名古屋→大滝鍾乳洞→阿弥陀ヶ滝
五箇山→白河郷
白河郷もしくは雛見沢
白河郷→荘川桜→郡上八幡
郡上八幡→美濃
名古屋



前書き

2011年・冬。
アドベンチャーメンバーの多忙なスケジュールの間隙(かんげき/時間的すきま)をついて再び大きなプロジェクトが動き出した!

チームアドベンチャーにとって初の西日本進出となるのだ!
場所は東海・名古屋から入り、岐阜を縦断、富山県との県境にほど近い世界遺産・白川郷まで征服してしまうという、考えただけでもめまいがしそうな壮大な計画の幕が切って落とされようとしている!
Pi-子:時々本来の目的を忘れてお買い物に走ったり、あらぬ方向にターボが入ったりすることがあるので、今回の目的を説明しておくぞ。
まる子:お買い物?そんなことあったかしら?
るむ:ターボ?少なくとも私のことではないわね。

Pi-子:ということが主な目的になっている。ものども準備怠りないように!・・・そして、今回の目的「その2」だが・・・ピッキーあれを。
ピッキー:はっ!・・・これですね?

現在の季節は秋だというのにピッキーの携帯からはひぐらしのなき声が聞こえてきた。

「ひぐらしのなく頃に」
2002年夏から2006年夏のコミックマーケットで発表された同人ゲーム。
発売当初は同人ゲームに過ぎなかったが、2004年頃からネット掲示板による口コミで人気が上昇。
同人作品として10万枚を売り上げ、雑誌等にも取り上げられるところとなり、その後、漫画化、アニメ化、家庭用ゲーム機への移植、小説化、実写映画化など商業化されていき、 累計売上・60万枚を突破した(2007年)超ヒット作品。
サウンドノベル形式を採用しているが、選択肢は存在せず、複数の話を読んで推理していくというもの。
ストーリーは昔からの風習が色濃く残る小さな村"雛見沢村(架空の村)"を舞台に起こる連続怪死・失踪事件を扱ったホラーミステリー。

Pi-子:実はこのゲームに出てくる"雛見沢村"という村は白川郷がモデルになっているのだよ。
ピッキー:携帯のゲームにも移植されていて、これなら通勤やちょっとした休憩時間などでも出来てしまうのですよ。
マコ:白川郷、行きたいんだけど、仕事が厳しいなぁ・・・とりあえずゲームだえでもやっておくよ。
大将:ゲームってどうやってダウンロードするんだぁ?
ピッキー:携帯で「ゲーム」っていうコンテンツから・・・
大将:ゲームなんてダウンロードしたこたないから分かんないよ。

さすが「メールするぐらいなら電話する」という昭和気質な男である。平成は遠いな・・・。

ピッキー:あ〜、ちょっと携帯かして。ここをポチッとな。ダウンロードに315円するけどいいよね?パケ放題は入ってる?
大将:何だかよく分かんねぇけど、ソフト○ンクのお姉ちゃんに勧められるままに入った気がする。

大将、それじゃあ携帯会社の餌食だよ・・・と思ったが、まぁ、人ごとなのでスルーしてダウンロード。

マコ:うげ、字ぃ小っちぇえ!もっとできかくできないのかよ。
・・・と早速ゲームを始めたマコちゃんからクレーム。
どうも文字の大きさ設定項目が見当たらないのでそのままPlay!

マコ:転校生の男が主人公で、性格・年齢、様々な女の子たちと仲良くなっていくわけだ。ふんふん。
順調にゲームを進めていくマコちゃん。
ふふふ、はまれ!はまるがよい!!

さて、大将は?
ピッキー:ゲームやらないの?
大将:そのうちやるよ。

せっかくダウンロードまでしてあげたというのに、あまり興味がなさそうなご様子。

女性陣は?
ピッキー:ダウンロードしないの?
まる子:マコがやってからでいいかな。時間があったらやってみるね。どのみちゲームじゃ酔えないわねぇ。
るむ:なんか怖そうなゲームだからいいや。私の人生のほうがはるかに面白そうだし。

さすがです・・・

まる子:ところでくりりんちゃんは参加できるの?
るむ:確か、今は岐阜にいるんだよね?
Pi-子:声はかけたんだが、残念ながら断られてしまった。どうやら原因は男ができたことにあるようだ。女の友情なんてそんなもんよ。
るむ:あらあら、ダメねぇ、男は手のひらで転がすようにうまく扱わないと。私をよく見なさいと言っておきなさい!


何やら恐ろしげな話になってきたが、とりあえず話の方向性は決まった。
交通手段と宿を確保し、あとは決行日を待つのみ!

が、しかし順風万帆とはいかないのはいつものお約束。

Pi-子:むっ、まる姐さんより緊急連絡だ。なんと・・・「決行当日は白川郷ライトアップやってないみたいだよ」だと。
ピッキー:なんてこったい、テンション下がるね。
Pi-子:まだ続きが・・・「そのかわりに五箇山で○○ツアー限定のライトアップという広告が見つかった。ツアー客限定かもしれないけど、どさくさに紛れて入れないかな」 だって。うむ、ツアー客限定じゃあどうかな。
ピッキー:分からないけど、見られたらラッキー!という程度で行くだけ行ってみよ。


なにやら暗雲が立ち込めてきたぞ・・・
そして追い討ちをかけるように、実際の上空にも暗雲が立ち込めてきたのである。

決行日より1週間前、都内某所で最終打ち合わせが行われた。
まる子:来週の週末は天気大荒れだってさ・・・
るむ:ふふふふふ・・・それは楽しみ・・・いや、困ったわね。
大将:もはや隊長がてるてる坊主になるしかないな。
ピッキー:体型はすでにてるてる坊主なんですが・・・

(-_- )/θ キーック!☆/(x_x)

Pi-子:とりあえず名古屋まで新幹線が動いてくれれば、それでいいってことよ。
まる子:まぁ、週末予報だからまだ変わるかもしれないし。

天の気まぐれな予定変更に期待するしかないか。
どちらにしても今回も「持ち物リスト」から雨具はかかせないようだ。

ピッキー:ところでマコちゃんは行けそうなの?
まる子:外せない現場があるから無理だって。でもゲームはすごくはまってて、行けないの残念がってたよ。
ピッキー:それは非常に残念だ。ところで大将はゲームやった?
大将:やったよ さわりだけね。
ピッキー:そらやったうちに入らん あんまり面白くない?
大将:面白い、面白くないとかの問題じゃなくて、小さい画面で小さい文字見てるのがなぁ・・・なんか話が長いし。
ピッキー:「さわり」だけで長いといわれても・・・


目的その1は白川郷は当日ライトアップをやっていないと分かったし
目的その2もゲームを完遂したマコ隊員は欠席、他の隊員は未プレイなのでオレと隊長の2人だけで盛り上がることになりそうだ。
そして目的その3も・・・この時はまだ分かっていなかった。

(ピッキー)


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