白河郷もしくは雛見沢


合掌造りの家


二日目 今日は雨も雪も降っておらず、奇跡といってもいってもいいほどの晴天!
隊長のパワーダウンか!?(いいことだ)

今日は白川郷観光。
我々にとっては「ひぐらしのなく頃に」の聖地めぐりである・・・といっても、ゲームをやったのはオレと隊長だけだが・・・
大将:オレも昨日の夜やったぞ。
Pi-子:どこまで?
大将:え〜と、クラスの女の子とトランプやって・・・
Pi-子:お祭りには行った?
大将:行ったっけな?行ったような・・・

やはり盛り上がれるのは2人だけのようだ。

「よきち」室内 こたつもあるのでまったりモード「よきち」外観 「ひぐらし〜」のタイトル画面に使われて
いますが、雪よけの覆いがあるのでちょっとわかりにくい

大将:それより問題は靴だな。
ピッキー:どうした?
大将:昨日、相倉で靴底(ソール)がはがれちゃってさ。
ピッキー:そーれは問題だが、まぁ、いいじゃん、裸足でいれば。「裸足の大将」になれるよ。
大将:それをいうなら「裸の大将」だろ!って山下清か!?さすがに雪道はつらいな。

降ってないが、かなり積もってるからな。

Pi-子:宿で借りれないかな?
大将:そうだな、聞いてみよう。


とかなんとか言っている間にタイミングよく女将さんがやってきたのできいてみよう。
大将:・・・というわけで、靴を借りたいんですが。
女将:どうぞ、玄関に長靴があるので、サイズが合うものを履いていってください。

こうして宿で長靴を借りることになった。
長靴を装着した大将はすっかり地元のおっさんと化してしまった。
さすがいい男は全てを着こなすといったところだ。

女将:今日はどこへ行かれるんですか?
Pi-子:お昼ぐらいまでは白川郷を観光して、その後は郡上の方へ行きます。あ、出発まで車は駐車させてもらっていいですか?
女将:構いませんよ。そしたら先に城山展望台(荻町城跡)へ行ってしまったほうがいいですよ。あそこは白川郷に来た方は必ず行くし、お昼頃になると団体バスで観光客がたくさん来ますから。
Pi-子:そうなんですか・・・じゃあ、そうします。

昨夜も行ったが、メインイベント所なので最後にまわそうとしていたのだ。
いいことを聞いた、ありがとう女将さん。

まずは城山展望台(荻町城跡)へ向けて出発!
Pi-子:あ〜、その前に一ヶ所!


入江診療所 白河郷診療所
やって来たのは病院!?
まる子:何の変哲もない病院に見えるけど?
ピッキー:入江診療所か。
るむ:「白河郷診療所」って書いてあるよ。
Pi-子:「入江診療所」だよ。中にはメイドさん大好きなお医者さんがいるんだよ。
ピッキー:オカルトが大好きな看護婦さんもね。


まったく、みんなゲームやらないから盛り上がれないんだよ。
とか思いつつ、普通の病院なので顰蹙(ひんしゅく)をかわないうちに手早く写真撮影を終了。

入江診療所から200〜300mほど、城山展望台の方向へ進んだところに
Pi-子:こんなところに「鉄平ハウス」!!
るむ:普通の家だけど!?
大将:鉄平って誰だぁ?

1話目(鬼隠し編)には鉄平は出てこないんだよな。

そして、鉄平ハウスの隣というか、ちょっと裏手のほうに梨花ちゃんハウス発見!!
こんなに鉄平ハウスと近くて大丈夫か、沙都子?


鉄平ハウス(北条家)
梨花ちゃんハウス 雪がすごい

案の定、2人だけで大盛り上りしながら城山展望台へ。
しかし、梨花ちゃんハウスから展望台への坂道はよく見た通学路だった。

昨夜も来たが、夜と朝ではぜんぜん違う顔が見られるというもの。
朝の雪化粧をまとった合掌集落も美しい!

城山展望台、別名「荻町城跡」と言われる名の通り、戦国末期まで城があったのだそうだ。
今は跡形もなく地名として残っているのみ。

昔話に出てくる挿絵のようだな・・・とか思いながら写真を撮っているとだんだん観光客の数が増えてきた。
まだ昼には早いが団体さんのツアーバスが到着したのだろう。
早めに来て正解だな。

通学路展望台からAgain

だんだん人が増えてきました衝撃の名シーン「嘘だ!」の坂道

続々と上ってくる団体ツアーの皆さんと入れ違いに坂を下りていく。
先ほどの「梨花ちゃんハウス」の前まで来たところで・・・
Pi-子:さっきは気がつかなかったけど、ここ「嘘だッ!!」の坂道じゃん?
ピッキー:あ〜、確かに。雪景色だから感じが違うけど「嘘だッ!!」の坂道だなぁ。
まる子&るむ&大将:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(盛り上がる2人を生暖かい目で見る3人)

お次は「和田家」へ。
Pi-子:「園崎家」だよ!
ピッキー:さすがに村一番の実力者の家だよなぁ〜。
るむ:「和田家」って書いてあるよ。「園崎家」なんて書いてないよ。


園崎家のモデルになった和田家。
白川郷・荻町合掌集落の中で最も大きい合掌造り住宅だ。
江戸時代に名主や番所役人を務めるとともに、鉄砲火薬の原料となった「焔(えん)硝」を製造、販売権を得て栄えた家。
明治になってからもその勢いは衰えず、当時の当主が明治の初代村長を務めたのだそうだ。

1階と2階が一般公開されており、実際に使用されていた生活用具、民具、農具の他、婚礼などの祝い事のあった時に使われた食器などが展示されている一方、今も住居として使用されているのだ。
住んでいる場所が世界遺産で、家が国の重要文化財・・・すごいな、和田さん。園崎家と負けず劣らずだ。

園崎家 和田家お魎さんの部屋? 客間

和田家を出てから、白川郷のメインストリート「本通り」をぶらぶら。
荻町の中央を南北に貫く本通りは合掌造の土産物屋や食事処が軒を連ねている。
大将:飛騨牛コロッケだって。食いてぇ!
るむ:この下駄かわいいよ。



白河郷メインストリート
似合う!まさに「裸の大将放浪記(!?)」
「よきち」で借りた長靴がチャームポイント

各自、己の欲求を満たすと次の目的地へ・・・
Pi-子:番号!
るむ:1!
ピッキー:2!
大将:3!
Pi-子:・・・やはり1人足りない?
るむ:隊長、まる子隊員が酒屋の店頭試飲コーナーで飲んだくれてます!


置いていこうかと思ったが、まる子隊員の試飲→購入を待ち、次の目的地へ。
るむ:・・・この神社、雪で埋もれてない?
Pi-子:埋もれてるねぇ。でも行くよ!
まる子:何ていう神社?
Pi-子:古手神社!
るむ:正式名称は?
ピッキー:古手神社!
大将:そういや、この神社、ゲームに出てきた気がするな。


古手神社 白川八幡神社拝殿までの険しい道のり

古手神社・・・ではなく、白川八幡神社。
創建は不詳ですが伝承によると和銅年間(708〜714年)に勧請されたのが始まりとされている由緒正しい神社。
毎年、6月に行われる「綿流し」祭り 10月に行われる「どぶろく」祭りが有名。

白川郷は木曽義仲に敗れた平家落人が住みついたと言われる場所。
この地に逃げ隠れた人々は、外部と交流を持たず、ひっそりと暮らしてきたのだ。
"どぶろく"は"落人"となったストレスを癒してくれる存在だったのかもしれない。

どぶろくは粟・稗の雑穀類で作られた地酒。
祭礼用のどぶろくは古来より受け継がれた独特の技法で、1月下旬に神社酒蔵で造り込まれ、10月のお祭りで振舞われる。
杯(かわらけ)を購入すれば、観光客もどぶろくをいただけるそうだ。
しかし、どぶろくは祭礼用なので境内からの持ち出しは不可。

まる子:要は境内で飲んじゃえばいいんでしょ?
目をきらきらと輝かせるまる姐さん・・・10月に来る気か!?

ほとんどアイスバーンのようになっている境内を慎重に進み、拝殿までやってきました。

お賽銭箱・・・この横に梨花ちゃんの××が・・・噂には聞いていましたが、絵馬は「ひぐらし」だらけ

神社を出ると出会い橋を渡って対岸の「合掌造り民家園」へ。
であい橋を渡って、荘川の対岸、大型バス40台+普通車200台駐車が可能な大型駐車場の近くにある。

「合掌造り民家園」は白川村が、合掌造りの民家を保存するために1971年に開業した施設だ。
高度成長期(1950〜1973年)ダム建設、建築資材を都市へ供給するため等、"開発"の名のもとに白川郷とその周辺の豊かな自然も例外なく疲弊していった。
村人たちも多くが流出していき、次々と集落そのものが消滅していくという事態に陥ったのだ。
村は危機感を持って合掌文化の保存運動に乗り出し、住民のいなくなった合掌造り住宅をこの場所に移築。
現在では大小25棟の建造物を保存公開している。

合掌造り民家園水車小屋

Pi-子:おお、この水車小屋は!!
ピッキー:魅音との待ち合わせ場所だな。
るむ:またゲームなの?
(⌒_⌒;)
ゲームです。

25棟の合掌造りの中にはそれぞれ冠婚葬祭時のパネル、農具、屋根裏に養蚕のための棚などが展示されていて見ごたえがある。
合掌造り住宅が一箇所に集められているのでタイムスリップしたような気分も味わえる。
時間がない人にはここだけでも来ることをお勧めする。

しかし時間があれば、民家園と萩町集落の中にある(実際に人が住んでいる)家の両方を見てほしいし、さらに合掌造りの民宿に宿泊して欲しいと思う。
ここでは東京のようにあくせくしているのは似合わない。
合掌造りの家を見て、雪景色なんかを見ながらのんびりと・・・

Pi-子:お昼過ぎたな、みんなぼちぼち撤収準備だ!
あくせくしている人間がここにいた。

ノコギリの刃とるむさん(よく似合う・・・)園崎家庭園(民家園内)

ひとしきり観光した後は「よきち」へ戻り、大将はもはや自身の一部ともいうほどはまっていた長靴を返却。
大将:ありがとうございました。助かりました。
女将:いいえ、お役にたててよかったです。
Pi-子:本当、お昼近くからずいぶん人が出てきましたね。城山展望台は最初に行っておいて正解でした。
まる子:やっぱり「世界遺産」効果なんですかね?
女将:そうですねぇ、世界遺産に登録されてから確かに観光客増えましたよ。でもツアーなんかで観光バスに「連れて来られる」人も多くて、うちの前で「合掌造りの家はどこで見られますか?」って聞いてくる方もいらっしゃるんですよ。


合掌造りとは「合掌」つまり人が手と手を合わせて拝むような形で木材(屋根)を組んでいく建築技法から名づけられたもので、「よきち」さんはどう見ても合掌造り住宅だ。

ちなみに60℃の急勾配の屋根は雪の重みを左右に逃がす合理的な構造で、屋根を覆っている茅葺きは水が籠らない(水がストローのように流れていく)に出来ているのだ。
なんせ屋根に積もった雪の重さは、150トン強にも及ぶそうだ。

「よきち」の女将のしばしの談笑の後、名残惜しくも再び郡上の町へ移動を開始。

Pi-子:待った〜!あと一ヶ所!!
なんだ、また隊長の「あと一ヶ所」か?

隊長のリクエストでやってきたんは「道の駅・白川郷」
なんでわざわざ道の駅?
Pi-子:いや、ほら白川郷に別れを告げる前にお土産なんかも買いたいかな〜と思って。
まる子:お土産(お酒も含む)ならもう買ったからいいわよ。


とかなんとか言ってる隊長自身も土産物には見向きもせず、道の駅の裏手へ
そして、そこに見えるはなんと圭一ハウスではないか!?
圭一とは「ひぐらし〜」の主人公の名前で、ここは主人公の住む家という設定。

しかし個人の住宅としてはやたらデカいんだなぁ〜と思ったら、実際には住宅ではなく、白川クリーンセンター(水道処理の施設)だそうだ。


圭一ハウス 白川クリーンセンター
祭具殿 飯島八幡宮

そしてここからはもう一ヶ所、道の駅・白川郷から道路を挟んで向かい側には祭具殿が!?
るむ:あそこには何が入ってるの?
Pi-子:そ・・・それはちょっと言えないな。
るむ:???


祭具殿があるのは飯島八幡宮。
白川八幡神社(古手神社)同様、ここでも「どぶろく祭り」が行われるのだそうだ。

祭具殿、もうちょっと近くで見ようと試みたが、完全に雪で覆われてしまい、Mission Impossible
もっとも祟られずに済んだのでこれでよかったのかもしれない。
道の駅・白川郷の前の道はけっこう飛ばしている車が多いので横断注意である。


(ピッキー)



(お役立ちリンク)
白川郷観光協会ホームページ 合掌造りの集落で知られる白川郷の観光施設情報、交通アクセス、イベント情報を掲載。白川村内宿泊のご予約も出来ます。
野外博物館 合掌造り民家園 25棟の合掌造りを保存、公開する博物館。白川郷の暮らしと風土、自然を紹介しています。
架空の村落、雛見沢村を舞台に村にまつわる古い因習を軸にして起こる連続怪死・失踪事件を扱ったミステリー。毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える・・・
いろいろレポート→雛見沢・興宮聖地巡礼は地図付きで分かりやすいです。聖地巡礼を考えている方は雛見沢観光案内地図をダウンロードすることをオススメします。