トレンサップ湖とバンテアスレイ
(Tonle Sap & Banteay Srei )



トレンサップ湖

起きて〜、起きて〜、起きて!

こなつ:・・・何の音?(-_-)o
Pi-子:あ〜、ごめん。私の目覚まし。
こなつ:もう5時?
Pi-子:うん・・・あ、ううん。時差を直してなかったから日本の5時。カンボジアではまだ3時だね。
こなつ:そう?じゃあ、寝よう・・・


寝ることさらに2時間 ・・・zzZZZ{[(−_−)]} {[(−。−)]}ZZZzz・・・

そして、集合時間(5時半)
現地ガイド:おはようございます。眠いと思いますが、夜明けのアンコールワットはきれいですよ。
夜明けにアンコールワットを見に行くので、当然ながらまだ暗いうちにホテルを出発。
マイクロバスでアンコールワットへ向かう。
個人旅行だったら絶対に行かないだろうな・・・日の出なんて。

バスの中では寝るヒマもなく、アンコールワットへ到着。
西表参道を通ってアンコールワットの中へ入っていく。
現地ガイド:欄干がありませんから落ちないように気をつけてくださいね。
(どんなんだったか、忘れちゃった人はアンコールワット参照)

そんなこと言われても渡された懐中電灯の灯りだけじゃ心細いんですが・・・
やはり川口浩は旅のお供に必要だな。(注:川口浩とは?→茨城・福島編参照)

アンコールワット寺院の中に入り、適当な場所に座って夜明けを待つ。
目が慣れてくると、ところどころに人が点在していた。
ほとんど・・・いや、もしかしたら全員が外国からの観光客だろうな。

しばらく眠気と寒さ(肌寒いという程度ですが)と格闘しているうちに東の空・・・アンコールワットの背後がだんだん明るくなってきた。

どよっ

昨日の夕陽の時同様に、あちこちで感嘆の声とカメラのシャッターを切る音が聞こえてくる。

う〜ん、じつにすがすがしい。
こなつちゃんの腐敗した心も少しは洗われた?・・・さすがにそれは無理かな。(^_^;

アンコールワットの夜明け 日が昇ったばかりなのに・・・

一歩アンコールワットの外に出ると外は数え切れないほどの露天と昼間と変わらないぐらいのバイクが走っている。
Pi-子:皆さん、朝早いんですね。
現地ガイド:カンボジアは暑いですからね。朝と夜の涼しい時に活動して、昼間は昼寝をします。

なるほど。昼休みが長い理由も納得。

一旦ホテルに帰り、朝食をとると次はトンレサップ湖へ。

トンレサップ湖は東南アジア最大の湖であり、クメール語で巨大な淡水湖 (sap) と川 (tonle) という意味がある。
雨期と乾期でその大きさが大きく異なり、雨期は乾期の3倍もの大きさになる。
その為、乾期から雨季になると陸地であった場所が水につかり、大量のプランクトンが発生、それを主食にしている淡水魚も集まるので 多くの魚が獲れ、逆に雨季が終わり乾期になると、水のひいた後には養分を大量に含んだ土が残り、農地として利用されている。
トンレサップ湖は、カンボジアの人々の食生活を支えている重要な湖なのだ。


ニッパヤシの葉で作られた家
シェムリアップ市内を抜けるとだんだん道が悪くなってきた。
そして、両側に屋根はニッパヤシの葉、壁は竹で編んだだけの高床式の家が並んでいる。

一見「貧しい」と思うんですが・・・いや、実際に貧しいは貧しいんだけど、高床式の地面と床の間は農作物を貯蔵する床下収納であり、ニッパヤシの葉で作った家は風通しがよく、 けっこう機能的な家だったりするんだそうです。
電化製品もなく、家財道具と言えるような物もなく、盗られる物もないからカギなんていらない・・・そうゆう生活もいいのかもしれないな。

なんて思っていると・・・なんか、魚醤(ナンプラ)臭いがしてきた。
現地ガイド:トンレサップ湖に到着しました。

バスを下りると、ますます魚醤臭いが濃厚に・・・っていうか、そこら辺で魚そのものが発酵しているんだろな。
現地ガイド:では、このボートにどうぞ。

えっ

ボートは普通のボートなんだが、驚いたのはその運転手。
おそらく兄弟・・・で、お兄ちゃんの方だって、大きく見積もったって中学生なんじゃないかなぁ?

現地ガイド:カンボジアでは船を運転するのに免許がいらないから大丈夫です。
そうゆう問題なんですか?(^_^;
一抹の不安を感じながら船へ乗る。

この船で湖へ 船頭さん、若すぎなんですが (^_^;

船が動き出すと、湖の上なのに家、家、家・・・。
まるで洪水でも起こった時みたいな。
Pi-子:すごい田舎で「お隣へ行くのも車」ってのは日本でもあるけど、「お隣へ行くの船」ってすごいよね。
こなつ:子供だって船の操縦上手くなるわけだよね・・・無免許だけど。


船乗り場を離れるとだんだん魚醤の臭いがだんだんマイルドになってきた。

キャー、キャー、キャー
しばらく行くと、なにやら子供特有の高い声が聞こえてきた。
現地ガイド:ここは学校です。

白い壁にコバルトブルーの扉&窓のオシャレな水上の建物・・・それは学校だった。
休み時間だったのか、白いブラウスに紺色のスカート(女子)&ズボン(男子)の制服の子供たちが外に出ておしゃべりしたりしていた。

現地ガイド:学校だけでなく、教会、病院、警察、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、カラオケ・・・なんでも水上にあるんですよ。
まるで一つの町ですね。
うちの近所よりもお店が充実しているかも。

水上学校 水上教会

そしてひときわ大きな建物(もちろん水上)が見えてきた。
現地ガイド:あれは水上レストランです。あそこで少し休憩をとりますよ。

ここで一旦水上レストラン(?)に立ち寄り。
レストランというか、水やらジュースにコーラなんか飲み物を売っているお土産屋さんといったところ。
(茹でたエビは無料で出てきたけど、飲み物は有料でした。)


トンレサップ湖のエビ
お土産屋さんの子供(おそらく)と猿

ガイドさんの話によると水上生活者の殆どはカンボジア人ではなく、ベトナム人とのこと。
理由はベトナム人はカンボジア人と仲が悪い(カンボジアの不動産を取得しにくいから?)とか、密入国している為とかいろいろあるそうですが、その数は数10万人にも及ぶそうです。

人が湖の上に住んでいるということは、やはり湖が汚染されていきます。
人間・家畜の排泄物もゴミ(分別なんてしてないだろうな)は全部、垂れ流し。
私たちが乗っている船からもオイルが出ていて、それも湖を汚染している。

当然ながら電気、ガス、水道なんてインフラが整っているわけでじゃないので、湖の水を生活用水として使用しているので住民に健康にも影響があるはず。
飲み水に、料理にも・・・さっき食べた茹でエビだって・・・

Pi-子:あっ、さっき、茹でエビ食べちゃったよ。
こなつ:この湖で獲れて、この湖の水で茹でたエビだろうね・・・私は食べなかったけど、Pi-子なら平気だよ。
Pi-子:はい?"平気"の意味が分からないけど、おいしかったので、ま、いいか。


海のように広く、コーヒー牛乳の色をしたい湖、シェムリアップ湖。
ここで見た人々はのどかだけどエネルギーに満ちている・・・いろいろな問題を抱えながら。

この後、一旦ホテルに戻り、昼食&休憩をとってから午後はバンテアイ・スレイへ。

バンテアイ・スレイは北東部に位置するヒンドゥー教の寺院遺跡。
バンテアイ (Banteay)は砦、スレイ(Srei) は女で、「女の砦」を意味する。
規模はあまり大きくないが、紅色砂岩に深く彫り込まれた美しい彫刻は「アンコール美術の至宝」と賞賛されており、中でもデヴァターの彫像は「東洋のモナリザ」と呼ばれている。

バンテアイ・スレイはシェムリアップ市内からバスで約1時間。
再び凸凹の道をシェイクされながら走って行く。

道中は右を見ても左を見ても、ひたすらカンボジアの乾いた大地が広がっていたが、バンテアイ・スレイに到着すると一転
小さな寺院の周りにはお土産屋さんが軒を連ね、外国人観光客もここだけいっぱい。

こなつ:紅色の砂岩の壁・・・バンテアイ・スレイだよね。私、アンコールワット寺院よりバンテアイ・スレイに来たかったからちょっと感激!o(^o^)o
Pi-子:そうだったんだ。


観光客の数からすると、だいぶ「こじんまり」とした門から入場。
中に入ると・・・確かに「アンコール美術の至宝」といわれるのも納得できるほどの彫りの深く、はっきりとした彫刻で門、柱、神殿の壁・・・至るところ装飾されている。


ラクシュミー(愛・美・繁栄の女神)に象が水をかけている
こじんまりとした入り口

「東洋のモナリザ」が彫られている北塔      フランスの作家、アンドレ・マルローが盗み
     出そうとしたデバダー像

一番奥にある神殿にバンテアイ・スレイのハイライトとも言える「東洋のモナリザ」があるのですが・・・
現地ガイド:工事中ですね、しかもロープ張られている。この間までなかったのに。

後から聞いた話、ロープを張ったのは修復に携わっている日本チームの方針みたいです。
まぁ、なんつーか、確かに日本的。
確かに人がべたべた触ってしまうようでは保存の観点からいってよくはないんでしょうが、真近で見られなくなったのは残念でした。

この後は再びバスに揺られてホテルまで。
途中「地雷を踏んだらサヨウナラ」の一ノ瀬泰造のお墓があるらしいのですが、通り過ぎてしまってよく分かりませんでした。
(一ノ瀬泰造(いちのせ・たいぞう)1972年「もし地雷を踏んだらサヨウナラ!」と書置きを残し、アンコールワットを撮りに内戦中のカンボジアへ乗り込むが、 翌年ポル・ポトらが率いるクメール・ルージュに殺害された。彼の生涯を描いた映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」と同名の本が出版されている。)

(Pi-子)