東バライと周辺の遺跡(East Baray)


タ・ブローム 血管のように見える大木

現地ガイド:今日のお昼はホテルにてビュッフェ、午後の観光は3時からです。
Pi-子:3時!?
現地ガイド:カンボジアはとても暑いのでお昼休みが長いんです。その間に昼食をとったり、お昼寝をします。
Pi-子:でも市場とかはやってますよね?

「外(シャバ)の空気が吸いたい」とばかりに行く気ありありのPi-子。

現地ガイド:あ〜、でも、今は鶏インフルエンザの影響で市場は閉鎖してしまっていると聞いてますよ。ちょっと確認しておきますが。
Pi-子:閉鎖・・・?

「私たちみたいな観光客はそれでもいいだろうけど、現地の人はそれじゃ困るだろ!」と抗議しようとすると横からこなつが・・・

こなつ:じゃあさ、お昼休みはカンボジアのマッサージでも受けてまったりすごそうよ。o(^o^)o
うっ・・・ま、それもいいかな。
Pi-子:お昼食べて、外に出るのもめんどうだからホテル内でもマッサージやってくれるのかな?
現地ガイド:やってると思いますよ。聞いてみましょう。

フロントに確認してもらうとマッサージサービスもやってくれるそうなので、お昼を食べた後に予約をしておいた。

お昼が終わった後、マッサージルームへ。
こじんまりとした部屋にマッサージ師のお姉さんが2人。
Pi-子&こなつ:チョムリア・スーア(こんにちは)、よろしくお願いします。
合掌しながらいうと、向こうも合掌して微笑みを返してくれた。

まずはベッドに腰を掛けて、洗面器にたまったお湯(適温)で足を洗ってもらう。
うう〜ん、気持ちいいゾ!


お姉さんに足を拭いてもらうと、今度はうつぶせになってマッサージ開始。
まずは肩・・・そうそう、肩こってるんだよね、ほとんど1日中パソコン見てるからさ。

こなつ:きゃんっ・・・あうぅ・・・うあぁ…きゃいん、きゃいんっ・・・
ああ、もはやお約束。
こなつちゃんの鳴き声・・・いや、悶絶の泣き声
あ〜、楽しい。後で証拠写真も撮っておこう。

なんて思っていると、お姉さんが肩のつぼをぐいぐいと押してきた。
なんつ〜かねぇ、痛いけど気持ちイイ。

マッサージお姉さん:イタイ?
Pi-子:ん〜、痛いけど気持ちがいいからノー・プロブレム。ところで私、肩よりも首がこるのでココもお願い。

せっかくだから、と思って大椎(だいつい/首を下に向けたときに出っ張る骨のすぐ下のくぼみ)を指差す。
で・・・最初はかる〜くなでていると思ったら、だんだん痛くなってきたんですけど!?

ぐきっ、ごき、ごきごきごきぃぃぃ・・・こりっ

「必殺仕事人」かよ!?ってつっこみたくなってるんですけど。
マッサージお姉さん:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イタイ?
お姉さん、痛い時ではなく、その30秒後にそんな問いかけをしてくる。

Pi-子:・・・ちょっと痛い。(私は謙虚な日本人なのでつい「ちょっと」と言ってしまいます)
そういうと今度は力が極端に弱くなり、イマイチよくないっス。

そして肩から首、背中から腰へと順にぐいぐい指圧され、今度は起き上がれるよう言われる。
ベッドに腰をかけると今度はお姉さん、私の後ろにまわり腕を軽くマッサージ。
二の腕のぷよぷよっぷりが我ながら情けない。

・・・なんて思っていると、「がしっ」と腕をつかまれ、いきなり「ラジオ体操」の「体をねじる運動のポーズ」(軽く腕を振ってから体を左右にねじる)をかけられる。
これねぇ・・・自分の意思がなく、体をねじると腰がびっくり!!するんだよ、本当に!!
(ご参考:NHKテレビ・ラジオ体操 ←こちらからラジオ体操の図解がダウンロードできます。)

マッサージお姉さん:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イタイ?
Pi-子:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
(もはや声が出ない)

・・・・・・・・もう好きなようにしてください。


お前はすでに死んでいる
その後、お姉さんのされるがままにされ・・・時間にして1時間ぐらいだったのだろうか、ようやく開放された。

Pi-子:マッサージした後で気持ちいいのかと思ったけど・・・疲れた。
こなつ:・・・私はなんかだるい・・・このまま部屋に戻って、午後の観光パスして寝ていたい気分。

ああ、マッサージは夜にすればよかったかなぁ・・・と思いつつ、部屋に帰るとこなつちゃんはベッドに倒れた。

Pi-子:こなつちゃん、そろそろ午後の観光の時間だよ。
こなつ:ダメ・・・私このまま寝てようかな。
m(_ _; m
Pi-子:さ、行くよ!!

こなつちゃんを引きずりながらロビーに行くとすでにガイドさんが待っていた。

現地ガイド:カンボジアのマッサージはどうでした?
Pi-子:あ〜、ま〜、気持ちよかったような、痛かったような〜・・・

ちょっと言葉を濁す。(^_^;

現地ガイド:午後は東バライ周辺の遺跡をめぐります。ではバスの方へ。
バスに乗り込み、引き続きガイドさんの説明を聞く。
現地ガイド:昔、アンコールトムの都をはさんで東西に東バライ、西バライという巨大な貯水池がありました。西バライには今でも池が残っていますが、 東バライの池は枯れてしまい、いまではすっかり荒野となって・・・
ガイドさんの声がフェイドアウトで消えていく・・・ああ、眠い・・・

ZZZZZZZZZZ(-.-) (_ _).。oO ← Pi-子&こなつ

現地ガイド:タ・ブロームへ到着しました。
ガイドさんの声で目が覚める。
もう着いちゃったんですね。

バスを降りると、そこは今までの遺跡とはまったく違う顔を見せていた。
大木が遺跡に絡み付いている・・・というか、遺跡を飲み込んでいるように見える。

植物のすごい生命力を見せつけられますトングで遺跡をはさんでいるみたい
大蛇のように遺跡にからみつく木 わざと未修復のままにしている

ここはアンコールワットやアンコールトムと違い、あえて修復をせずに遺跡がジャングルから発見された状態で保存されているそうだ。
300〜400年の樹齢を持つ"スポアン(ガジュマルの一種)"という木で、遺跡の石の間に根を張り、壁にからみつくように成長している。
ボルネオへ行った時も思ったけど、南の国の植物って本当にたくましいなぁ。

こなつ:すご〜い、インディージョーンズみたい。
Pi-子:私的には"天空の城・ラピュタ"かな。ラピュタの荒れ果てた庭っぽい感じ。
こなつ:それは言えてるかも。

実際、ここはアンジェリーナ・ジョリー主演の"トゥームレイダー"(「2」の方かもしれない)の撮影に使われたそうです。

次は「聖なる剣」という意味を持つ寺院「ブリア・カン」へ。
現地ガイド:ジャヤヴァルマン7世が父王の霊を慰める為に建立したお寺です。かつては10万人近い僧侶と千人の踊り子、彼らの身の回りの世話をする人たちが 住んでいた大寺院でした。
10万人以上ってのはちとオーバーだろ、と思うが、黄土色の壁に囲まれた内部は広く、いくつもの建物が建っていた跡が残っている。

ブリア・カン内部 聖剣伝説が残るローマ風の建物

奥へ進んでいくとなんだかカンボジアらしくない建物が目に入った。
現地ガイド:あの建物はちょっと変わっています。ローマの建物ような円柱の柱を使用し、2階があるのに階段がありません。
その建物はアンコール遺跡というよりもギリシャのパルテノン神殿のような形をしており、確かに2階があるのに階段は見当たらない。
現地ガイド:2階部分に聖剣が納められていたので、簡単に人が出入り出来ないようにしたのではないか、という説があります。その剣がこのお寺 の名前の由来になっています。
「聖なる剣」ってことは「聖剣伝説」ですかい?(やっぱりRPG)

さっきから思っていたのだけど、横にいるこなつちゃんからまったく生気を感じられない。
Pi-子:大丈夫?
こなつ:・・・辛い・・・眠いし、暑いし・・・
m(_ _m;

こなつちゃんの体力ゲージが点滅しながらも、次の遺跡「東メボン」へ向かう。

東メボンは東バライ(貯水池)の中央に位置し、かつては池の上に浮かんでいるようだったとか。
今では荒野の中にぽつん、と建っており、当時の人たちとは全く違う光景を見てるんだろうな。


ぱお〜ん 象の像(おやじギャグ)
東メボン また階段だ・・・

現地ガイド:"メボン"とは「神の恵み」という意味で、ヒンドゥー教のシヴァ神を祀っているお寺です。
アンコールワット同様、3層のピラミッドで中央の5本の塔に向かって高くなっていく。
高くなっていくということは当然、階段があるわけだけど、アンコールワットよりは緩やか(のような気がした)で上りやすかった。

Pi-子:カンボジア来てから遺跡を上ったり下りたりしてるから慣れてきたのかな?
こなつ:・・・・・・・・・そう?
へ(×_×;)へ
Pi-子:・・・ガイドさん、今日の予定はあといくつの遺跡を回るんですか?
現地ガイド:あと1つなのでがんばってください。


さぁ、こなつちゃん、もう一息がんばりましょう。
本日の最後の遺跡「プレ・ループ」へ。

"プレ・ループ"とは「体を変える」という意味で、王の遺体を火葬する王家専用火葬場だった所。
ここもアンコールワットや東メボンと同じようにたピラミッド式。
遺跡の門をくぐると階段が「ウェルカム」していた。


プレ・ループ(あ〜、逆光だ)
  中央の囲いの中で王様の遺体を荼毘に
  付したとか

Pi-子:火葬場を観光地にするってのもどうよ?
こなつ:それはそうと・・・また上るんだ・・・
現地ガイド:たいへんだけれど上からの景色はきれいですよ。本日の日程はここで夕日を鑑賞、その後は夕食となります。


境内で我々を待っていたのは階段だけではなく、なぜか数人の子供たちが遊んでいた。
こう言ってはなんだが、観光地にいる子供って物乞いだったり、土産物売りだったりするから子供同士で遊んでるのがちょっと新鮮。

元気に遊んでいる子供たちを横目に階段を上っていく。
現地ガイド:こちらが西の方角になります。日が落ちるまでまだ時間がありますので座ってお待ちください。
こなつ:はぁ・・・疲れた。

座るというより、へたりこむこなつちゃん。

遺跡の中で遊ぶ子供たち ゾンビ化してるこなつちゃんと土産物売りの子供

初めは我々ツアー団体しかいなかったけど、日が傾くにつれ、どんどん人が増えていく。
すると先ほどの子供たちとそれよりちょっと大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんたちがガイドブックやらお土産やらを抱えて売り込みにやってきた。
Pi-子:観光地で無邪気に遊んでいる子供たちがいたから珍しいな〜と思ったんだけどね。
こなつ:でも、カンボジアって大人も子供も「要らない」っていえばそんなにしつこくないからいいよ。



やがて空が茜色となり太陽がだいぶ落ちてきた。
あちらこちらで歓声とシャッターを切る音が聞こえてくる。

カンボジアの平原に沈んでいく夕日はとても感動的できれいでしたが・・・

眠いっ!!

こなつちゃんほどじゃないけど、今日の午後は私も眠くて辛かった(実は)
ああ、疲れたなぁ、マッサージ。
でも、マッサージした後、ぐっすり眠れて疲れがとれるのだとしたら、けっこうよかったのではないかなぁ。

と思いつつ、夕食後は早めに寝ることにしたのでした。
明日はアンコールワットで日の出鑑賞(5時起床)だからちょうどいいかな。

(Pi-子)