タイ→アンコールワット(Thai → Angkor Wat)


念願のアンコールワット

念願叶って、やぁっと実現したカンボジア旅行v
1度目はこなつ、Pi-子、ねじき、しずる、nogiの全員で行こうとしていたのだけど、5人全員の予定がどうしても合わず
2度目は米国同時多発テロの影響で、飛行機の予約がとれずお流れに(この時はボルネオへ行った)

ま、この時アジアでは狂牛病やらSARSが流行っていたのに加え、タイやベトナムでは鳥インフルエンザが猛威を震ふるっていたせいか、「生きて帰ってきてくださいね!」やら「ビョーキ持って帰って来るなよ!」等。 周囲からはけっこうなお言葉ばかりいただき…(-_-;)
あのー…、行くのはカンボジアなんですケド。 ベトナムでもタイでもないんだってば!(確かに近いケドさ)

兎に角イロイロありましたが(笑)、ようやく出発!

成田空港にて
Pi-子:いやぁ、やっとカンボジアへ出発だね。(感慨深げ)
こなつ:本当だよね。ねじきも来れればよかったのに。

実は当初はPi-子とこなつだけでなく、ねじきも参加の予定だったのだけど、直前になって体調不良のためリタイヤ。
ボルネオ・リターンズな感じとなりました。

Pi-子:まったくだ。どーせ、殺したって死にゃーしないんだから・・・(←いや、ホント! ホントに言ってたんだってば!)
ちなみに、Pi-子とねじきとは切っても切れない納豆の糸で結ばれた濃ゆい関係です。

こなつ:そろそろ搭乗手続き開始かな。
と立ち上がった時にふと目に入ったモノが・・・

日本文化販売所

Pi-子:はぁ?日本文化販売所!?・・・なんじゃ、そりゃ。
こなつ:あっはっは! こっちは『空弁』だってー。駅弁の空港バージョンなワケだ。
Pi-子:日本文化って、この雑誌のことかいっ・・・?!
(←ホントに、フツーの雑誌)
いや、確かにアヤしい着物やらウソくさい日本人形もどきなんかも売ってましたがね。



ピカチュウ機でバンコクまでGO!
日本文化販売所!?

出発ロビー前の売店で大ウケした後、搭乗する飛行機に近づいていくと、なんと窓から「ぴかちゅう」こんにちはしてるじゃありませんか!?
日本文化販売所といい、空弁といい、ピカチュウといい、なんつーか、オカシイよ…ANA。(楽しかったケド)

ぴかちゅう飛行機(笑)で出発

さて、カンボジアへは直行便がないため、今回はタイ経由です。
バンコクに到着したのは飛行機が大幅に遅れたので深夜。
そこで、こなつがはた、と思い出したのは○年前のコト…。(←かなり昔)
やはり深夜に到着したバンコク国際空港で、イキナリ停電したのでした。
あのときは、ビックリしたよなー。でも、周囲はダレも驚いてなかった…。
ホテルへ連れてってくれたおにーちゃんも、何の説明もしてくれなかったし。あんなの、日常茶飯事だったのだろーか…。
あ、今回は大丈夫でしたけどね。

予定通り9時ぐらいにタイに着いて、10時ぐらいにチェックインできれば、ちょっとバンコク市内へ行くのも悪くない・・・なんて思ってたけど、睡魔に勝てず、そのままベッドへ直行〜。
しっかし、今回のこの二人ってどっちも朝弱い(Pi-子はひたすら不機嫌。こなつはまるで役立たず…)系。
果たして、無事起きられるのか…?!
もっとも、nogiならともかくねじきがいたとしても何の解決にもならない ^^;)

(↑ここまでこなつ ここからPi-子↓)

翌朝
現地係員:オハヨウゴザイマス〜。コレカラこのマイクロバスは空港マデ向カイマス。最初ニ国内線ノ乗リ場ヘ行ッテカラ、 国際線ノ乗リ場へ行キマスノデ、間違エナイヨウ、オ願イシマス。
いや〜、こうゆう時、ツアーは楽でいいね。
「国際線はどっち?」なんてあたふた探さなくても、乗り場まで連れて行ってくれるんだから。

・・・なんて考えながら車内を見回すと、同乗してきた4人の若いOLさん(だと思う)は"いかにもリゾート"って格好をしていて、誰が国内線(プーケット行き) で誰が国際線(カンボジア行き)に乗るか一目で分かりそうなもの。
だってPi-子とこなつはインディージョーンズみたいな格好感じだったし・・・(^_^;


シェムリアップまではトロピカル機でGO!
この後は何も問題なく、タイの出国審査を抜け、カンボジア行きの飛行機へ向かう。
Pi-子:あ、あの飛行機かな?
カンボジア向けと思われるその飛行機はとてもトロピカルな感じ。

こなつ:日本からタイに来る時はピカチュウ機だったし、タイからカンボジアまではトロピカルか。
Pi-子:思ったより小さい飛行機だね。以前、カンボジア行きが流れた理由もベトナムとかタイからカンボジアまで行く飛行機が取れないって言われた けど、今更その理由に納得。


案の定トロピカル機に乗ってカンボジア・シェムリアップまで

シェムリアップまでは1時間もしないうちに到着。
迎えに来ていた車に乗って、まずはホテルへ。

現地ガイド:皆さん、お疲れさまでした。今日はこれからホテルへ向かい、その後アンコールワットに行きます。
そっか、メインイベントが1日目に来るんだ。(←日程表をよく見てない)
なんて思いながら、窓の外を見ていると、なんと4人乗りのバイク(成人男性2人+成人女性2人)発見!!

Pi-子:こなつちゃん、見て見て〜、バイクに大人が4人乗りしてるよ〜
現地ガイド:カンボジアではバイクの3人乗り、4人乗り、あまり珍しくありません。中には5人乗り、なんてのもいますよ。

5人乗り・・・カンボジア人は細いから可能なのか!?

ところで"シェムリアップ"という地名、英語で書くと"Siem Reap"
"Siem"はお隣のタイのこと、"Reap"は追放という意味で・・・つまり"タイ追放"と意味らしい。
時代とか年代とかよく分からないけど、タイ王朝に占領されていた町をカンボジア王朝が取り戻したので"シェムリアップ(Siem Reap)"という地名になったんだとか。

シェムリアップの地名について勉強したところでホテルに到着。
今回はこなつちゃんの希望でホテルをグレードアップしていた為、なかなかよいホテルだったけど、カギをもらって部屋まで行く途中にいきなり停電!
でもって荷物を運んでいたボーイが途中で走ってどこかへ行ってしまう(戻ってきて謝ってたけど)というよく分からない小トラブルが発生した。

それでも無事に部屋へ到着。
水まわりを軽くチェック(ちゃんと出るか、漏れてないか)してから、ベットでゴロンとしているとほどなく集合時間。
急ぎ足でロビーへ行くと現地ガイドさんが待っていた。


3日間有効の入場券
現地ガイド:これがアンコール遺跡群へ入る入場券となっています。遺跡群へ入る際には必ず提示、3日間有効なので失くさないようにお願いします。
そう言われて手渡されたのは写真入りのラミネートされた立派な入場券。
そういえば旅行社に写真を送ったのはこれを発行する為だったのか。

Pi-子:うわ、この入場券$40もするんだ。高っ。
こなつ:本当だ。でもこれ1枚で3日間、アンコール遺跡群の遺跡を全部見られるなら妥当なのかも?
Pi-子:う〜ん、遺跡の管理とか修復なんかもしなきゃいけないわけだからね〜・・・


ホテルからアンコールワットまではバスで移動。
ぼーっとしながら窓の外を見ていると、道の両側は最近建設されたばかりと思われるホテルやレストランや土産物屋など、または建設中の建物が数多く見られた。
中には世界的に有名な高級ホテルチェーンも・・・さすが世界のアンコールワット!

でも、そんなホテルの前の路上でペットボトルに入ったガソリン(なんかすごいカラフルな色してるの)やら、果物、お土産品(雑貨?)などを売る露店なんかも出ていて、すごくアジア的な雰囲気。

しばらくするとバスはアンコール遺跡群の入場をチェックするゲートへ到着。
バスの中からラミネートされた入場券を検査員に見せると問題もなく、その先へ進めた。

この先は立派なホテルもなくなり、森の中の一本道をしばらく進むと・・・生茂った森とお濠のようなものが見えてきた。
こなつ:アンコールワット?
Pi-子:あ〜、あの塔の感じは似てるけど、いつも写真に撮られている正面ショットじゃないと何とも分からない。
現地ガイド:アンコールワットですよ。参道の前まできたらバスを降ります。


現地ガイドさんの予告通りバスは参道の前で停車した。
現地ガイド:この参道が"西表参道"です。正面が西を向いているので午前中は写真を撮ると逆光になってしまうんですよ。アンコールワット観光は 午後の方がいいんです。では、さっそく中へ行ってみましょう。

参道をひたすら、てくてくてくてく・・・けっこう長いんですけど (^_^;A
現地ガイド:アンコールワットの外濠は東西1.5km、南北1.3km、幅は190mあります。
・・・がんばります。

西表参道 広大な外濠

  波がなければ水面にきれいな逆さアンコールワット
  が写るはずだったのに・・・
笑うデバダー(女神)

世界中からの観光客で大混雑
第一回廊・西面北側 インド叙事詩「ラーマヤーナ」の
戦争の場面 ハヌマーンの背から弓を射るラーマ王子
    第一回廊・南面東側 天国と地獄のレリーフ
    上から天国・現世・地獄
裁きをくだすエンマ大王

Pi-子:ふぅ
現地ガイド:疲れましたか?日本は今、2月で寒いですけど、こっちは1年中暑いですからね。
Pi-子:いや、暑さというよりも人ゴミで・・・

アンコールワットは世界中の人々で、バーゲンのデパートのようになっています。

現地ガイド:これから第三回廊へ行きますけど、疲れてたら休んでいてもいいですよ。
Pi-子:それほど疲れているわけじゃないから大丈夫ですよ。

こなつ:恐怖の第三回廊へ・・・
Pi-子:恐怖?何で?
こなつ:え、知らないの?第三回廊へ上る階段ってすごい急なんだってよ。

アンコールワットは外から第一、第二、第三の三重の回廊があり、ピラミッドの形のように中心部(第三回廊)が一番高くできているのです。

Pi-子:そうなんだ。そりゃ行くしかないでしょう!
現地ガイド:くれぐれも気をつけてくださいね。大怪我をした場合、シェムリアップには十分な設備のある病院がないので、バンコクの病院まで搬送されることになります。

つーか、そんな大怪我した場合・・・間に合うんでしょうか?バンコクまで・・・


上から見ると、この通り・・・怖いです
   第三回廊の階段 こうして見ると大した
   ことなさそうだけど

階段の幅は足の幅ちょうどぐらい(約23cm?)高さは場所によるけど膝下くらい、しかも、かなりすり減ってつるつるなんですけど・・・(-_-;
それでも、まだ上りは階段しか見ないのでよい方で、下りは・・・

いや、一ヶ所だけ手すりがある階段があるんですよ。
但し、みんな下りていく速度は遅いし、すご〜く渋滞してますが。

現地ガイド:お疲れさまでした。では、次はプノンバケン山へ向かって夕陽を見ます。
プノンバケン山はアンコール三聖山のひとつ。
高さ60mの丘の上は360度のパノラマで、東南方向にはアンコールワットを望むことができる。
また、寺院遺跡も残されているのでいデバター(女神)像も要チェック。
場所はアンコールワットとアンコールトムの間ぐらい。

アンコールワットからプノンバケンはあっという間に到着。
バスを降りて歩き出すと・・・なんか、急な山道が見えてきて、イヤンな予感なんですけど。
こなつ:上るんですよね・・・ここ・・・
現地ガイド:はい、この上できれいな夕陽が見れますから。どうしても上るのがキツいようなら他の手段もありますよ。
Pi-子:他の手段?
現地ガイド:あれです。有料ですけど。


現地ガイドさんの指差した先には数頭のゾウの姿が。
Pi-子:ゾウに乗るなら歩いてく!さ、行くよ、こなつちゃん。(←インドで体調が悪い時にゾウに乗って酔った経験があり)

プノンバケン山、登り出してみると、かなり凸凹道。
しかも木の根っこがいじわるく「こんにちは」している。まるで旅人の足をひっかけるかのように・・・

Pi-子:あ〜あ、カンボジアまで来て山登りすると思わなかったよ。
こなつ:私も・・・アンコールワットの階段ぐらいならまだしも、山登りとは・・・。
 m(_ _m)〜〜 ぜぇぜぇ
こなつちゃんがここで死んだら捨てて行こう。

プノンバケン山、上りきった時は息も絶え絶え、大量の汗。
Pi-子:いや〜、上ったねぇ。
こなつ:何とかね・・・
(;´〜`A``


次の難関、寺院遺跡
プノンバケン山  急勾配の上、すごい悪路

何となく達成感で満たされた2人だが、歩き出すこと数歩で次の難関、寺院遺跡が見えてきた。
何が難関なのか、というと・・・この階段もアンコールワットの第三回廊並みで・・・これって、この時代のカンボジア人のスタンダードだったんでしょうか?
こなつ:マジ・・・!?(×_×;)
Pi-子:じゃ、ここで待ってる?
こなつ:それはイヤ。せっかく山も登ったことだし、夕陽も見たいし。


上までの高さ・・・はアンコールワットの第三回廊より低いか、と同じぐらいかな?
一歩、また一歩上っていくが、正直、アンコールワットより怖いかも。
寺院遺跡の階段はだいぶすり減っていている上、砂がざらざらしていて・・・すべりやすいんですけど!?

頭から落ちたらバンコク行きかな・・・
なんて考えながら、手と足、両方使いながら寺院遺跡の上へ到着。

寺院遺跡の上はすでに多くの観光客で混雑していた。
中にはアンコールワットで見かけた方もちらほら。そりゃ、コースはみんな決まってるんだもんな。

遺跡の階段の上の方に場所を確保し、夕陽が沈むのを待つ。
周囲を見渡すと、ガイドブックに書いてあった通りの360度のパノラマ。
どっちを見てもジャングルとカンボジアの赤茶色大地、それと遺跡。
ジャングルの中からアンコールワットの尖塔が見える。
こんな風に長い間、アンコールワットも周辺の遺跡群もジャングルの中に埋もれていたんだろうな。


夕日が呼んでるぜ!
半死人のこなつちゃん

太陽は次第に傾いて、少しずつ空がオレンジ色になっていく。
う〜ん、心が洗われていくようだ。

現地ガイド:皆さん、そろそろ下りますよ。
え〜、まだ日は沈みきっていないのに!?
現地ガイド:日が沈んでしまうと暗くなるのも早くて危険ですし、混雑してすぐに下りられないんですよ。
そりゃ、こんだけ人がいればね・・・

帰りは傾斜のゆるい、通称"ゾウの道"・・・要するにゾウが通る道を通って下山。
上りの転びそうな山道よりはケガの危険性は少ないのでしょうが、ところどころゾウのフンが落ちていて・・・ある意味"危険"!?

う〜ん、明日は筋肉痛かな。

(こなつ&Pi-子)