石垣島(前編)


石垣鍾乳洞

4日目。
本来なら昨日のうちに石垣島まで飛行機で移動、それからフェリーで波照間島まで行って「南十字星見えるかねぇ?」なんて言って夜空を見ながら波照間で一夜を過ごすはずだったのに・・・

ピッキー:今日は飛行機飛ぶのかな?
Pi-子:飛んでくれないと困るよ。
従業員B:いや〜、今日は大丈夫でしょう、たぶん。

与那国島から脱出すべく、再び従業員B氏の運転する車に乗って空港へ向かうところだった。
まだ風が強いから気になるところ。また急に風向きが変わらないといいんだけど。

従業員B:じゃあ、これで。でも、万一また飛行機が飛ばなかったらお電話ください。
Pi-子:あ・・・ありがとうございます。

ありがたい心遣いだけど、そろそろ出たい・・・

昨日と同じようにチェックイン。
昨日と同じように待合室で飛行機を待つ。

するとほどなくして

心配そうに飛行機を見つめる空港職員

ブロロロロロロ

プロペラ音が聞こえてきて・・・着陸した!゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。
(こんな当たり前のことが、こんなにもうれしいと思わなかった。)

駄菓子菓子(だが、しかし)その時

ざああぁぁぁぁぁ

突然、空が暗くなり、バケツをひっくり返したかのような集中豪雨!( ̄□ ̄;)!!
ピッキー:なんだよ、飛行機が来て、ようやく出発!って時に・・・また(嵐を)呼んだのか?
Pi-子:だから私のせいじゃないって!


このままでは飛行機から降りてくる乗客がびしょぬれになってしまうので、空港から大量の傘が運ばれ、なんとか全員飛行機から降りられた。
ここで「飛行機は空港へ降りることができたけど、出発できません」な展開はカンベンして欲しいところ。

まぁ、不幸中の幸いというべきか、集中豪雨は長くは続かず、若干遅れたが飛行機への搭乗が開始された。
ピッキー:なんで、こう、いつもスリリングな場面になるのかね?
Pi-子:演出。
(誰の?)


こうしてようやく与那国島を脱出、石垣島へ到着した我々。
しかし、大幅な予定変更だったので、宿以外は何の確保もしていなかったのだ。

Pi-子:今日までは波照間にいて、夕方にフェリーで石垣島に戻ってくる予定だったから、宿は予約してあるけど、レンタカー確保してないんだよね。
ピッキー:公共機関はどうなんだい?バスとか。
Pi-子:市内でショッピング程度だったら、市内巡回バスとかあるし、そんな不便は感じないだろうけど、北のビーチとか景色がいい所に行きたいでしょ?
ピッキー:そうだねぇ。やっぱりレンタカー借りるか。

空港においてあるチラシを見て、いくつかのレンタカー会社をピックアップして電話することにした。

Pi-子:本日これから軽自動車か普通乗用車をお借りしたいのですが・・・
レンタカー職員:あいにくですが、今日はお貸しできるレンタカーがありません。

と2件立て続けに断られた。

Pi-子:真夏のハイシーズンなら分かるけど、こんな時期にいっぱいなんてねぇ。
ピッキー:困ったな。次、ここ行ってみるか・・・もしもし、はい。今から使用したいんですが・・・あ〜、そうですか、いいですよ。迎えに来てくれるんですね? じゃあ、空港のロビーでお待ちしてます。(ピッ)
Pi-子:車あるって?
ピッキー:カーナビなしだけならあるって。

市内をまわるんならカーナビ欲しいかもしれないけど、湾岸沿いをぐるっとまわるんならなしでもいいかもね。
さらに、空港まで迎えにきてくれるといううれしいサービスもあったので、おとなしく待つこと15分でレンタカー屋のおやじさんが到着した。

レンタカー屋のおやじ:お待たせしました。こちらへどうぞ。
レンタカーの事務所は離島ターミナル近く、石垣市民会館のすぐ近くにあるというので、そこまで車に乗って移動。
何気に窓の外を見ていると3日ぶりぐらいに高い建物なんかも目に入ってくる。
Pi-子:すごいね〜、石垣島って都会だね〜。
レンタカー屋のおやじ:離島に行ってたんですか?離島から戻ってきたお客様はたいていそう言われますね。高い建物なんてリゾートホテルぐらいなんですけどね。
Pi-子:与那国に行ってたんですけど、台風で島から出られなくなりまして・・・


車内で今日までのことを話しているうちにレンタカー事務所に到着。
レンタカー屋のおやじの話ではここ数年は9月の観光客が増加(ハッピーマンデーで連休が増えたからか?)、さらに今日は昨日までの台風の影響で、レンタカーが汚れてしまったり、 異物が飛んできて車体を傷つけたりするので貸し出しできるレンタカーが少ないのではないか?とのことでした。
(洗濯機が飛んでくるぐらいの台風だからね〜)

ここからはレンタカーに乗ってGO!
Pi-子:さて、どこ行く?
ピッキー:そうだねぇ、まずはお腹がへったので何か食べに行こう。
Pi-子:沖縄といったら、やっぱりソーキそば?ゴーヤちゃんぷる?・・・あ、石垣牛のお店だって?
ピッキー:いいねぇ、石垣牛にしようか。


レンタカーも借りたことだし、お店は市街から離れて、車で10分ぐらいのところにある「坦たん亭」へ行くことに。

店内に入ると芸能人のサインがずらり。
知らないで入っちゃったけど、いわゆる有名店なんだろうか。

メニューをもらい、最初は1000円ぐらいのランチ定食にしようかと思ってたのだけど、ここまで来たんだから石垣牛ステーキにチャレンジ!
あ、でもランチだったからサラダ、スープ、ご飯がついて3,500円ぐらい。
夜食べたら、もっと高かったと思います。
石垣牛・・・全国的にはそれほど知名度は高くないけれど、2000年の沖縄サミットの晩餐会でメインディッシュとして提供され、クリントン大統領はじめ多くの国の代表者から大絶賛されたそうです。

坦たん亭石垣牛ステーキランチ

Pi-子:わ〜、柔らか〜い。いつものスーパーで買う特価の牛肉とは違うねぇ!
ピッキー:そりゃそうだよ、石垣牛だぞ!

本当に柔らかくて、食感にはビックリ!・・・でしたが、食べ進めていくうちにと脂がのりすぎて、ちょっとしつこいかな?
とか思ってしまったのは歳のせいでしょうか?(^_^;

ともあれ、石垣牛を堪能した後は・・・
Pi-子:洞窟だ!
ピッキー:え〜、ここまで来て洞窟?ようやく天気が回復したことだし、沖縄の青い海、青い空を堪能したいってのに、また地下世界に潜るのかよ?
Pi-子:む、なんかチームアドベンチャーの隊員としてなってない発言だぞ!!だって、地図見てたら近くに鍾乳洞があるの見つけちゃったんだもん。
ピッキー:ぶ〜、ぶ〜、沖縄の青い海、青い空!
Pi-子:ま〜、ここから近いんだから、ついでだよ。さ、運転手さん、石垣鍾乳洞まで行ってください。
ピッキー:タクシーじゃないし・・・


とか何とか言いながら石垣鍾乳洞へ。

観光鍾乳洞としては日本で最南端の鍾乳洞なんだそうで、鍾乳洞だけでなく、食堂、売店も完備。
入場料1,050円を払って進む。


竜宮城へ〜行ってみれば〜♪
鍾乳洞というより植物園のような入り口
Pi-子:なんだ、この入り口?竜宮城かよ!?
それもそのはず。
数年前まで「竜宮城鍾乳洞」という名前だったそうですが、土地の所有者が2002年に「石垣島鍾乳洞」と改称したんだそうですよ。(理由不明)
また、この地域の旧称は"マリヤ"というので「マリヤイザー」とも呼ばれています。

竜宮城もどきの入口をくぐり、中へ入るとまるで植物園の様。
そこを下へ、下へ・・・と進んでいくにつれ、気温がどんどん下がっていく。
石垣鍾乳洞の平均気温は20℃ぐらいなので、他の鍾乳洞に比べれば高いほうだけど、今日は蒸し暑いぐらいなので気持ちいい。

鍾乳洞に入って最初に「秘宝の広場」と書かれた案内板があり、見るとたくさんの泡盛の壷が。
洞内は1年を通してほぼ一定温度が保てるので、泡盛の熟成をしているのだそうです。
他の鍾乳洞でもきのこの栽培や、ワインの保存をしているところもありますが「泡盛」というのが沖縄的です。
ワインセラーならぬ、泡盛セラーですね。

さらに少し進んでいくとコテコテのイルミネーションが施された鍾乳石群が。
Pi-子:エレクトリカルパレード(ディ○ニーランド)かよ!?
「世界初鍾乳洞イルミネーション」なんて書いてあって、きれいはきれいなんですけど、洞内は最小限の照明で鍾乳石本来の色が見られた方がよいと思うのですが・・・(^_^;

鍾乳洞イルミネーションリムストーン


落ちてたまるか(受験石)
トトロ岩

鍾乳洞は案外大きくて、鍾乳石もなかなかきれいです。
でもイルミネーションはなぁ・・・個人的にはない方がいいかな。


(お役立ちリンク)
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創業40年石垣牛ステーキ専門店。石垣空港から車で15分。緑豊かな敷地の中で最高級の石垣牛をご堪能下さい。
石垣島鍾乳洞
日本最南端の観光鍾乳洞!無数の鍾乳石で彩られた日本一美しく神秘の輝きを見せる鍾乳洞。無数の鍾乳石群に彩られた巨大な地底空間は、確かに竜宮城を彷彿されます。