与那国 2日目(前編)


巨大イナゴの襲来!?

2日目、朝。
今日はシュノーケルで海底遺跡を見に行く予定なのだが・・・

ピッキー:決行するのかい?天気予報では今日の午後から暴風圏に入るらしいが。
Pi-子:うん、でも、予約している会社から決行とも中止とも連絡がないんだよね。
ピッキー:何時からだっけ?
Pi-子:8時半には迎えに来てくれることになってるんだけど・・・今、8時か。ちょっと電話してみよう。


プルルルルル・・・(コール音)

Pi-子:もしもし、今日シュノーケル予約してますPi-子と申します。
スタッフ:はい、Pi-子さんですね、おはようございます。
Pi-子:あの、今日のシュノーケル・・・決行するんですか?
スタッフ:いいえ、中止ですよ。今日は台風が来て海に入れる状態じゃないですからね。
(あっさり)またのご利用をお待ちしています。では、失礼します。

ピッキー:何だって?
Pi-子:想定どおり、中止だって。それならそれで連絡してくれればいいのに。

今日の予定は午前中はシュノーケルで海底遺跡を見学、午後は引き続き島内探検・・・のはずだったのだが、予定変更を余儀なくされた。

ピッキー:どこ行く?
Pi-子:昨日島内1周しちゃったしねぇ。ティンダハナタへ行ってみようか。
ピッキー:上れるのか?
Pi-子:遊歩道があるって書いてあるよ。

ティンダハナタというのはサンゴの隆起によって出来た高さ100mぐらいの断崖絶壁で、祖納(そない)集落のどこからでもその姿を見ることができる。

今日は旅行社を通して午後からレンタカーを借りられるよう手配していたのだが、レンタカー会社へ電話をしたら午前中からでもOKとのことだったので、さっそく営業所へ向かった。

ナンタ浜から見たティンダハナタレンタカー屋

レンタカーの手続きを済ませ、さっそくティンダハナタへGO!
Pi-子:・・・と、その前に確認。車は何時までに返せばいいんですか?
レンタカー係員:普段は20:00まで営業しているんですけど、今日は午後から台風が来るので、16:00・・・遅くとも17:00には返却していただけますか?

・・・まぁ、仕方あるまい。(-_-;

かなり急な坂をのぼっていくと(車でよかった)中腹に小さな駐車場(5台分ぐらいのスペース)があった。
ここが遊歩道の入り口にもなっている。

Pi-子:さぁ、出動だ!
ピッキー:待て、Pi-子・・・嫌な予感がする・・・
Pi-子:???

ピッキーの野生の感・・・ではなかった。
彼はフロントガラスに水滴がついたのを見てしまったのだ。

ざ〜〜〜〜〜〜〜

雨だ。
それは突然やってきた・・・いつものことだが。

Pi-子:・・・戦闘服が必要だな。準備はできているか?
ピッキー:あいあいさ〜!

Pi-子&ピッキー、戦闘服(別名:レインコートまたの名をカッパ)を着込み、いざ出動!

遊歩道を歩いて行くと南国独特の樹木、ハイビスカスなんかが見られて日本らしくない風景。
駐車場から50mぐらい進んだところに小さな洞窟を発見!

ティンダハナタの遊歩道
Pi-子:む、洞窟だ。
ピッキー:本当だ。横に碑があって何か書いてあるよ。



犬神(イヌガン)

昔、久米島から中山王府への貢納船が出帆した。
しかし船は荒天に遭い、与那国島へ漂着した。
一行の中に女一人と雄犬一匹が加わっていて、ある夜から男が一人ひとり犬にかみ殺され、犬と女だけが岩屋で同棲するようになった。

一方、小浜島の漁夫が荒天に遭い、与那国島へ漂着した。
女はこの島に猛犬がいることを知らせ、すぐに島を離れるよう忠告するが、男は女の美貌に惹かれ、逆に犬を退治した。

やがて男は女と結婚し、七人の子供に恵まれ、幸せな生活を送っていたが、ある日、かつて自分が犬を殺め殺害し、埋めたことを告白する。
その後、女は犬の死骸を抱いて命を絶っていたという。
犬と女が住んでいたところがイヌガンと言われている。



Pi-子:どうゆう教訓なんだろうね?夫婦でも言ってはいけないことがあるっていう意味かな?
ピッキー:さぁね。入れるのかな?
Pi-子:う〜ん、なんか"神聖なる洞窟"って感じだから入っていいものかどうか・・・ま、やめておこうか。濡れるし。

もう雨で濡れてますけどね。

「イヌガン」のそばにもう一つ「サンアイ・イソバ」の碑があった。
ピッキー:"サンアイ・イソバ"って?
Pi-子:ガイドブックのどこかに書いてあったような・・・あ、これだ。

16世紀の初頭に人減らしの政策がとられて、サンアイ・イソバによって廃止されたけど、その100年後に"人頭税"が課せられたことによって、再び人減らしの政策がとられたわけだ。
とんでもない話だね。

さらに進んでいくと起伏に富んだ道になり、岩のトンネルを潜り抜けたりしていくと開けた所に出た。


祖納地区を一望
中腹の侵食洞が自然の展望台になっています

Pi-子:ガイドブックに書いてあった通り、祖納の集落や海が一望できるね。
ピッキー:これで天気さえよければ・・・

サンアイ・イソバもここから集落を眺めたのだろうか。

ピッキー:この上には行けないんだろうか?
Pi-子:さぁ?遊歩道はここで終わりだから、他のルート探してみる?


ちょうど雨の降りも弱くなってきたので、駐車場まで戻って、再び車を発進!

地図にも載ってない狭い道(しかし舗装されている)をしばらく走らせると開けた草原に出た。
ピッキー:ここがティンダハナタの上なのか?
Pi-子:たぶんそうだと思う。


誰かに尋ねようにも人影はなく、何かの施設(気象関係か、自衛隊関係と思われ)と、草原にいるのは数頭の牛のみ。
Pi-子:ちょっと調査してみよう。
車を降りて歩いていく。

ピッキー:おっと!危うくトラップにひっかかるところだった・・・。
Pi-子:トラップ?

見るとピッキーの足元には牛の○ン(超大盛)
Pi-子:危ないところだったな・・・しかし、よく食べてると見えてすごい量だ。

さらに歩いていくと謎の石段を発見!
Pi-子:なにかの碑か、見張り台ってとこ?
ピッキー:階段状になっているから見張りだいかね?ちょっと上ってみよう。


見ると「昭和・・・」という文字が見えるが、それも消えかけていた。
角の部分が削れて、丸くなっている階段を恐る恐る上ってみるとティンダハナタの展望台で見た以上の絶景!
祖納の集落、ナンタ浜はもちろんのこと、与那国空港も一望できる。


与那国空港方面を望む
日本に端っこで嵐に向かって叫ぶ男

ピッキー:本当、これで天気さえよければ最高なんだがな・・・。
Pi-子:それは言わない約束でしょ!

雨が降る方がお約束になっているような昨今。
そんなこと言っていたら、思い出したように雨が降ってきたので急遽退却することにした。

ピッキー:なんか、いよいよ台風が近づいてきた感じだな。次はどこ行く?
Pi-子:昼食を食べに久部良の方へ行こうと思ったけど、途中で空港へ寄って台風と運行情報聞いておこうか。

明日は与那国から石垣島へ飛ぶ予定なのですが・・・飛べるんだろうか?

空港職員:明日の予定ですか・・・明日の石垣行きは午前と午後に1便ずつありますが、今のところ午前便は運休の可能性が高くなっております。
Pi-子:その、午前便で予約しているんですけど・・・
空港職員:さようでございますか。もし運休が決定した場合には「空席待ち整理券」を発行します。
ピッキー:「空席待ち整理券」?
空港職員:はい、飛行機の運航が可能になり次第、「空席待ち整理券」の番号順に振り替えの手配をすることになりますので、明日はなるべく早めに一度空港の方へお越しいただくことをおすすめします。
Pi-子:空港は何時から開くんですか?
空港職員:午前9時からとなります。あ、台風の状況をプリントアウトしますので、よろしければお持ちください。


空港職員に礼を言い、ひとまず空港を後にする。
Pi-子:今日宿に帰ったら事情を話して、明日は9時に空港に送ってもらえるように言っておこう。
ピッキー:飛ばなかったらどうしようか。
Pi-子:今の宿、もう1泊ってことになるかな。これも帰ったら聞いてみよう。飛行機が飛ばないってことは、島に来るはずの人も来られないってことになるから、たぶん延泊できると思うけどね。


一抹の不安を覚えながら、次につづく。


(お役立ちリンク)
与那国海底遺跡博物館
海底遺跡発見者である新嵩喜八郎氏が撮った海底遺跡やその周辺、スタジアム・石舞台などの海底遺跡様構造物が見られるページです。 自然地形なのか、人工的な遺跡なのか、まだはっきりしたことは分かっていない。が、しかし、どちらにせよ見に行きたかった・・・くぅ〜・・・
米浜レンタカー
祖内集落のメイン道路からちょっと奥に入った場所にありますが、与那国空港内にも営業所があるので、飛行機から降りたらすぐ利用可能!
帰る際にも空港で乗り捨てすることも可能で便利です。飛行機の時間に合わせた日帰りプランもあります。