帰国(Welcome Home)

最終日ハ晴天也(部屋のバルコニーより)
とうとう最終日、AM4時半起床。
定刻より少し前にレストランに行くとみな集まっていた。
さすが時間厳守な方々だ・・・
亀田さん(弟):おはようございます。いや〜、時差ボケなのかな。普段だったらこんな時間に起きられないのに
マルタにいる間、ずっと9時ぐらいに眠くなって4,5時に起きてたから全然平気だよ。
Pi-子:ああ、私たちもそうでしたよ。そういえば、昨日はあれからイムディーナの街の写真を撮ったんですか?
亀田さん(兄):そうそう、撮ろうと思ってバスで通った絶好のシャッターポイントまで戻ったんだけど、後ろに下がったら
畑のぬかるみに足つっこんじゃって・・・
亀田さん(弟):足が抜けなくなっちゃってたいへんだったよ。近くにいた人の助けを借りて事なきを得たけど。
Pi-子:ま〜、でもケガがなくてよかったですね。
話をしながら、パンとジャムをとる。
今日は早朝だからか中央にパンが「ご自由におとりください」状態で置いてあり、コーヒー、紅茶はセルフでポットの中に置いてあった。
この時間(午前5時)じゃあではさすがに従業員も少ないし、食欲も無いのでこんなもんだろ。
パンを数枚かじって後は機内食で補おう。

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6日間お世話になったホテル |
今川さん:申し訳ありません。普通に朝食の準備をお願いしていたのですが、コンチネンタル・ブレイクファースト
(パンと飲み物のみの簡単な朝食。ヨーロッパはこのスタイルが多い)
と間違えたようです。すぐに簡単な物を作らせますので・・・
ツアー客ほぼ全員:いいです、これで。そんなに食べられないから。
その後、ベーコンとソーセージが少々運ばれてきたが、手をつけていた人は少数だったような・・・
朝食の後、チェックアウトを済ませ、6時頃ホテルを出発した。
当然外はまだ暗い。
運転手のジョージさん。「運転手さんは毎日代わるかもしれません」と言われてたが、このツアー中ずっと我々のバスの運転をしてくれていたので(ゴゾ島は除く)
お互いに何だか情が移ってしまったようだ。
今日は観光でもないのに、朝も早よからジョージさんが空港まで送りにきてくれた。
最後までありがとう。サンキュー、ジョージ。
空港でみやげ物を物色し、ついにマルタを離陸。
出発の頃にはまぶしい太陽が顔を出してきた。
この天気があと二日は欲しかった・・・(泣)
今川さん:今日もマルタはいい天気ですね。本来はマルタはこうなんですよね。・・・私も嵐のようなマルタ
は初めてでしたが、皆さんもマルタのいろんな顔が楽しめたということで、ある意味ラッキーだったのかもしれませんよ。
う〜む、さすが、うまくまとめたな。
ロンドン・ヒースロー空港に到着。
Pi-子:寒いと思ったら雪がちらついてる。
ピッキー:マルタじゃあり得ないな。・・・日本でも似たような寒さだろうなあ。
同じツアーのおじさん:雪だねぇ・・・さすが"嵐を呼ぶ女"だ。
同じツアーのおばさん:本当。ここまでくるとすごいわぁ。日本も天気悪いかしら。
Pi-子:・・・あ、あの、皆さん、何を・・・(^o^;
Pi-子は今回の旅行で"雨女"から"嵐を呼ぶ女"に格上げ(?)したようだ。
ターミナルを移動し(ヒースローめちゃ広いです。ターミナルが1から4まである)バージンアトランティックに乗り換える前にまたしても
手荷物チェックと身体検査。
聞くところ、ロンドンでテロがあって以来、チェックが厳しくなっているらしい。
行きは手荷物でひっかかったが無事に通過・・・したのだが、今度はおれ自身がひっかかってしまった。
とことん相性が悪いようだ。
まずは係官にボディチェック、その後、
いきなりシャツをまくられた。
公衆面前でヘソ出しルック・・・
ティーンエイジャーの女の子でもないのに、ちょっと恥ずかしい。
さらに今度はパンツを指さされ・・・・・
まさか、ここで下も脱げというのかい!!!!?????
こんなことなら勝負下着にしてくればよかった!! (←持ってないだろ! by Pi-子)
と激しく後悔するが、ただ単に
ポケットの中の物を出せと言っていただけだった。
ああ、よかった。(ほっ)
皆さんも海外旅行、特にヒースローを通過する時には
勝負下着にしておいた方がいいかもしれない。(念のために)
ボディチェックも無事済ませ、飛行機に乗り込んだ。
もう帰国するだけなのか・・・行きと違い、ちょっとがっくり。
機内にて"逆転裁判"の続きをやろうかと思っていたら、GBはいつの間にかPi-子の盗られていた。
Pi-子:異議あり〜〜!!・・・あ〜、減点されちゃった。この証拠品が決め手だと思うんだけどな・・・
・・・・・・・・・・・・機内ではこなつちゃんとねじきから頼まれている中国語の武侠小説の翻訳するんだ〜、とか言ってたくせに!!
仕方なくヴァージンのエンターティメントシステムの映画の中から"チャーリーとチョコレート工場"でも見ることにする。

しばらくして、映画がクライマックスにさしかかろうとした時だった・・・
野口さん(娘):ね〜、外見て。あれ、オーロラじゃない?
Pi-子:待った〜!!・・・じゃなくて、えっ、オーロラ!?
あわてて外を見てみると、ぼんやりした緑の光が!?
場所はロシア、シベリア北の上空。ここならオーロラが見えても不思議ではない。
最初、オーロラなのかどうか半信半疑だったが、光は徐々に大きくなり、カーテンが風で揺れるようにゆらゆらと動き出した。
まさにオーロラ
自分たちだけなら気がつかなかったかもしれない。野口さんに感謝。m(_ _)m
しかもこちら側の座席に座らなければ見られなかったので、本当、幸運としかいえない。
オーロラは数時間にわたり、次々と形・光の強さを変えて、幻想的な光景を我々に楽しませてくれた後、徐々に消えていった。
まさか最後にこんな演出があるとは思わなかった。
マルタの神様が悪天候のお返しにプレゼントしてくれたのだろう。
Pi-子:いや〜、マルタに行って、その帰りにオーロラが見られるとは思ってなかったね。もうこれでオーロラ
リベンジツアーはもういい?
ピッキー:いやいや、やはり生でみたい。
今だって生で見てたわけだが・・・何というか、地上から見てみたいものだ。
贅沢はつきない?
飛行機は無事成田に到着。
数日間一緒だった方々ともこれでお別れ。
またどこかの旅の空でご一緒しましょう。
出発の時、空港のカフェに忘れた帽子を取り戻し、家路についた。
1週間で捨てられているんじゃないかと思ったが、まだカフェが保管してくれていてよかった。
マルタの天気も初日と最終日はよかったし、とにもかくにも"終わりよければ・・・"の格言のような感じで旅を終えることができた。
まあ、とにかく今回の旅行で感じたのは海外旅行の経験は少ない自分だが "世界で一番幸せな国" というキャッチコピーになんとなく
納得させられるものがあった。
どことなくゆったりとして時間は流れ、確かに大雑把な面はあるが、逆に言えばおおらかで親切なマルタ人の印象が残る。
小さな島国で歴史にもまれながら、現在、独立国として生き残っているのは、昔の伝統を重んじる・・・いい意味での頑固さと大包囲戦で
見せた団結力があるのだろう。
間違いなく今のマルタ国民はかの戦いの子孫であり・・・いや、その後からマルタに入った人々の子孫だとしても、大包囲戦で
打ち勝った強い精神とプライドが脈々と受け継がれているのだろう。
街を歩いても建物は古いが、ごみなどはほとんど落ちていないし、いいもの美しいものを守ろうとする気概が感じられる。
先進国に比べ、経済的には貧しいかもしれないが、精神の成熟度は少なくとも自分を含めた日本人より大人だなあと思う。
・・・ということで
景色よし 治安よし 人は親切で、いいことづくめのマルタ共和国。
是非また訪れたいが、島は小さくて、一週間もいれば主要観光地は見尽くしてしまうだろう。
しかし将来、歳をとり、定年を迎えた後の老後を過ごすのはこんな環境がいいなあとつくづく思った。
マルタ、さいこ〜! ・・・食事以外は。
是非みんなでマルタフリークになろう!
それではこのへんで
(ピッキー)