フリータイム(Free Time)

夕暮れのラブラブさん
5日目 AM6:30起床
今日は終日フリータイム
そして待望の太陽が顔を出し
Resort Again
オプションツアーとしてハーバークルーズとシーフードランチと散策(昼食付)が用意されていたが、今回は旅なれた人が多かったせいか、
自由行動を選択する人が大半だったようだ。
Pi-子:今日はどこか行きたい所ある?
ピッキー:イムディーナとブルーグロットのリベンジへ行きたいな。
Pi-子:イムディーナはいいけど、ブルーグロットは行くのがめんどくさそうだな。ボート遊覧はゴゾ島でしたからいいじゃん。
私はヴァレッタの国立美術館と時間があったらマルサシュロックへ行ってみたいな。
ピッキー:ヴァレッタ行くならアッパー・バラッカ・ガーデンのリベンジもしたいな。
こうして、今日の予定はイムディーナ・ラバト→ヴァレッタの国立美術館・アッパー・バラッカ・ガーデン→時間があったらマルサシュロックと決まった。
オレ的には晴天のブルーグロットも捨てがたかったのだが、Pi-子の「めんどくさいじゃん」の一言で泣く泣くパス。
ホテル最寄のバス停へ行くと先客がいた。
亀田さん(兄):おはよう。今、バス行っちゃったよ。
Pi-子:え〜、マジですか!?しょうがない、30分待つか、15分ぐらい歩いてバスが頻繁に来るバス停へ行くか・・・
亀田さん(弟):ウソウソ。さっき、通りかかった地元のおばちゃんに聞いたけど、バスはまだ来てないみたいだよ。
66番のバスは定刻から10分ほど遅れて到着。
バスは比較的時間にルーズなようなので時間に余裕がないときはそれなりに注意したほうがいいようだ。
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猫バスだ〜! |
バスの中、ひもをひっぱって「降ります」の合図を送る |
亀田さん(仮名)兄弟、聞くとイムディーナへリベンジへ行くとのこと。
自然と一緒に行動することになった。
バスはバレッタに近づくにつれて満員になった。
う〜ん 市民に溶け込んでるこの感じがいいかも
バレッタからラバト方面行きの84番バスに乗り換える。
とにかく天気がよく景色は美しいの一言。
途中、聖ヨハネ騎士団が築いたという水道橋を見ながら、乗ること20分ぐらいでイムディーナの街が見えてきた。
イムディーナの街は小高い丘の上にあり、当時の権力者たちが庶民との差を見せつけようとしたのか威圧的にも見える。
亀田さん(弟):兄さん、イムディーナの町を撮るならこの辺からのが全景入りそうだよ。
亀田さん(兄):街の中に入ったら当然外観は撮れないもんな。次のバス停で降りるか。
ブッブー
車内のひもをひっぱり「次、降ります」の意思表示(昔のチンチン電車と同じらしい)をすると、降車口に向かって歩き始めた亀田兄弟。
同乗していたマルタの人々は2人にむかって「次は違うよ」「まだイムディーナじゃないよ」「イムディーナは次の次だよ」などと口々に注意をしてくれた。
マルタの人って人懐っこくて、親切なんだよね・・・でも、今回はイムディーナに入る前に下りようとしているんだよ。
などと思っていたら、英語の堪能なお2人、ちゃんと事情を説明していた。
そういえば、ツアーで行動している時も現地の方や他の国の旅行者と積極的にコミュニケーションをとっておられた。
しかし、そうこうしているうちにバスはどんどん市内に近寄り、ラバト(イムディーナの外に広がる街)へ到着してしまい、残念がっていた。
ここでご兄弟と別れ、我々はイムディーナへ向かう。
例のシーサーのようなライオンの飾りが鎮座しているメインゲートの前に来るが、3日前に来た時とまるっきり違う景色だ。
天気しだいでこうも変わるものなのか・・・
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イムディーナのメインゲート |
堡塁広場からの眺め |
("古代神殿と古都"の時と比べてみましょう) |
3日前は肌寒かった気温も、今日は風も無くシャツ一枚で十分。o(^_^)o
メインゲートをくぐりイムディーナも街へはいると、ようやくサイレントシティーと呼ばれる本領を味わうことができた。
ツアーのよさは説明がついている事だが、脱線して横道へ入っていったりできないもんね。
(もっとも前にも自由時間はもらえたが、あの時はどしゃぶりの雨の中外へ出る気力がなかっただけなのだが。)
道路は狭く、両側は高い壁がそびえ、下は石なので歩くとこつこつと自分の足音が反響する。
曲がりくねった道なので人同士がそれほど会うことは少なく、まさにサイレントシティー(静寂の町)
観光客はもちろんいたし、全然人と会わないわけではないが、日本の観光名所では考えられない静けさだ。
街の中なのに遺跡の中を歩いている様な雰囲気が味わえる。

途中、2匹の犬に遭遇「撫でさせてくれ」と目でお願いしたら、近くによってきたので撫でさせてもらった。
機械でも犬でも真心は通じるものだ。
しばらく同じ方向に歩いていき、しばし一緒に散歩を楽しむことができた。
犬がどこかへ行くと今度は遠足らしき子供たちと遭遇。
シスターらしき先生が一緒に着いていたので、遠慮がちに手を振ったら、元気よく手を振りかえしてくれた。
いいなぁ、この街。
街の作りは冷たい感じだけど、そこにいる生き物はとても暖かい。
あまり大きな街ではないので、くねくね曲がった小道を歩いていっても、すぐに突き当たりある堡塁広場に出た。
城壁からの景色も3日前と違って最高!
雲や霧に隠れていた部分もはっきりと見え、眼下には草原や畑が鮮やかな緑のコントラストを作り出していた。
これでこそ観光地というもんだ。
街の中は一通り歩いたので、土産物屋をひやかしつつ、出口に向かう。
ここでは土産物屋もひっそりとたたずんでいる。
軒を連ねて呼び込みをしているおばちゃん等は見かけなかった。(アジア等ではすごいよ by Pi-子)
ときどき昔の衣装を着たお姉ちゃんがチラシ(「イムディーナ・エクスペリエンス」という観光客向け展示ショーのチラシだった)
を渡してくるくらいだ。
悪く言えば活気がないのだが、この街に限って言えばこれがまたいい雰囲気だと思う。
イムディーナの街を出て、ラバトからバレッタに戻ることにしたが、メインゲートが工事中で通れなかったので(入る時は何もしていなかったのだが)
別のゲートから出てラバトに向かう。
ラバトのほうが街に活気があり、こっちの方が人が住んでいる町だなぁ、と実感できる。
実際に最近ラバトはどんどん再開発されているらしい。
観光客にとって古いものが無くなるのは寂しいが、住民にしてみればその方が便利なのだろう。
手元の地図があまりにアバウトだったので道に迷ってしまい、人に聞いてなんとかバス乗り場にたどり着くことができた。
おおきな建物や目印が見えないのでいったん迷うと難しい。
それぞれの通りに名前はついているので詳細な地図があれば用意したほうがよさそうだ。
バスではすいていたこともあり助手席ゲット!(運転席と反対側の先頭の席)
この席がだと前の景色も楽しめるんだよね。
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動かない速度計(走行中) |
発車まで時間があったので、その間バスの中を観察などしてみる。
バスにはユベントス(イタリアリーグの名門)のグッズにマリア様の肖像画などが所狭しと飾られ、運転席側の窓の上には意味不明な中国語のステッカーが貼られている。
後から知ったことだが、バスは個人共同組合みたいな感じなので運転手さんがそのバスを持って管理しているとのこと。
日本だと考えられないが、タクシーかトラックみたいなもんだと思えばいいか。
運転手さんごとにドレスアップしている人もいてその辺りの観察も楽しみに加えられそうだ。
やがてバスは動きだした・・・のだが、バスの速度計はどんなに飛ばしても動くことは無かった。
車内のデコレーションは凝っているが、整備もいい加減なようである。(^_^;A
バレッタに到着後はアッパー・バラッカ・ガーデンをリベンジ(再観光)!
今日は晴天にも恵まれ、おとといとは別の顔で我々を出迎えてくれた。
やはり天候は大事だな。
この時、ドラマ(だと思う)の撮影が行なわれていたのでちらっと写ったかも。
ところでPi-子、大切な事を忘れていないかい?
ピッキー:Pi-子、昼食はどうする?
Pi-子:ん〜、今、1時かぁ。ウサギは夜にするでしょ?そしたら軽くでいいよね。
ピッキー:そうだな。せっかく天気がいいんだから、オープンカフェなんかいいな。
まだシエスタ前なのか人通りの多いリパブリック通りを歩き、リパブリック広場でオープンカフェを発見。
Pi-子:ちょっと値段高めだけど、場所考えればこんなもんかな?
ピッキー:最後だし、ちょっとぐらいいいんじゃないか?めちゃ高級店でもないし。
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巨大なピザ(1人分)とベーコンエッグ(1人分) |
軽めに済ます為、オレはピザ(チーズはダメだけどとろけるチーズはOK)とコーヒー、Pi-子はベーコンエッグとポテトのセットと紅茶をオーダー。
料理が出来上がるまで飲み物を手にマルタ人を気取って通りを行きかう人たちを見ながらまったりひと時を過ごす。
ウェイター:おまちどうさま〜
ウェイターが持ってきたピザを見つめるが・・・
オレの頭よりも大きなピザがテーブルの上に置かれていた。
ピッキー:・・・1人分かな?
Pi-子:たぶん、1人分でしょ。
ウェイター:おまちどうさま〜
続いてやってきたPi-子のベーコンエッグ&ポテトも・・・2回も同じ事は言いたくありません。
が、いわせてもらえば、
全然軽食じゃねぇぞ!の一言に尽きます。
特大サイズ&具沢山なピザ、味はGoodなのだが食べても減らないのはなぜ?という感じで気合を入れるも完食ならず無念だ。
Pi-子も同様。しかもパンまで付いてきた。
Pi-子:く・・・苦しい。ちょっと歩いて食べた物を消化しよう。

その後、国立美術館へ。
この美術館、美術品もそれなりに楽しめた(詳しくはないが)が、建物が重厚な作りで素晴らしい。
特に入ってすぐ正面にある白い階段が印象的だ。
16世紀に建てられ、聖ヨハネ騎士団の事務所が置かれていたそうなのだが、その後フランスの伯爵の居城となったり、またその後は
英国海軍指揮官の邸宅になったという建物なのだ。
Pi-子も美術品よりも白亜の階段見たさにここに来たかったのだそうだ。
Pi-子:今、何時?
ピッキー:え〜と、3時・・・ちょい前。
Pi-子:今からマルサシュロックへ行ってもあわただしくなりそうだから、このままヴァレッタにいてお土産でも買おうか。
ピッキー:Pi-子がそれでよければいいよ。
こうしてマルサシュロックはとりやめ、ヴァレッタにいるんだったら老舗カフェ"コルディナ"で噂のハニーリングでも食そうという話になるが
・・・いかんせん昼食が多すぎて、まだお腹いっぱい。
Pi-子:じゃ、お茶の前に国立考古学博物館にでも行ってみる?
ピッキー:曽根さんが行ったけど「つまんなかった」って言ってたよ。
Pi-子:でも私は"マルタのヴィーナス"がちょっと見てみたいな。ハガール・キム神殿から出土されたってやつ。
ピッキー:他に行きたい所もないし、お腹も空いてないし、行ってみるか。
そうと決めたら、早速考古博物館へ。
ここも由緒正しそうな建物だな〜と思ったら、聖ヨハネ騎士団のプロヴァンス地方出身者の宿舎だったのこと。
館内の展示品だけじゃなく、この建物も一見の価値ありだな。
受付でチケットを購入すると「順路は3Fから」と言われたので、逆らわず3Fから見て回ることにする。
3Fは企画展で、この時は"Chinese Opera(京劇)"特集だった・・・マルタまで来て何故に京劇?
ピッキー:京劇だって。
Pi-子:中国に留学経験はあるけど、京劇には詳しくないよ。
・・・と、やはり使えないガイドなので、京劇の人形やら衣装やらを適当に見てまわる。
京劇はよく分からないけど、三国志、孫悟空のメインキャラクターは知っているのでそれなりに楽しんで見ることはできた。
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マルタの・・・ヴィーナス!? |
2Fはマルタの古代遺跡の絵など・・・でも古代の物じゃなくて現代作家の絵だった。
古代遺跡をモチーフにした絵とはいえ、なぜに考古学博物館に?
1Fにはメインのハガール・キム神殿から出土された"マルタのヴィーナス"が・・・
Pi-子:・・・・・・・・・・・(固まってる)
ピッキー:Pi-子?
Pi-子:う・・・これが"マルタのヴィーナス"?なんかおばあさんのヌードって感じじゃない?
ピッキー:う〜む、確かに。
Pi-子:豊饒のシンボルだからふくよかだろうとは思っていたけど、"ヴィーナス"っていうと、"ミロのヴィーナス"(ルーブル美術館にある)
"ヴィーナスの誕生"(ボッティチェリ作)
とか連想するわけじゃん?
ピッキー:でも、よく似てるよ・・・特にこのむっちりした腰周りとか下半身・・・
北斗百烈拳( -_-)=○アタ☆=○アタ☆=○アター☆)°o°)
ピッキー:Pi-子に似てるなんて一言も言ってないよ。
Pi-子:口にださんでも、言わんとすることは分かるわいっ!!
1Fには"マルタのヴィーナス"の他にも多くのヴィーナス像(いずれもPi-子似)、らせん模様がきれいな祭壇、ともかくマルタ中の古代遺跡から出土された
貴重な発掘品が展示されていた。
しかし規模はかなり小さく、考古学好きの人にはいまいちの物足りないかもしれない。
この後は全然お腹が空いてなかったけど、ハニーリングで有名、マルタの老舗「コルディナ」へ。
昼食をとったリパブリック広場の前にある大きな店なのでわかりやすい。

紅茶とハニーリングを注文したら・・・やってきたハニーリングを見てびっくり!
これも
BIGサイズ
もうね アメリカなんかもそうかもしれないが、
"スーパーサイズ・ミー"状態だよ!
先ほどのピザが効いていたが、気合を入れてどうにか
完食
味はというと・・・けっしてまずくはない。
ただドライフルーツが盛りだくさん入ってます!という感じでかなり重め。
さらにパサパサ感があってお腹いっぱいの自分らにはちょっとしんどかった。
となりの現地の兄ちゃんは一人で来て、ケーキ二個食っていたがとても真似できない・・・いや、争う気もないが。
さて、日も暮れてきたので、最後にヴァレッタからスリーマまでプチクルーズして、そこからバスでホテルへ帰る・・・というおととい
のリベンジをしようと再びフェリー乗り場へ行ってみる。
今回は天気がよかったのでトワイライトクルージングもいいかな、と期待したのだが、またも
欠航
確かに天気はよかったが、風があったので波が高かったのだろう・・・でも数日前に比べれば穏やかなもんだぞ。
最後にまたしてもマルタクォリティーだろうか?
折角来たので(?)メインストリートではなく、城壁沿いをぶらぶら歩きながらシティゲート前のバスターミナルに戻ることにする。
ヴァレッタの端っこだし、お店もない住宅地なので歩いている人もあまりおらず、いい感じだ。
途中、工事中のような公園に迷い込んだらいちゃついているアベックがいたが・・・何故か外人は絵になるな。
アベックの邪魔をしないように、離れたところで夕焼けを堪能する。
シティゲート前のバスターミナルとヴァレッタの外の町、フロリアーナだったかな・・・が見渡せて、これまたいい感じだ。
ピッキー:ところでPi-子、夕飯どうする?
Pi-子:全然お腹へってない。へってないどころかさっきのハニーリングでまたしてもお腹いっぱいだよ。
ピッキー:最後はウサギでサバイバルディナー・・・と思ったが、仔ウサギでも入らないな。
Pi-子:私はウナギでも入らないかな。
ピッキー:・・・・・・・・・・つまんないよ〜(ToT)
Pi-子:ピッキーのレベルに合わせてあげたんでしょ!!o(><)O
つまらないギャグが入り、申し訳ない。
とにかく、ほとんど食欲がなく晩飯は「お腹が空いたらホテルで何か食べよう(24時間やっているレストランがホテル内にあった)」
と言っていたのだが、夜になっても全然腹はへらなかった。
今日で実質、マルタともお別れだ。
出発の準備を整えたあとは、たっちゃんから借りたGBで"逆転裁判"をやるがほどなく眠くなり、就寝。
明日はAM5時に朝食か・・・
(ピッキー)