次なる目的地、生野銀山までの道をひたすら走る…が、 Pi-子隊長:あれ?この道、違くない?カーナビ入れてないからマップファン(スマホのアプリ)見てるけど、これだと神戸方面向かってるよ。 ピッキー:む、そうなのか?先発隊の後をついていってるだけだが。あ、マコちゃんから電話だ。大将、ちょっと出て。(←運転手なので) 助手席にいる大将が電話に出る。 大将:もしもし…ああ、やっぱり。こっちも道が違うんじゃないかって話をしていたところで…この先にあるSA?分かった、そこで一旦落ち合って軌道修正しよう。 マコ:なんとかわかるつもりで来たけど、どこかで間違えたようだ。 るむ:さっきの立体交差したところかね。 マコ:そうかもしれない。 あわてて駐車場から出て、そのままナピをいれないで走ってきたのだからしようがない。 あらためてナビを入れて、今度はうまく目的地セットできた。 改めて再出発。 その後は道に迷うこともなく、生田銀山には到着。 当初の予定では、ここで昼食だったのだが、思いのほか長く姫路城に滞在&ちょっと迷い道のため、時間がかかってしまった。 マコ:う〜ん、明朝の竹田城にむけて、ロケハンしたければ、ここはスルーした方がいいんじゃないか。 ピッキー:そうだな、日没時間早いし、今日は天気悪いからなおさらだな。 Pi-子隊長:ヤダヤダヤダ〜、お城に行かなくとも洞窟へはいくんだ〜!! 隊長がダダをこねはじめる。 今回の主目的は洞窟じゃなく、竹田城だってば! 生野銀山は開坑されたのが奈良時代とも、平安初期とも言われている歴史のある鉱山。 1542年(天文11年 徳川家康が生まれた年)から本格的な採掘が始まり、織田、豊臣、徳川それぞれの幕府直轄鉱山として栄え、明治になってからは日本初の官営(直轄)鉱山となり、フランスから先進技術を導入し、近代化が進められた。 しかし、戦後は資源減少と坑道延長が長くなり採掘が危険となったことから、1973年(昭和48年)に閉山となった。 現在は当時の模様を再現した観光施設として一般公開している。 ということで鉱山であって洞窟じゃないぞ、隊長! まる子:ここって世界遺産だっけ? まる姐さん、それは石見銀山(島根)のことでは…? しかし佐渡金山、石見銀山と並び、徳川幕府の財政を支える主要な存在だったというから同じ仲間ってことでいいか。 マコ:あんまり時間もないし、ささっと見学しちゃおう。 Pi-子隊長:じっくり見学したいよ。 鍾乳洞だろうが、鉱山だろうが、隊長にとっては穴ならなんでもいいらしい。 坑道の総延長は350km以上、深さは880mの深部にまで達しているとのことだか、観光用に公開してるのは約1000mのみ。 350kmといえば、東京から仙台、名古屋、新潟ぐらいまでの距離がある。 全坑道を公開したら、きっと遭難者続出だろう。 時間がないので、早歩きで銀山の坑内へ突入!
坑道の中は照明がばっちりつけられているので、ここでは川口浩(ヘッドランプ)の出番なし。 昔はこんなに明るい照明はなく、暗い穴の中、貝殻に菜種油を入れた小さな灯りを片手に手で穴を掘りすすめていたんだという。 鉱内にはところどころ人形が置かれていて、岩盤を掘り進める様子を再現されており、わかりやすく解説されている。 しかも、その人形、無駄にイケメン…
Pi-子隊長:雰囲気出すためにわざとススとかつけてるみたいだけど…イケメン揃いじゃん。 まる子:日本人にしては彫りが深いし、外人っぽい。ハーフ? 江戸時代は鎖国をしていたはずだが…ハーフっていたのか? るむ:肉体労働向けじゃない感じだよ。 こなつ:デパートとかの洋服売り場でモデルやってるのが本来の仕事なんじゃない?(笑) いわゆる「マネキン」ってやつ? これだけ多くの人形、特別仕様で作っていたら予算の方が…よってここは既製品を使ったのか。 大将:うわぁ、動いたぞ! 中には電気仕掛けの人形もおり、ドキッとさせられる。 そのぎこちない動き、7人という大所帯の大人だから、なんてことないが、小さな子供が見たらトラウマになりそうなレベル。 まぁ、いいか、子どもはいろんなことを経験して大人になるのだから(!?) 入口近くは坑夫たちがノミ1本で掘り進めた江戸時代までの坑道(旧坑道)、奥へ行くと明治以降の近代技術が取り入れられた坑道(近代坑道)になる。 旧坑道の岩肌にはノミの跡が残り、その手仕事ぶりには思わず「いい仕事してますね」と言いたくなるが、現代坑道ゾーンに入ると地中深くに通じるエレベーター、鉱物を運んだトロッコなどがあり、歴史と男のロマンが伝わってくる。
大将:ここに「採掘時に使用されていたダイナマイトを体感しよう」って書いてあるぞ。 大将の手前にスイッチがあり、それを押すとダイナマイトが体感できるというわけか。 でもどうやって?…実際に岩壁が崩れるわけではないだろうに。 大将:押すぞ?、ポチっとな。(ポチ) マコ:………あれ?何も起きない? ピッキー:故障かな? どっか〜ん!しばらくしてから爆発音が聞こえ、岩壁にカラフルなライトが点滅。るむ:こんだけ? Pi-子隊長:これだったら、茨城の龍神大吊橋のカリヨンの方が破壊力あったな。 マコちゃんとこなつ姉さんを除く、5人の脳裏を横切る龍神大吊橋のカリヨンと衝撃の回転扉のメモリー…(茨城・福島編参照)
美男美女揃いの鉱山。 なんだかんだ言って楽しかったが、その分ますます時間をくってしまった気がする。 坑道の横には岩山があり階段を上っていくと、山肌にぽっかり穴が開いた「露天掘り跡」が見られるらしい。 露天掘りとは、鉱石を採掘する手法の一つで、坑道を作らずに地表から直接に鉱石を採掘する方法。 生野銀山には、400〜500の掘り穴が開いているといわれ、その一部が見られるわけだが。 Pi-子隊長:露天掘り跡の方も見てみたいけど…時間ないよね? ピッキー:ないね!(きっぱり!)もうだいぶ日が傾いてるから早く行かないと真っ暗になるぞ。 Pi-子隊長:とほほ… 駐車場まで戻る途中にあるのはお約束のおみやげコーナー。 まる子:ちょっと見てみたいなあ〜。銀山なんだから銀細工とかありそうじゃない?(岩手の琥珀デジャブ 岩手編参照)) マコ:そんな時間ないってば! まる子:しょんぼり Pi-子&ピッキー、まる子&マコ、それぞれ小さな家庭不破が起きているが、大きな目的の前に小さな犠牲はつきものだ。 まっすぐ駐車場に戻る一同。 ここからは竹田城に向かうのだが、しばし作戦会議。 Pi-子隊長:今回は車2台だし、ここから二手に分かれようか。竹田城へ行く組と竹田城をベストショットで望める立雲峡組と。 説明しよう! TVで「天空の城」として紹介され、すっかり有名になってしまった竹田城。 ビューポイントは2ヶ所ある。
ピッキー:オレは絶対に立雲峡!天空の城をベストショットで撮るんだ!! まる子:立雲峡は山登りになるんだよね、そしたら竹田城にしようかな。 るむ:どっちも行きたいけどね。とりあえず今日のところは竹田城にするから、立雲峡の偵察よろしく。 マコ:この天気じゃあ山は真っ白だろうな。オレもとりあえず竹田城。 大将:今の時間は雲海見られないんだろ?そしたら城にしておこうかな。 こなつ:私は竹田城の石垣よりも竹田城を見たいから立雲峡。 Pi-子隊長:なんか、立雲峡の人気ないな、じゃあバランスとって立雲峡かなぁ。今日のところはロケハンで明日の本番で変更可能だし。 そんなわけで 立雲峡 オレ(ピッキー)、隊長、こなつ姉さん 竹田城 大将、まる子、るむ、マコ と二手に分かれて出発! 生野銀山から立雲峡までは車で約40分。 国道312号線をひたすら北上。 竹田交差点を右折し、1kmぐらいいくと「立雲峡?」という案内板があるので、そこを右折。 ここからは舗装はされているものの、普通車1台がやっとというぐらいの山道。 対向車が来ないことを願いながらクネクネ曲がった道を走る。 天に願いが通じたのか、日頃の行いがいいからか、対向車には会わず無事に立雲峡の駐車場に到着した。 …が、ここで障害が一つ。 Pi-子隊長:いやぁ、雨がひどくなってきたねぇ。カッパの用意はいいかい?あれ、こなつちゃん? 後部座席に座っていたこなつ姉さんの姿が消えた…なんてミステリー! まさか生野銀山に忘れてきた!? こなつ:ん…ううん… と思ったら、なんと後部座席で横になっていた。 こなつ:気分が悪くなってきたから、私ちょっと寝てる。 Pi-子隊長:え…山に上る前からダウン?じゃあ、私とピッキーで行ってくるよ。 カッパ、防水シューズ、さらに防水バッグのオレと隊長! 辺りはすでに薄暗くなっており、下山する時は真っ暗になっていることが予想されることから頭には川口浩(ヘッドランプ) うむ、完全武装だな。 ピッキー:天気予報では天気は”回復傾向”だったんだけど、回復どころかひどくなるとは… Pi-子隊長:ブツブツ言ってないで行くよ! ちなみに立雲峡からは3ケ所竹田城を望める展望台があり、駐車場からかのおおよその時間は下記の通り。 第3展望台まで5分 第2展望台まで20分 第1展望台まで30分 ほどなく歩いて第三展望台が見えてきた。 天気が悪いの霞んでいるが、天気がよければ竹田城がよく見えるのだろう。 しかし、高度的にイマイチ低くく、雲海が出たら肝心の城が見えなくなる可能性があるので、さらに先に進む。
雨の為、道は悪いが、ちゃんと遊歩道(登山道?)として整備されていて、分岐(とはいえ一ヶ所ぐらい)がある場所にはちゃんと案内板もあるので、遭難の心配はほとんどナッシング! しばらく上ると小さな滝が見えてきて、そのすぐ上に第二展望台がある。
だいぶ山を上ってきたので、第三展望台よりはよく見える…が、いかんせん、ここは狭すぎる! 岩があるので、撮影用に三脚を立てたらそれだけでいっぱいになるだろう。 隊長と二人で並んでいるとすでに満員御礼。(隊長があまりにも幅とっているということもあるが) よって、さらに先に進む。 第二展望台から第一展望台までは約10分なのだが、ここから勾配が急になっていくのでキツ〜イ。 ちょっとバテかけた頃に第一展望台に到着。
高さといい、広さといい、ここなら撮影に申し分ないが、傾斜地で足元が悪く、滑りやすいため注意が必要だ。 明朝は早めに来ていい場所を確保した方がよさそうだ。 しかし、今日はガスってて真っ白。 ピッキー:明日もこんなんだったら泣くに泣けない。 Pi-子隊長:いやぁ、何ともねぇ… ということでロケハン終了。 明日の雲海を夢見て来た道を撤収。 雨のため濡れた未舗装の急斜面はかなり滑りやすく、上りよりも下りの方が危険だ。 まだ若干の薄明りはあるが、山中には街灯はない。 明朝は太陽が出る前に上ることになる為、やはり川口浩は欠かせない。 車に戻ると見事にもみじが張り付いて、なかなか洒落乙。 だが、今日は早起きしている上、駆け足観光に登山と、疲れてヘトヘト。 明日も早いので、ホテルへ行って飯食って?風呂入って?寝る、の三弾コンボしか頭にない。 Pi-子隊長:こなつちゃん、大丈夫? こなつ:うん、横になってたら楽になってきた。 ピッキー:宿までどれくらいだっけ? Pi-子隊長:15分もあれば着くと思うけど。 カーナビをセットして、宿へ向かう。 ピッキー:武田城組は宿に着いたかな? Pi-子隊長:あ、るむさんからメール来た。向こうは今出発したみたい。同じくらいになりそうだよ。 ピッキー:向こうの方が距離的に近いから早く着いてるかもしれないね。
などと話しているうちにカーナビは目的地周辺であることを告げて、勝手に案内を終了してしまった。 Pi-子隊長:あ、ここじゃん? ピッキー:おお、ここか。でも駐車場はどこだ? 中井屋旅館は見つかったが、駐車場がわからず、一旦スルーして竹田駅のロータリーに車を止める。 駅前だというのに暗い。 Pi-子隊長:ちょっくら駐車場の場所を聞いてくる。 ピッキー:頼んだぞ! どすどすと中井屋旅館に突撃する隊長の後ろ姿を眺めながら、付近にワゴン車がないか探す。 しかし、それらしい車は見つからない。 まだ到着していないのだろうか? まさか秘密の入口があり、地下駐車場に入るということでもないだろうが…。 しばらくすると中井屋から隊長とおっちゃんが出現。 駐車場はちょっと戻ったところにあるようだ。 おっちゃんに案内されるがまま車を止める。 暗くてよく見えないが5、6台止められるスペースがある。 車から降り下りると小さな看板があることに気が付いたが、もう少し大きい目印が欲しかったなぁ。 Pi-子隊長:他の4人と別行動しているんですが、先に来てないですか? 中井屋のおっちゃん:いや、まだ来てないねぇ。 やはり我々の方が先だったか。 宿の中に入ると、部屋は衣紋掛なんかもあって昭和そのもの。 チームアドベンチャーの醍醐味ではいつものお約束というべきか。 今回は若干人数が多いので男女別に二部屋とっていただいていた。 荷物をちょうど部屋に運び入れた時、玄関が騒がしくなった。 竹田城組もどうにか無事にロケハンを終え、到着となったのだ。 ピッキー:そっちの方が早く着いてるかと思ったよ。 マコ:うん、距離的にはこっちのが近いんだけど、竹田城の渋滞がすごかったんだよ。 雑誌やTV、さらには高倉健主演の映画「あなたへ」にも登場し、すっかり有名になってしまったからな。 落ち着いたところで食事 食事はゴージャス! 但馬牛(焼肉)、刺身、さらには蟹まで! ピッキー:若狭湾のタラバ蟹は有名だがこの蟹もなかなかにうまいな。 Pi-子隊長:うん、あんまり大きい蟹じゃないけど、身がつまってておいしい。 女将:ズワイガニの雌なんですが、この辺じゃ「せこ蟹」と呼んでます。資源保護の為、11月〜1月のわずかの2ヶ月間だけ、北陸から山陰にかけての日本海側のみで漁が許されている貴重な蟹なんですよ。 味わって食べよう。
ピッキー:明朝は竹田城に行こうと思うんですが、だいたい何時ぐらいに出ればいいですか? 女将:日の出は6時半ぐらいだから、5時ぐらいでいいんじゃないですか? まる子:でもネットで調べると4時で駐車場満杯とかの情報もあったよ。 Pi-子隊長:最近、TVに出たりして、人気出てきちゃったんだよねぇ。日の出が6時40分ぐらいで・・・5時だと遅いか。4時か4時半ぐらいに出発する? 大将:何言ってんだ、隊長!?行ってきた友達の話だと竹田城の駐車場は平日でも午前4時でいっぱいになっちゃうみたいだぞ。 女将:4時で!?そんな早く!! 最近の竹田城フィーバー、地元の人もびっくりなんだろうな。 Pi-子隊長:連休だし早めに見た方がいいかもね。 マコ:3時くらいかなぁ。 大将:さすがに早すぎね? るむ:3時半だと、どうかな。 Pi-子隊長:現地4時だとぎりぎりの可能性もあるな…早いに越したことはないか。 ピッキー:間をとって3時15分起床、3時半くらいには出よう! こなつ:早い、早い! Pi-子隊長:しゃらーっぷ!これはチームアドベンチャーであって、○TBのツアーとは違うのだよ! 女将:まぁまぁ、みなさん、この間、TVで竹田城を放送したものを録画しておいたのですが、ご覧になりますか? 全員:見たい!! TV番組は日本全国から発掘した、驚きの衝撃映像から、思わず笑ってしまうバカバカしい映像まで、お笑い芸人が紹介していく映像バラエティ番組。 「ナニコレ?!」と言ってしまう(たぶん)誰もが知っている、あの番組だ。 TVの中では見事な雲海、明日もこうなるといいなあ Pi-子隊長:TVスタッフの方は何日ぐらい滞在されたんですか? 女将:1週間ぐらいだったかしらねぇ。なかなか雲海が出なくて。 1週間か…こっちは明日のみだ! こなつ:明日も早いし、今日は疲れたし、早めに休んで明日に備えよう。 Pi-子隊長:そうだね?、今日もこなつちゃんがダウンしたら雨が降ってきたし。 食事が終えると男女で交代に風呂に入り(風呂が1つしかなかったので。いつものように「混浴でいいじゃん」と主張したが、いつものように却下された。)明日の準備を完了させると就寝。 だいたい10時ぐらいだっただろうか? しかし、普段12〜1時ぐらいに寝ているせいか、あまり寝付けず、浅い夢を何度か見たような… (ピッキー) 本日のお宿 : 中井屋旅館 TEL:079-674-2030
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