あれから一年がああああっという間に経った。 この一年、来たるべき竹田城に征服に向け、それぞれが鍛錬を積んでいた。 まる姐さんは酒をあおり(これはいつもと変わらない) 大将はいつの間にか会社を移り、以前にも増してハードワークになり マコちゃんは竹田城へ行くために会社を辞め(!?) 隊長はガラ携からiPhoneに、さらに雨に備えて防水バッグと靴を新調 オレも隊長と共に防水靴を衝動買い、川口浩も一段と明るいものに買い替えた。 しかし、一番変化があったのはるむちゃんだ。 なんと、この1年で白馬ならぬ自転車に乗った王子様が現れ、見事に御成婚(ゴールイン)! 大将:なんだ、このなかで独身はオレだけになったな。 Pi-子隊長:結婚したじゃん。離婚もしたけど。 ピッキー:古い傷を広げるようなこと言うなよ。 まる子:で、最近はどうなのよ?いい人はいないの? まる姐さんがおせっかいお見合ババァみたいになってきたぞ。 しかし、悲しいニュースもあった。 るむさんの伝説のアドベンチャーおばあさんが他界されてしまったのだ。 アドベンチャー話に花を咲かすことができず、非常に残念である。 ただただご冥福をお祈りしたい。 決行の日を前に心配なのはやはり天気。 四国から無意味にパワーアップしている隊長が気になるところだ。 Pi-子隊長:大丈夫!今回はサプライズゲストに来てもらうことにした!! こなつ:こんにちは〜、今回は始めてチームアドベンチャーに参加します、こなつです。 彼女こそ強烈な晴れ女伝説の持ち主! 兵庫はイケメンパラダイスとだましうちで竹田城ツアーに引っ張り込んだのだ。 問題はチームアドベンチャーの行動についてこれるかであるが… Pi-子隊長:う〜ん、そうだね、こなつちゃんの体力を格闘ゲームに例えると チームアドベンチャーの面々: こなつ: Pi-子隊長:こんな感じ。モードでいけば一発でダウンしちゃう「スーパーハード」だね。 ピッキー:うむ「あたし疲れちゃった、もう動けない」となったら… Pi-子隊長:ジャムおじさんに新しい顔でも作ってもらうのかい? ピッキー:アンパンマンかよ!?大将にでもおぶってもらって…独身者同士、恋の花が咲くかもしれないぞ。 Pi-子隊長:いや〜、咲かないと思うな。 出発当日、天気予報はお約束で雨!! やはりここはこなつ姉さんに望みを託したい。 オレと隊長は朝4:30に自宅を出発し、東京駅でるむさん、大将、こなつ姉さんとと合流 Pi-子隊長:貴様の晴れ女伝説も今日で終わりよ、旅行中雨と戦うがいい!そしてGORETEXの威力を思い知ることになるだろう。フハハハハハハハ!! こなつ:ちょこざいな、まだ旅は始まったばかり。GORETEXとやらは貴様の汗で蒸れに蒸れ無用の長物となるであろう。うほほほほほ!! 雨女 vs 晴れ女 の戦いの火蓋が落とされた。 新横浜でまる姐さん&マコちゃんと合流と、西へ向かう時のいつものパターン。 雨女と晴れ女の闘いは凄まじく続いており、二人の火花が新幹線社内でぶつかりあう。 二人の熱気を帯びた戦いは熱気を帯びた戦いはいつの間にか周囲に観客を生み、姫路で降りる頃にはたくさんの人だかりができるまでになっていた。 ただ単に3連休だったから混んでたんだよ、という者もいるが、そういった意見も参考までに聞いておこう。 姫路でどうにか新幹線を下車。 コンコース内に早速姫路城の模型を発見。 もちろん現在の工事中のものではなく完成系だ。
駅を出るとまだ小雨…でも、予報では回復するということなので楽観的にいこうYO! 駅前のレンタカー屋で早速手続き開始。 一応全員ゴールド免許で運転可能だが、奥ゆかしい女性陣はご遠慮モード。 まったくいつまでたっても使えない免許だ。(特にPi-子隊長とまる姐さん) ということでマコちゃん、オレ、大将の免許を運転者として登録。 これだけ運転者がいればいざというときも対応できるであろう 今回は7人乗り+αのワゴンが調達できなかったので、2台チャーター。 1台がワゴンタイプ、もう一台が小型タイプだ。 2台の連携がカギになるといえよう。 車数台で行くとなるとかつては無線でやりとりをしたものだが、今は携帯電話があるのでノープロブレム。 とりあえずワゴンタイプはマコちゃんが運転、小型車はオレが運転することになった。 早速、姫路城を目指してGO… ピッキー:あれ?この車シガーソケットがないぞ、携帯充電できないじゃないか!? マコ:こっちはカーナビ、目的地設定ができないぞ!? ピッキー:んなあほな!?車をパーキングモードにしてないんじゃないの? マコ:いや、そんなことないんだけどなぁ。 しかし、姫路城天守閣見学の予約を10:00で入れており、これを過ぎたら入れないかも!? という危機感があり、車の確認は後回しにして、姫路城へ急ぐ。 言わずと知れた日本を代表する名城、姫路城。 白漆喰で塗られた城壁が、白鷺が羽を広げて舞っているように見えることから、白鷺城の別名があります。(諸説あり) 姫路城が最初に築かれたのは、鎌倉時代の末期、播磨の豪族・赤松則村が攻撃に備えて、ここに砦を築いたのが最初と言われているが、現在のような姿になったのは江戸時代に入ってから。 徳川家康の次女督姫を妻とする池田輝政が関ヶ原の戦いが終わった翌年、1601年(慶長6)から8年の歳月を費やし改築し、現在の5層7階の天守となりました。 1993年(平成5年)奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となりました。 2009年10月から5年間かけての大天守の保存修理工事が実施されており、現在は修理中のため、天守閣の中には入れませんが、外から天守閣の終了の様子を見ることができるそうで…。 天守閣が近くに見える私立美術館近くの大きな駐車場に車を停め、お城へGO! るむ:ここの駐車場、3時間まで500円(普通車)…これはいいとして、30分を超えて1時間以内 200円、1時間を超えて3時間以内 500円だって。高いよ!! さすが、コスパに厳しいるむさん。 Pi-子隊長:3時間余裕っしょ。天守閣修理中だから、さくっと周りを見るぐらいだし、それに予約もしているし。その後にも行きたいトコあるから2時間以内に撤収する予定だよ。 マコ:む、こっちから行くと近いと思ったのに、通行止めになってる。工事中だからか? Pi-子隊長:しようがない、かくなる上は大手(正門)から堂々と入場し、天守閣を目指すとしよう。余裕と思っていたが、ぐるっとまわることになるから予約の刻限に厳しいナリ。
お城という雰囲気のせいか、時代劇がかった(?)隊長の後に続き、小走りで天守閣を目指す。 マコ:すみません、予約してました「チームアドベンチャー」です。 ギリギリで受付を済ませて、天守閣の中へ。
中へ入るといきなりすごい大行列! しかし、これは予約をしていない人の行列であった。 話に聞くと待ち時間はだいたい2時間ぐらいとか。 では、予約をしていれば待たないのかというと、そういうわけでなく、あくまでも「優先的に」入れてもらえるだけとのこと。 見学可能なスペースまでエレベーターに乗っていくことになるのだが、受付を済ませてからエレベーターに乗るまでに30分ほど待たされた。 でも、予約なしだと2時間ということだから、やはり予約して正解。
エレベーター前に案内係がいて、上と連絡を取りながら操作をしていた。 大将:その「天空の白鷺」ジャケットかっこいい!それは売ってるんですか? Pi-子隊長:なんだ、大将、こんなところでナンパかい? 大将:違うよ!お姉さんが着ているジャケットかっこいいと思って。 係員:すみません、これはスタッフ用で販売はしていないんです。 ピッキー:欲しけりゃここでバイトするしかないですよ。 大将:ここまで通勤できねーよ! 係員:あの…バイトしてもやめるとき返却だと思うんですが… そりゃそうだ。 そんなAHOな会話をしているうちにエレベーターへ乗り込む。 エレベーターはガラス張りになっており、昇降の際に大天守の石垣・壁面・屋根の様子を間近に見ることができる。 エレベーターから降りると天守閣最上階の屋根部分と壁面部分(漆喰など)の修理、屋根修理に関する展示と映像を見ることができる。 修理が終了してしまうと、当然のことながら、天守閣の中には入れるが、外から屋根をじっくり見ることはできなくなる。 なかなか貴重なものを見ることができたわけだ。
匠の技もこんな近くで見ることができるというわけだが、今日は休日。 どうやら職人さんたちもお休みのようで、それは見ることができなかった。 しかし、大勢の観光客に見られながら国宝の文化財を修理するのだから職人にしてもやりにくいだろうな。 市街周辺を見渡せる展望窓も設置してあり、天守閣にいるのと同じ目線で見られるわけだが、肝心の眺望は小雨日和…。 ま、お約束お約束。
ここまでのところ晴れ女劣勢。 こなつ:ふむうう、こんなはずは… Pi-子隊長:ふぉふぉふぉ、ま、本気をだせばこんなものよ。いつも本気なわけだが… ピッキー:天気は回復傾向っていってなかったか? マコ:回復して欲しいけどなぁ。 天守閣を…正確に言えば天守閣の工事の様子を一通り見た後は西の丸広場へ出て、長局(百間廊下)を目指す。 が、お城って敵が攻め込んで来たとしても、簡単に天守閣へ近づけないようになっており、曲がりくねり、広くなったり狭くなったりしている迷路のような路を歩いていく。 ようやく西の丸の庭園へ出た。 ここから見た小天守&天守閣がまた絶妙! 修復工事が終わって、覆いがとれたお城の姿を見てみたいもんだ。
しかし、この感じ、どこかで見たことがあるような…もしかしたら、前世はここに住んでたのかな? Pi-子隊長:ここで「大奥」の撮影が行われたんだって。 マコ:「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」のロケにも使われたようだよ。今は修復中だけど、これだけきれいな天守閣が残ってるんだし、時代劇には御用達でしょ。 見覚えがあったのは前世の記憶ではなく、TVの記憶だったか…。 百間廊下(長局)に到着。 石垣の上に幾つかの櫓(やぐら)が建ち、櫓と櫓の間に幅一間ほどの廊下で繋がれている。 有事(戦)の際には連携ができるようになっているということだが、1873年の廃城令まで、姫路城での戦闘は一切なかったそうだ。
渡櫓の中は見学可ということなので、早速入ってみることに。 土足禁止なので入り口に置いてあるスリッパに履き替え、自分の靴はビニール袋に入れて持って行く。 持っていかないと長さ約300メートルも延々と続く長い廊下をまた戻ってこなければいけないので要注意!(というか、順路が定めてあるので逆走していいのかどうか…?) 窓の外は紅葉した木々が見渡せて趣がある風景となっている。 このような風景を見て落ち着けるのは、日本人のDNAが入っているからなのか? それともやはりTVで見たことがあるからなのか?
単純に真っ直ぐな廊下が続いているわけではなく、複雑に何度か折れ曲がり、急な階段があったり、ときどき小部屋のようなスペースがあったり。 この小部屋には奥女中の部屋だったそうだ。(長局) 8畳ぐらいの部屋に数人が住んでいたと説明が書いてあったので、プライベートも何もあったもんじゃなかっただろう。 百間廊下の突き当たりにあるのは二層造りの「化粧櫓」がある。 徳川二代将軍・徳川秀忠(ひでただ)と大河ドラマで上野樹里が演じたヒロイン「お江(ごう)」の娘、千姫(江姫の娘)が本多忠刻に嫁いだとき、徳川家よりもらった10万石の化粧料で建てられ、千姫の休息所として用いられていたと伝えられている。 他の小部屋は狭くて板張りだったのに、化粧櫓だけは広くて畳が敷いてある。
大将:あれ?携帯のカメラが起動しねえよ。 ピッキー:また携帯壊したんすか? 大将:壊れてないよ。通話はできるんだから。 Pi-子隊長:通話はできても、携帯に付いているカメラが起動しないんだから、壊れてるって言うんでしょ? 大将:まぁ、そうとも言うかな。 ピッキー:携帯を買い換える理由って、だいたい4〜5年でバッテリーがダメになってきたりするパターンが多いんだけど、大将は1〜2年で故障してるよね? Pi-子隊長:1〜2年で飽きちゃうから携帯換えるっていう人はいるけど、壊れちゃうからって人はなかなかいないよ。 大将:ちげーよ、今の携帯は機能がありすぎてすぐ壊れちゃうんだよ! るむ:カメラだけ買う? 大将:いいよ、会社の携帯で写真撮れるし、なんといっても電話としては使えるんだから。 Pi-子隊長:靴は大丈夫? (岐阜編参照) 大将:大丈夫!!今回の旅行のために靴は新調したから! 毎回何かを壊す(白川郷の時は靴)…破壊王としての自覚がでてきたようだ。
姫路城を出たところ、大手前公園で何から物産展的なイベントが開催されているのを発見! ちょうど空腹を感じていた一行は誘われるようにそちらの方へ。 マコ:ホルモン焼うどんウマそ〜、オレちょっと買ってくるわ。 大将:オレは豚桃吐息の豚串にしよう。 Pi-子隊長:よく食べるね〜、私は鹿串買って来よう。鹿っておいしいのかな? それぞれがお目当てのものをゲットし、デザートには揚げまんじゅうまでゲット! みんなの食べっぷり(特に大将とマコちゃん)に目が点になっているこなつ姉さんを尻目にエネルギー充填完了! Pi-子隊長:ところで今、何時だぁ? まる子:1時半。 るむ:いけない!もうすぐ3時間になっちゃうよ、すぐに駐車場から車出さないと! そうだ、3時間まで500円(普通車)、30分を超えると+200円だっけ。 着いた時と同様、小走りで駐車場まで戻る。(食べたばかりだっていうのに) マコ:ナビを入れる時間が惜しい、とりあえず駐車場から出るよ!(キュルルル エンジンをかける音) ピッキー:あ、ちょっと待って!こっちもナビは後でいいか!! 入れかけていたカーナビを中断し、慌てて出るが、残念ながら、ぎりぎりアウト!! わずかな時間オーバーで+200円の出費になってしまった。 (ピッキー)
|