他にも「十和田湖の主と八郎、辰子の三角関係」という説もありまして、俗っぽいというか、人間らしいというか。
ひとしきり観光したところでお腹が減ってきた。
Pi-子隊長:田沢湖は観光地だから、お店がいっぱいあると思ったんだけど、あんまりないね。
ピッキー:近くにプ○ンスホテルがあるから、ちょっと高いかもしれないけど行ってみるか。
これに異論はなく、プ○ンスホテル(日本語に訳すと"王子旅館")へ入ってみるが、ランチタイムは終了しており、お店の営業も夕方まで「準備中」になるんだという悲しい返答。
大将:ホテルの前にも小さな店がなかったか?
るむ:あったけど、お土産屋さんなんじゃないの?
半信半疑ながら、そのお店に行くと、お土産屋さんにちょっとした軽食がとれるお食事処が併設されていた。
マコ:メニューは普通だね。そば、うどん、カレー、ラーメン・・・ん、何だこれ?
なんと、メニューに
餃子ラーメン なるものを
発見!!
これが「餃子ラーメン」だ!! |
大将:普通にラーメンと餃子が出てくるんじゃねぇの?
ピッキー:いや、それなら「ラーメン+餃子」という表記になるんじゃないか。
マコ:「餃子ラーメン」だからな・・・これだと餃子はラーメンの中に入っていなければならないはず・・・
Pi-子隊長:論じているだけでは何も解決しない。これは隊長の私が身を持って試してみよう。
まる子:隊長、それは危険すぎます!(訳:まずかったらどうするの?)
るむ:隊長だけにそんな危険な任務は任せられません。死ぬ時は一緒よ!!(訳:私も食べてみたい!)
こうしてPi-子隊長とるむさんの2人が身を持って試すことになった餃子ラーメン。
果たして結果は・・・
Pi-子隊長:ラーメンに餃子が入っているだけで味はフツーのラーメンかな。
るむ:餃子が入っている分、ちょっと油っこいよ。
Pi-子隊長:そうだね〜、餃子の「ぱりぱり感」がなくなっちゃってるしね。
結論は
"「ラーメン+餃子」でよかったかも" ということだった。
まる子:あ〜、お腹いっぱい。
と言いつつ、店を出ると今度は
噂の豚饅 と書かれたのぼり旗を
発見!!
Pi-子隊長:噂・・・何が噂?っていうかどこで噂?
ピッキー:検証が必要ですね!
大将:今度はオレが体を張る番だぜ!!(訳:食ってみてぇ)
マコ:大将・・・今度はオレも一緒だ!!(訳:オレも、オレも!)
まる子:ごめんなさい。私はこれで限界だわ。みんな私の屍を越えて行って・・・げほげほ(訳:お腹いっぱいだし、体調もイマイチだからパス)
Pi-子隊長:隊員の皆だけにそんな危険なことをさせるわけにはいかない・・・だが、私も先の任務で体力を使いすぎてしまった。
(訳:食べてみたいけど、さっきの「餃子ラーメン」でお腹いっぱいなんだよね)
るむ:私が隊長の援護をするわ。それなら任務を果たせるでしょう?(訳:じゃあ、私とPi-子さんの2人で半分ずつ食べようよ)
今度は病気のまる子さんを除く全員が身を持って試すことになった噂の豚饅。
果たして結果は・・・
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「噂の豚饅」試食中 |
噂の真相を調べろ! | |
マコ:うまい!!・・・これは噂にしてもいいかも。
大将:この皮もうまいけど、肉がジューシーでおいしいな。
結論は
"どこで噂なのかはよく分からないけど、うまいからいいか" ということだった。
皆、それぞれの任務を終え、少しずつ成長したところで(横に)次なるターゲット、抱返り渓谷に GO!
角館方面へ向かうので渋滞が心配だったが、これは杞憂に終わり、No Problem で抱返り渓谷に到着。
しかし・・・何かおかしい。
駐車場がGWと思えないほど空いている。
まあ、空いているに越したことは無い。
新緑の季節でもあるので
美しい景観を独占するまでだ!
抱返り渓谷(だきがえりけいこく)という名前の由来にはいろいろな説がある。
1. 昔、この渓谷を渡ろうとした親子が、あまりの険しさにあきらめ、我が子を抱いて引き返したことに由来する。
2. 険しい崖沿いに作った道が余りに狭いので、行く人と帰る人が互いに抱き合ってすれ違ったことからきている。
3. 源義家(源頼朝のご先祖)が川を渡るに際、川の流れの静かなることを願って持仏を祀って祈願した。祈願後、その持仏を懐にして出陣し勝利を治めて返り、お礼にお堂を建てて持仏を祀った。
(それが現在の抱返神社)
どれが本当なのか、どれも本当なのか分からないが、あまり色っぽい話ではないらしい。(がっかり)
「神の岩橋」という吊り橋を渡り、ここを過ぎるとコバルトブルーのガラスのように美しい水の色と感動的な景観が・・・あれ?こんなところに柵がしてある!?
Pi-子隊長:張り紙が・・・「この先、崩落箇所があるので通行止め」だってさ。
どうりで駐車場、空いてるはずだわ。
柵は乗り越えて行けなくもない高さだが、万一何かがあった時に社会的に迷惑をかけるわけにもいかないので
名誉の撤退を決意。
(2008年7月現在、神の岩橋〜回顧の滝まで再開してます。夏瀬橋までは今も通行止め)
神の岩橋を渡ると・・・通行止め!? |
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| 以前来た時の抱返り渓谷の写真 |
予想GUYの事態となり、ちょっとばかり時間にゆとりができたこともあり、秋田市内の千秋公園(せんしゅうこうえん)を見物することとした。
ここまで奇跡的に渋滞に遭わなかったが、敵(?)は秋田市内である。
多少の渋滞も覚悟をしつつ、あまり時間がかかるようならば撤収も考えなければならない。
ま、多少渋滞してもみんながいれば退屈しないさ〜などと考え始めた矢先・・・
またもみんな寝てるー 助手席のPi-子もまた寝てるー!!
ま、後ろの席のにみんなは仕方ないか、何もやることがないのも退屈だし、チョコ姉さんはカゼひいてるんだし・・・
真横で
よだれを垂らして寝ている隊長には一抹の殺意を覚えるが・・・隊長としての Pressure の中にいるのだ。
ここは休ませてあげよう。(~_~メ))) ピクピク
これまた渋滞は杞憂に終わりあっさり千秋公園に到着。
到着と同時に起き出す皆の衆。
千秋公園は秋田藩佐竹氏の20万石の居城(久保田城)の城跡である。
昭和59年(1984年)佐竹氏より秋田市へ寄贈され、市民公園となった。
樹齢約110年のソメイヨシノをはじめ、約770本の桜を有する、日本の桜名所100選でもあるのだが・・・
Pi-子隊長:秋田市内はやっぱり暖かいのかね。もう桜、散っちゃったよ。
桜の木、というよりも桜の木の下に一面の花びらが。
るむ:でも、花びらが水の上に浮いてて、これはこれできれいだよ。
まる子:普通に桜が咲いているより幻想的だね。
時刻はまさに逢魔が時(トワイライトゾーン)であり、よけいに幻想的に見えるのかもしれない。
本丸の表門を通り、中へ入ってみるが、予想通り、
桜のじゅうたんが目を楽しませてくれた。
軽く一回りしてみることにしてみるが、なにやら片隅に城閣のようなものが。
水に浮かぶ桜の花びら |
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| 平成元年に復元された御隅櫓(おすみやぐら) |
大将:久保田城ってあれか?案外小さかったんだな。(笑)
マコ:ありえないよ。いくらなんでも、一国一城の主の居城には狭すぎ。(笑)
近寄ってみると、案内板には「御隅櫓(おすみやぐら)」とあった。
Pi-子隊長:(説明書きを見ながら)
要は見張り場ってことね。それと武器庫の役割があったみたいだよ。
さらに言うと、平成元年に市制百年を記念し、オリジナルでは八ヵ所あった櫓の一つを復元したものらしい。
るむ:いっそのこと、お城全体を復元してみればいいのにね。
それにはおそらく秋田市の予算というものが・・・(^_^;
御隅櫓(おすみやぐら)の中は現在、資料館&展望室として見学できるのだが、残念ながらこの日はすでにクローズしていた。(オープン時間:9時〜16時30分)
いい時間になってきたので、我々もこの辺で引き上げ、宿へ向かうことにした。
まる子:今日の宿はどんな所なの?宿名と電話番号の連絡だけで事前情報が全然なかったけど。
マコ:秋田なのに「南国」でしょ?ネットで検索したんだけど、ヒットする情報がなくて。
それもそのはず。
オレと隊長ですら、詳しいことは知らないのだ。分かっているのは1点だけ・・・
Pi-子隊長:ん〜・・・着いてからのお楽しみってことで。
福島の
ぬる湯旅館や奥多摩の
民宿・鈴木
の時もそうなのだが internet全盛の今、あえてnet情報に乏しい宿を選んでいくこの戦略。(?)
この期待と不安こそが醍醐味なのだ。あくまで
adventure であること強調しておきたい。
ここでも渋滞知らずで順調そのもの。
秋田市内を抜け一路、「南国」へ向かう。
途中 Maxvalue へ寄って、翌日の飲料、おかし、実家への手土産などを調達し、「南国」の付近に着いた頃、辺りはすっかり夜の帳に包まれていた。
Pi-子隊長:あ、そこの信号、右ね。
大将:右って真っ暗だよ!?
Pi-子隊長:あ〜、いいの、いいの。そこだから。
信号を右へ曲がると、いきなり真っ暗になる上、舗装がとぎれた
Don!Don!!
一同:うぉあああああああああ!!!
不意な揺れが車を襲う。
舗装された道路と砂利道の段差が思ったより大きかったらしい。
るむ:本当にこんな所にあるの?
Pi-子隊長:うん、到着・・・のはず。
一抹の不安を覚えるが、数メートル先に灯りが見えた。
慎重に車で行けるところまで行き、停車。
私と隊長以下全員の目が点になっているのが分かる。
まる子:本当に泊まれるの?だって、ここ・・・
そう思うのも無理はない。何しろ、宿の前には大きくこう書かれている。
歓迎 民宿 海の家 南国
大将:アツ〜い!!
るむ:「海の家」って書いてあるよ!?
Pi-子隊長:「民宿」とも書いてあるよ。さ、荷物下ろして行くよ。
車に積んであった荷物を下ろし、各々の荷物を持って民宿へ。
ドアを開けて中に入ろうと思ったら、手もふれないうちにドアが開いた。
自動ドア?・・・なわけない。
宿のおばちゃん:よぐ来たなー
愛想のいい宿のおばちゃんが流暢な秋田弁でお出迎え。
その笑顔に安心する一同。
Pi-子隊長:お世話になります。Team Adventure です。
宿のおばちゃん:どうぞ、どうぞ。
中に入ると、はおじちゃん、おばちゃんらが飯の途中だったらしく、食卓を囲んでいた。
みな家族を迎えるかのようなやさしい笑顔で迎えてくれた。
やはり気持ちがいいものでである。
たたきを上がれば大広間というかひたすら座敷だ。
ビーサンやら浮き輪やらが無造作につるしてあり、ここは
間違いなく海の家というのがよくわかる。
まさかここで寝るのか?
皆さんも海水浴の途中で、海から上がってラーメンやら、焼きそばやら、カキ氷を食べたりした記憶はお持ちかと思うが、我々がいる場所はまさにそこである。
一つ不安が解消されては新たな不安が渦巻く。
マコ:表に「風呂トイレ完備」って書いてあったけど、風呂ってまさかコインシャワーのことじゃないだろうね?(^_^;
ピッキー:まさか・・・
と言いつつ、否定はできない。
宿のおばちゃん:お風呂はこっちだぁ〜
我々の会話が聞こえたわけではないだろうが、おばちゃんが風呂を指差した。
そこには・・・
ごく普通のユニットバスがあった。(コインシャワーじゃなくてよかった)
全員異様にハイテンション |
宿のおばちゃん:お泊まりは2階だぁ〜
2階なんかあったんだ・・・と思いながら、階段を上ると6畳間の部屋が2間。
当然ながら客は我々しかおらず、貸切状態。
Pi-子隊長:すご〜い。超オーシャンビューの部屋だよ。
マコ:いや、違うな。"オーシャンビュー"っていうと、部屋からちょっとでも海が見えればいいワケだから、これは"オーシャンフロント"って言って、一番いい部屋だよ。(元添乗員)
るむ:180度、海が見えるってあり得ない〜!
なんて言いながら窓を開けてみるが、東京湾のような夜景が広がっているわけでもなく、
漆黒の海が広がる。
正確に言えば、潮風のにおいと波の音でそこに海が分かるといったところだが、前夜からほとんど徹夜していたということもあって、
全員妙にハイテンション。
Pi-子隊長:みんな、すでに宴もたけなわな感じだけど、そろそろ(ピッキーの)実家に行こうよ。お父さんとお母さん、今頃キリンになって待ってるよ。
とりあえず荷物を置いて、我が実家に向かう。
ピッキー:どうする?酒、飲むと思うから車はここに置いて歩いていく?
Pi-子隊長:そうすると思って実家から歩けるところに宿をとったんだけど、思ったより外、暗いね。
実は実家から歩ける宿がここしかなかったりもしたんだけど・・・秋田の夜は本当に暗い。
地元の人はみんな車で移動するので歩いていると危ないんだよね。
るむ:私も運転できるよ!!お酒、飲まないし。
るむさん、運転したいらしく、子供のような目の輝き・・・とまではいかないが、心なしかテンションが高いように思える。
ま、まだ皆酒を飲んでいない帰りにお願いしよう。
行きは引き続き、私、ピッキーが実家まで運転をしていくことにした。
そして実家でひとしきり宴会。
我が両親の計らいでハタハタ、きりたんぽ鍋、秋田の地酒・・・と秋田の味覚を満喫。
しかし疲れのせいか、いつもより酒が回るのが早い。(@_@)
時間も11時をまわり、いよいよ宿に戻るときがきた。
ピッキー母:気をつけて帰るのよ。飲酒運転はダメよ。
るむ:私が運転して帰ります。お酒は飲んでないから大丈夫です!
やっぱりうれしそうに見える。
まる子:ね、Pi-ちゃん、るむさんって日本で運転したことあるのかな?
Pi-子隊長:あ〜・・・聞いたことはないけど、なくてもおかしくはないかも。
るむさん、海外に長期いたことがありまして・・・「右ハンドル、左車線って初めて」って言ってもおかしくない・・・
Pi-子隊長:(さりげないつもり)
る・・・るむさん、日本で車、運転したことある?
るむ:あるに決まってんじゃん。当たり前だよ〜!
当たり前なのか、そうか、よかった(!?)
今回の最大の Adventure !!(かもしれない)
頼むぜ、るむさん!
るむ:この車にターボは無いの?
マコ:ごめんなさい、無いです。予算を優先させたんだよぅ。
るむ:ま、いいわ しっかりつかまってなさいませ
いざ、
発射ー。いや、
発車ー!!
カタパルトから飛び出すように強烈な加速を見せる、レンタカーの STREAM
猛烈な勢いで漆黒の闇を裂いて走る。
マコ:げええ!この車はこんなに早かったのか!!
大将:すげえ!ドリフト!!
キンコンキンコン♪
Pi-子隊長:うわぁ、こんなせまい道でキンコンいってるぅ。
まる子:フッ、なかなかのウデだ。タイムの削り方を知っている走りだぜ。
るむ:ぶつぶつ(リアのサスがやや柔らかいし、低速コーナーではギアのつながりももう一つね。それさえ直ればあと3秒はタイムを縮められるわ)
ピッキー:るむさんがなんか言ってます〜・・・あれ、みんな寝てる〜、いや、気絶してる〜
注:一部(「頼むぜ、るむさん!」以後)若干フィクションが入ってます。
(ピッキー)
本日のお宿: 南国(TEL:018-878-2975/879-2045)