あっという間に朝!
空は快晴。窓を開けると目の前に海が広がり(オーシャンフロントだから)実に清清しい。
昨日は宿に到着し、順番に風呂(コインシャワーではなくユニットバス)に入り、あっさり爆睡。
疲れた体には日本海の荒波の音など子守唄にも等しかった。
1Fへ降りて行くとリビング(?)で大将とマコちゃんが Morning Coffee を飲んでいた。
ピッキー:おはようございます。
大将:おはよう。あ〜、昨日はいつの間にか寝てて、ふっと起きたら隊長以外の全員寝てて、隊長に「お風呂あるよ」って
言われたから入りに行ったんだけど、すでにぬる湯になってたよ。
マコ:あれから起きたんだ。オレ、大将が起きたの全然気がつかなかった。朝までぐっすり寝て、早めに目が覚めた
から、ちょっと浜辺を散歩してきた。
宿のおじちゃん:おはようっす。コーヒーはいかがだが?
ピッキー:ありがとうございます、いただきます。
海の家で Morning Coffee をいただくとは生まれて初めての経験だ。
ソファ周りはTVが置いてあり、普通のリビングという感じだが、振り返るとだだっ広い空間にテーブルが並び、浮き輪やらバナナボート
やらが天井から吊るされている、まさに海の家。
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モーニングコーヒー in 海の家 | 窓から見える風景 さすがオーシャンフロント |
るむ:カウンターの「やきそば」「カレー」「かき氷」ってお品書きが書いてあるのも海の家だなぁ、って感じ。
女性陣も起きてきたようだ。
Pi-子隊長:本当、思わず食べたくなるね。
宿のおばちゃん:すんません。今は支度できないんですよ。また夏に来てください。ここは海の家ですから。
そうだな、今度は夏に訪れてみたいな。
自分にとっては幸い、実家も近いし
非常に人情味あふれる、おおらかで暖かい宿だった。
まさに実家に帰った、そういう感覚である。
確かに高級老舗旅館の露天風呂に、凝った料理もいいと思うが、ガイドブックにもなかなか載らないこんな宿(本来宿なのか海の家なのかは不明だが)も旅の醍醐味といえよう。
経営は楽ではないのかもしれないが、みなさんにはまだまだがんばって欲しいものである。
そうこうするうちに、全員身支度を整え、いざ出発!
まずは朝食を食べに本当の実家へ。
一同:おはようございま〜す。
ピッキー父:おはよう、みんなよく眠れた?
もう、ぐっすり。
ピッキー母が支度をしてくれた朝食を皆でたらふく食べる。
まる子:ごちそうさまでした。
ピッキー母:今日はどこへ行くの?
Pi-子隊長:今日は男鹿半島を回りますよ。まずは「なまはげ体験」をしに伝承館へ行こうかと思って。
ピッキー母:そんなおっかないの、わざわざ体験しに行かなくても。
るむ:この辺も大晦日には「なまはげ」が来るんですか?
ピッキー母:この辺には来ないけど、ちょっと離れたところに私の実家があって、そっちには来るのよ。子供の頃は
本当に怖くてね〜。納屋の上に上って、「なまはげ」が来ても上ってこられないように梯子をはずしてもらって。でも、行ったと思って安心
してたら2回も来たりしたのよ〜。
サービス満点?
まる子:「なまはげ」は毎年決まった人がやるんですか?
ピッキー母:地域の青年団の人が交代でやるんだけど、最近は青年団の人数も少なくなってきたし、ほとんど決まった人が
やってるのかもしれないわね。「なまはげ」をやった人は翌日声が枯れてるからすぐ分かるのよ。正体が分かってても、やっぱり「なまはげ」は怖いけどね。
ピッキー:ぼちぼち行くか〜。
ピッキー母:ちょっと待って。食べ物が余ちゃったから少し持ってかない?
Pi-子隊長:そんな、いいですよ〜、お義母さん。
などと、建前上は遠慮しつつ、結局はピッキー母におにぎりを握ってもらい、それと余った惣菜を持って男鹿半島満喫tourへ出発した。
Pi-子隊長:皆、起きてるな。ここが男鹿真山伝承館である。これから今日のメインイベントである「なまはげと対決」を行う。
マコ:対決!?
Pi-子隊長:そうだ。もっとも私は記録係なので皆の健闘を祈る。
るむ:こんな時こそ隊長が見本をみせてくれないとねぇ?
なんて明るいポップな会話をしながら伝承館へ。
「男鹿真山伝承館」は男鹿地方の典型的な曲家民家をそのまま再現した建物で、毎年大晦日の夜に男鹿半島のほぼ全域で行われている
なまはげ行事を体験できる。
まるでテーマパークのアトラクション。
まさしく、ここは男鹿半島のディズニ○ランド!?
まずは「伝承館」とその隣にある「なまはげ館」の共通券(¥800)をゲット!
受付:伝承館ですが、次の10時半からの「なまはげ体験」はすでに満員なので、11時からのにご参加ください。
恐るべしGW!
まずは「なまはげ館」から行ってみることにする。
「なまはげ館」は「なまはげ」を生み、伝承してきた男鹿の歴史を映像、展示物で紹介している。
そもそも「なまはげ」とは
古くから男鹿半島各地に伝わる民俗行事で、年に一度、大晦日の夜に各家々を巡り、禍(わざわい)を祓い、祝福を与えて去って行く、
真山に鎮座する神の使者と信じられている。
また、なまはげの語源は「火斑(なもみ)を剥ぐ」という言葉が訛ったものという説が一般的。
ちなみに「火斑(なもみ)」とは炉端にかじりついていると手足にできる火型のことで、それを剥ぎ取って怠け者を戒めたる者=「なまはげ」と言われている。
「怠け者はいないか、泣く子はいないか」という有名な、なまはげのセリフからもそれがうかがえる。
奥のブースへ行くと、男鹿市内約60地区で行われるなまはげの面と衣装を展示してある。
マジで怖いものから、ちょっとユーモラスなものまであって「なまはげ全員集合」といったところか。
ふと電気が消えた。
ごぉ〜、ごぉぉぉ〜
風の音?いや、これは吹雪か。
秋田だもんな。なまはげがやって来る大晦日に吹雪だっておかしくはない。
うぉ〜、うぉぉぉ〜
続く音声はなまはげの声か!?
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男鹿市内約60地区のなまはげ全員集合! | うぉ〜、うぉぉぉ〜 |
それが数分続くと、再び電気がついた。
Pi-子隊長:これで終わりか。もう一つひねりが欲しいところだね。
さすがはホラー映画研究家(?)Pi-子隊長である。
「なまはげ全員集合」のブースから出るとなまはげの装束を着せてくれて、写真を撮ることができる「なまはげコスプレコーナー」を発見。
マコ&まる子ペア、ピッキー&Pi-子ペアがそれぞれ「なまはげ」に変身した。
大将:「なまはげ館」で勉強して分かったことだけど、「なまはげ」って神様なのに何で包丁持ってるんだ?
Pi-子隊長:だから包丁で「禍(わざわい)を断つ」ってことでしょ?
大将:・・・そうか!
大将以下、全員「なまはげ」について学んだところで、いよいよ「なまはげ」と
対決 対面しに伝承館へ。
伝承館の前にはすでに長蛇の列ができており、不覚にもかぶりつきの席をゲットすることはできなかった。
Pi-子隊長:前に来た時にはがらがらだったんだけどね。
Pi-子隊長の言葉通り、ふだんはこんなにいっぱいにならないのだが、時はGW
ぎゅうぎゅうのおしくらまんじゅう状態である。
それでも何とか全員が入り終えたところで「主人役」の人物が登場した。
主人:皆さん、ようこそ伝承館へ。ここは男鹿半島なので言葉は"男鹿の標準語"を使用させていただきます。大晦日の夜、家内と子供は
なまはげが怖いので隠れている、という設定です。
トントン (戸を叩く音)
先立:お晩どす。なまはげ来たす。
「先立」というのはなまはげではなく、使者のようなもので、なまはげの訪れる家を先に訪問し、不都合がないかを尋ねる。
1年以内に死者が出た家、お産があった家、病人のいる家には入ることができないとされているのだ。
これはなまはげが「穢れ」を嫌うためとされている。
主人がなまはげが来ることに問題がないと伝えると、先立は去り、そして・・・
ドンドン!ドンドン!
家の壁などがものすごい勢いで叩かれる。
これは大きな音を立てて悪霊を追い出すという意味らしい。
ばぁぁぁぁぁん!
昔ながらのボロ家だったら、家が壊れたんじゃないか?と思うぐらいの力で戸を開けて
なまはげ参上!
うぉ〜、うぉぉぉ〜っ!!
まず玄関で7回四股(シコ)を踏む。
これで初めて言えの中を歩き回ることができるようになる。
なまはげ:泣く子いねが!怠け者いねが!言うごど聞がね子どらいねが!親の面倒み悪りい嫁いねが!
奇声を上げ、畳を強く踏みしめながら家の中を練り歩く。
なかなかの迫力。
ちなみになまはげはこの日ばかりは家の中を自由に歩くことができたらしい。
主人:なまはげさん、まんず座って酒っこ飲んでくんなんしぇ。
主人がなまはげをなだめ、丁重にもてなす為、お膳を添える。
なまはげはお膳につく前に5回四股をふむ。
主人:山から来るに容易でねがったすべ。寒びどご良く来て来だすな。
なまはげ:親父、今年の作なんとであった?
主人:お陰でいい作であったすでば。
なまはげ:んだか。まだいい作なるよう拝んでいくがらな。子どら真面目に勉強してるが?
主人:おらいの子どら、真面目で、親の言うごどよぐ聞ぐいい子だがら。
なまはげ:どらどら、なまはげ台帳見てみるが。
なまはげは手にしていたノート(なまはげ台帳)を開く。
これに1年間の行いが書かれているらしい。個人情報もなにもあったもんじゃないな。
なまはげ:ゲームばりで何も勉強さねし、手伝いもさねて書いである。親父、嘘つくでね!!
なまはげは立ち上がり、3回四股をふんでから、再び家の中にいるはずの子供を探しまわる。
主人:なまはげさん、まんず、この餅こで御免してくんなんしぇ。
なまはげに餅を渡す主人。
なまはげ:親父、毎年、餅こでごまかしてねか!?
主人は首を横にふって否定する。
見世物であるせいか笑える要素も交えているのだろう。
なまはげ:子どらの躾、りっと(ちゃんと)して、え(家)のもの皆まめ(健康)でれよ。来年また来るからな!!
そう言い残し、次の家に向かう。
お気づきだろうか?
なまはげは玄関で7回、お膳に着く前に5回、立ち上がった時に3回の四股をふんでいる。
これは男鹿真山独自のしきたりで「七・五・三」になっている。
その家の者たちが病気やケガなどをせず幸福になれるよう四股を踏むのである。
なまはげは激しい動きをするので、去って行った後には着ていたケデ(ケラ)の藁があちこちに落ちている。
これは所謂「ラッキーアイテム」というヤツで、一晩掃除をしないで放置。拾って身に付けると幸運があるらしい。
私も一本ゲット (*^_^*)/
私、Pi-子、大将は初めての訪問ではなかったが、改めて貴重伝統行事を体験し(コスプレも)、知識を得ることができた。
るむ:銀座の「なまはげ」のなまはげの方が迫力あったよ。
もう少し人数が少なければ、なまはげが絡んできてくれて面白かったのだが、今日は超満員の通勤ラッシュみたいな状態だったからしょうがない。
(ピッキー)
(文中のなまはげ問答は伝承館へ行った時にもらったパンフレットを参照にさせていただきました by Pi-子)
(お役立ちリンク) |
なまはげ館 |
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「なまはげ」の歴史のミステリーとのすべてにふれられる空間「なまはげ館」のサイトです。 |
ナマハゲ伝導士認定試験 |
ナマハゲ伝導士試験はナマハゲ本来の持つべき意味合いを正しく理解し、保存伝承意識の高揚とサポーターの育成すること、男鹿の観光振興に繋げることを目的として実施するものです。
もっと男鹿のナマハゲについて深く知りたい。男鹿のナマハゲの本質について探求してみたい。そんな方にお勧めのナマハゲ伝導士試験です。チャレンジ、チャンレジ! |
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