月日がたつのは早い。
秋田への強行軍から3ヶ月が過ぎ・・・そろそろ疲れも癒えてきたTeam Adventure一同は次なる冒険に向け会議を行っていた。
いつもの世界征服秘密基地にて
Pi-子隊長:番号!
ピッキー:1!
るむ:2!
まる子:3!
大将:4!
マコ:5!
Pi-子隊長:よし久しぶりの全員集合だな!
大将:前回の秋田の旅はすごかったなぁ(
秋田編参照)
マコ:GWでほとんど渋滞に遭わなかったって奇跡的だよね。
まる子:私はカゼをひいていて、思う存分飲めなかったわよ!
ピッキー:して次なる目的地は?
Pi-子隊長:次の目的か・・・それは"人工洞窟"だ!
一同:なんだってー!!!!!
Pi-子隊長:洞窟=天然モノという硬い頭から脱却するのだ!
ピッキー:そうですよ、隊長のお腹同様ぷよぷよに・・・
( #-_-)┌θ☆( >_<) ドカッ
マコ:で、人工洞窟とは一体!?
Pi-子隊長:よくぞ聞いてくれた。人工の洞窟とはすなわちこれだ!!

かなりもったいぶって見せたが、隊長の手にあったのはよく駅にあるような縦長のパンフレット(正式名称不明→→→→→→)
それにはこう書いてあった
駅からハイキング:明治の鉄道遺産 大日影トンネル遊歩道とぶどう郷ハイキング
るむ:なんだトンネルかぁ・・・
Pi-子隊長:いや、ただのトンネルじゃない。イマドキ流行の廃線トンネルだよ。
(以下説明)
明治の鉄道遺産「大日影トンネル」は明治36年に開通し、その後のぶどうやワインの輸送に大きな影響を与え、周辺地域に大きな革命をもたらしました。
平成9年にその役目を終えた後、平成19年8月29日の開通式をもって遊歩道として新たにスタートしました。
大将:トンネルって洞窟と違うのでは・・・?
Pi-子隊長:穴があればそれでイイのだ!!
トンネル・・・山・川・海底・建物などの下を掘り貫いて、鉄道・道路・水路などを通すため地下に設けた穴。隧道(ずいどう)。
どうくつ【洞窟】・・・崖や岩にできた深い穴。ほら穴。洞穴。
excite辞書より
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ピッキー:ううむ、確かに穴は穴だ。
まる子:洞窟でもトンネルでもいいけど、私は「ワインの輸送」ってところにロマンを感じるわ。
るむ:なんかつまんなそうだから今回はパス!じゃ、用事あるから帰るわ。あばよー!
決断早っ!
さらに有無を言わさぬ決意の固さ・・・さすが
裏隊長・るむちゃんだ。
Pi-子隊長:えっ、なんで?どーして??
まる子:考え直して!!私たちまだやり直せるわ!
隊長の説得もまるちゃんの泣き落としもむなしく、るむちゃんは決して後ろを振り返ることは無かった。
結局るむちゃん抜きで次はトンネルに行くことになったのだったのだが、るむちゃん不在の事態は我々にどう影響を与えるのだろうか・・・
1)ターボが効かない!
2)ハンドルを切る人がいない!!
その証拠にトンネル探検以外、どこへ行くかは前日まで全く決められていなかったのだ。
行き当たりばったり最大のAdventureがここに始まる!!
慎重なる根回しの結果、Pi-子実家よりWISH号をチャーターに成功!
これでレンタカー代も浮かすことが出来た。
お義父さんに感謝。今回も汚して返します。m(_ _)m
(↑「Pi-子たちに車を貸すと泥だらけになって返ってくる」と言われております。by Pi-子)
車を借りるついで(?)に晩御飯までご馳走になり、千葉県北部の某所にある実家を出発。
その後、途中で大将をピックアップし、一路横浜へ
ここでツウ〜な読者は「あれ?世界征服秘密基地は幕張じゃなかったのかい?」と思うかもしれないが、実は以前の失敗・・・奥多摩へ行くのに
6時間の渋滞を経験していたので
都内を避けるコースを選択したのである。(
奥多摩・あきる野編参照)
実は横浜にはまる子&マコ邸が・・・いや、
第2の世界征服秘密基地が存在しているのだ。
しかしながら、実を言うと第2の世界征服秘密基地へ行くのはこれが初めてなのでWISH号のカーナビだけが頼りだ。
カーナビ:ポ〜ン。目的地付近です。音声案内を終了します。
Pi-子隊長:う〜ん、カーナビって「この辺からちょっと案内して欲しいんだけど」ってところで終了するよね。
ピッキー:どうでもいいんだけど、小雨が降ってきたぞ!フロントガラスに水滴が!!
大将:今日は確か降水確率は10%だったと思うのだが!?
隊長の恐るべき
低気圧パワーである。
生きるサバイバル発生器の異名は伊達ではない。
Pi-子隊長:・・・さ、まる子さんに電話するか〜。
雨のことなど無視するように携帯でまる子さんに電話をする隊長。
住宅地のど真ん中ですが、ジャマにならないように幅寄せしてちょっと車を停めさせてもらおう。
Pi-子隊長:もしもし、まる子さん?今、近くまで来ているんだけどさ・・・目印?特にないな〜、どこを見ても住宅ばかりで・・・え?マコちゃんが
外に出て付近を見てくるって?分かるかなぁ?すでに夜だし・・・
隊長とまるちゃんの会話を横から聞いていると目の前を見知った人物が横切った
ピッキー:マコちゃん!!
車の窓を開けて呼びかける。
マコ:あっ、お疲れさんです〜。すごい、ここまで来てたんだ。ウチここだよ。
マコちゃんが指をさしたのはすぐ横のちょうど幅寄せして停まらせてもらった家だった。
うむ、素晴らしいナビの性能だ。
もしくは神のお導きか、それとも雨のお導きか・・・
ピッキー:おじゃましま〜す
第2の世界征服秘密基地(別名:まる子&マコ邸)へ初入場。
半年ぐらい前に中古の家を買ったとは聞いていたが、水廻りはリフォーム済みで気持ちよく、しかしながら建物そのものは昔の一戸建てらしい重厚な作りだ。
まる子:元のオーナーさんがすごく木にこだわってたみたいで、床板は桜の木なんだって。
Pi-子隊長:へ〜、桜なんだ。
ダイニングの窓側にはお酒が並び、順番に出番を待ち構えている状態だ。
さすが酒飲み夫婦。
時間は22時は回っていたが、軽〜く乾杯の後、明日の目的地及び経路の確認を行う。
ピッキー:マコちゃん、地元民の考えを聞かせてほしいんだが、ここからだと東名で行くか中央でいくかどっちがよかろうか?
マコ:3連休だからどっちが混むか難しいところですね。朝の道路状況で判断しましょうか。空いていたら八王子から中央に乗ったほうが早いですね。
Pi-子隊長:あと、どこへ行くか、だよね。トンネル以外に行きたいところある?
し〜ん
ああ、ターボ不在(泣)
ここで、一同集めてきたパンフレット、ネット等を見てみることにした。
Pi-子隊長:私、ここ「猿橋」行ってみたいかも。
大将:んじゃまずはそこに行こう
まる子:私はワインが飲めればどこでも
Pi-子隊長:アポ無しか当日の予約でもOKな醸造所とかあるかな・・・
マコ:アポ無し&無料で行けるところはフジッコワイナリーだなぁ。休日は工場の見学はできないけど、試飲はできるはずだよ。
さすが元添乗員!
ピッキー:フジッコって「お豆ちゃん」の?
マコ:そうそう。お酒がNGな人向けに杏仁豆腐の試食がおいてあって、これがまたいけるんだ。
大将:杏仁豆腐なんてフジッコでやってるんだ。意外。
ピッキー:ワインもいいけど、ぶどう狩りもいいね。ちょうどシーズンだし。
Pi-子隊長:ぶどう園は至るところにあるみたいだけど
大将:ここ面白そう。「ジャンボ鶴田園」だって。プロレスのジャンボ鶴田と関係あるのかな?
マコ:リサーチしてみましょう
マコちゃんのスーパー征服コンピューターで検索・・・ぽちっとな。
マコ:やっぱり!ジャンボ鶴田氏の実兄が経営してるみたいですね。
大将:うおお!ジャンピングニーパッド!!!
ピッキー:えらい懐かしいっすね。歳がばれます。
マコ:お店に鶴田氏ゆかりの品とか飾ってあるみたいです。
ピッキー:場所は?
マコ:トンネルやフジッコワイナリーからはちょっと外れますけど、行けない距離じゃないです。
Pi-子隊長:ふわぁ〜、なんか眠くなってきた。明日の目的地もおおかた決まったし寝ようか。
ピッキー:6時半起床、7時出発ってことでいいですかね?
まる子:そのぐらいでいいんじゃない?あ、みんなの寝室はこっちだから。
こうして明日に備え、眠りにつくことにした。
翌朝6:30に起床
外を見ると気持ちのいい好天に恵まれていた。
まる子:おはよ〜、朝食どうする?
Pi-子隊長:う〜ん、道路の状況が分からないし、早めに出発してどこかのSAで朝食にしようか。ちょっと遅くなるけど。
マコ:じゃあ軽く食べておこうかな。食パンとロールパンありますよ。
Pi-子隊長:私はいいや。
大将:ロールパンもらっていい?
ロールパンをほおばる大将を横目で見つつ、荷物を車に詰め込む。
・・・といっても、今回は日帰りなのでそれほど荷物もないが。(但し、Pi-子隊長、ピッキー、大将の3名は第2の世界征服秘密基地で一泊)
ほぼ予定通り7:00に出発
近くのインターから入り、横浜横須賀道路を北上
第三京浜を経て玉川ICで高速を降り・・・中央道方面へ渋滞のきざしがあれば東名に、と思ったが快調な流れだったので、このまま八王子に向かうことにした。
しかし、八王子インターから中央道に乗ったとたん渋滞がスタート
まぁ、三連休の中日だし、ある程度の渋滞は想定内だし、ここまで快調に来れただけでうれしい誤算なので多少の渋滞には目をつぶろうと思う・・・
ってアレ?
おれ以外みんな目をつぶってホントに寝てるー!
ま、いいさ ドライバーとは孤独なものなのだ。
相模湖を越えたあたりで渋滞は緩和されていき、談合坂のSAで遅めの朝食をとることにした。
広くてオシャレなSA内にはカレー屋、焼きたてのパンを売るパン屋、アイスクリーム屋などが軒を連ねる。
朝食バイキングがとれるお店もあるが、「一寸先は渋滞」を警戒し、ここは軽めに済ませますか。
マコ:談合坂SAは上りの方がすごいんだよね。「デパ地下」をコンセプトにしているらしくてSAの雰囲気っぽくないですよ。
Pi-子隊長:そうなんだ。帰りに寄ってもいいかもね。
焼きたてのパン、おにぎり、フランクフルト、ホットドッグ・・・などを各自購入し、食す。
大将:焼きたてのパンはやっぱりうまいな。
出発前にロールパンを4、5個ほど平らげていたというのにので相変わらずの食欲だ。
腹を満たした後はさらに西へ進み、大月ICで降りる。
現在の時刻、9時ちょっと過ぎ。いいペースだ。
インターを降りてから、20号線をちょっと東京方面に戻っていくのだが、道の両側に甲州街道の面影を色濃く残した古い街並みが見られる。
車だと数分で通り抜けてしまうので、時間があれば歩いてみるのもいいかもしれない。(今回は時間がないので車で)
しかし、それよりも気になるのが反対車線の渋滞・・・
まる子:こっち側(東京方面)
はいいけど、この道に戻って山梨に向かうんでしょ?えらい混んでるよ。
大将:本当だ。ま、多少は覚悟だな。
逆方面を気にしつつも猿橋には順調に到着。
さほどメジャーな観光地ではないせいか、三連休だというのに、人も少なく静かなところだ。
加えて言うと天気にも恵まれ秋らしいやわらかな日差しが心地よい(今のところは)
車から降りて歩いていくと、たどり着いたのは
コンクリートの普通の橋!?
まる子:まさかこの橋じゃないよね!?(^_^;
大将:欄干の模様が猿になっているから「猿橋」なのか?
Pi-子隊長:違うよ〜、パンフレット見ると木造のいい感じの橋だよ。
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 猿模様の欄干 |
猿橋?から見下ろす川原 | |
マコ:あっ、こっちにあるのが「猿橋」じゃない?
上の写真、川原の反対側を見ると・・・おお、これぞ「猿橋」だ。
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これぞ猿橋! | 端ではなくて真ん中を |
「猿橋」は「岩国の錦帯橋」「祖谷のかずら橋 」と並んで
日本三奇橋のうちのひとつに数えられています。
どこが奇橋なのかというと、橋脚を使わずに両岸から張り出したはね木によって支えられているのです。
長さ31m、幅3.3mのさして大きくない橋ですが、谷が31mと深く、橋脚がたてられないため、両岸から4層にせり出したはね木を設け、それを支点として木のけたを掛け渡しています。
猿がつながって対岸を渡る姿からヒントを得て、このような形になったという伝説があります。
さて、本物(?)の猿橋までやってきました我々。
Pi-子隊長:橋の端じゃなくて、真ん中を渡らないとね。
まる子:「一休さん」だね (^_^;A
大将:奈良時代に架けられた橋にしてはずいぶん新しいな。
ピッキー:今架けられてるのは昭和59年(1984年)に架け替えられたものだって案内板に書いてあったよ。
マコ:木造の橋だから定期的に架け替えが必要なんだろうね。
また、歌川広重の浮世絵に描かれたことでも有名です。
その絵は現在「山梨県立博物館"かいじあむ"」で見ることができます。
(ピッキー)

(お役立ちリンク) |
山梨県立博物館 "かいじあむ" |
山梨県立博物館"かいじあむ"の公式サイト。基本テーマは「山梨の自然と人」であり、自然系展示と歴史系展示を分けずに展示しています。昔の暮らしを体験できるコーナーもあり、子供も大人も楽しめそうです。
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