桂浜



暗い場所を堪能した次は明るい場所へ。

どんより・・・
マコ:しかし前途はあまり明るくないようだ。
いつ降ってきてもおかしくないどんよりした雲。

ザーーーーーー!

全員:キタァーーー!
まる子:どうせ降るなら洞窟にいる時にしてくれればよかったのに…

そんなにうまいこといかないっすよ。

しかし不幸中の幸い、桂浜に到着する時には雨は小降りになっていた。

桂浜(かつらはま)は、高知市の南、浦戸に位置し太平洋に面した海岸。
月の名所として名高く、「よさこい節」にも詠われている。
また、太平洋を望んで立つ坂本龍馬の銅像は有名で、高知を代表する場所である。

500台収容可能という大きな駐車場(駐車料金・普通車400円)を降りると土産物屋、飲食店がずらり。
土佐犬の闘技を観戦できるを土佐闘犬センターもある。

Pi-子隊長:闘犬センターだって。姐さんとマコちゃんトコの犬も訓練させてみれば?ちょうど2頭飼ってるんだし。
まる子:うちの子たちは臆病者だからムリムリ。
マコ:ミニチュアダックスだからと闘犬じゃなくて、猟犬だよ…とはいえ、猟なんかしたことないけど。

係員:あ、ちょっとすみません、犬が通りますので少々お待ちください。

突然目の前の道にロープが張られた。
カメラを構えている人もいるし、土佐犬のお通りか?

しばし待っているといかにも"闘う犬"の登場!


土佐犬!
マコ&まる子家のワンコ
(ミニチュアというにはデカい)

こんなワンコに睨まれたら私もお腹見せて降参しちゃいます。
でも土佐犬って顔は怖いけど、普段は温厚な性格なんだそうですよ。

闘犬センター脇の石段を登ると坂本龍馬像が建つ竜頭岬。
Pi-子隊長:写真でみるともっと小さいのかと思ったけど、けっこうデカいんだね。

龍馬像は台座もいれると13mの高さがあり、日本一の高さがあるんだとか。
懐に手を入れているのは、拳銃を握ってるんだとか、お金を数えてるんだとか、アザを隠してるんだとか…諸説あるけれど、懐中時計というのが有力だそうです。


桂浜
有名な龍馬像・・・デカい!

岬の先端の石段を下ると、桂浜の風景が目の前に広がる。
さすが「日本の渚100選」にも選ばれている美しい砂浜。

マコ:波高いな?、前に(仕事で)来た時は本当、穏やか何時間でもボ〜っとしていたいような場所だと思ったんだけど。
Pi-子隊長:台風近いからしょうがないよ。

桂浜は砂は細かいというよりは、粗めの砂が混ざっており…小粒と言った方がいいのかな。
それほど歩きにくくなく、波打ち際まで行って写真撮影を試みるが…

アナウンス:本日は波が高く、たいへん危険なので波打ち際には近づかないでください!
速攻注意された。
桂浜の砂浜は見た目は穏やかなんだけど「カケアガリ(陸上を駆け上がるような大波が突然発生する)」の海岸と言われており、潮流も速いので遊泳禁止!
観光客などが知らずに、もしくは悪ふざけで泳いだりして、年に数件の海難事故が起きているんだそうですよ。
とはいえ、昼間はどこからかばっちり監視されており、波に近づくと先刻のようにアナウンスされ、近づくことも難しいんだけどね。


「キケン」の注意書き
龍馬記念館でツーショット

桂浜の遊歩道を通り、さらに急な階段を登って、坂本龍馬記念館へ。
桂浜公園の丘の上にあり、ガラス張りのモダンアートな建物に日本人なら知らない人はいない(たぶん)幕末の英雄、坂本龍馬の生涯と関連人物について紹介している。
龍馬の40通もの手紙、血痕のある屏風、龍馬と中岡慎太郎が暗殺された京都・近江屋の復元セット、等身大の人形などが展示されており、龍馬ファンにはたまらない場所といえよう。

ねじき:私が身長160ちょいでしょ?台座を取っ払うと同じぐらいかも。
Pi-子隊長:そうねぇ、昔の人だからねぇ。福山雅治(龍馬伝)とは違うんだよ。

幕末期の成人男性の平均身長は155cmだそうですよ。

ピッキー:次はどこ行くんだ?
Pi-子隊長:ねじき、何時の電車だっけ?
ねじき:17:13高知駅発。
Pi-子隊長:どこかへ行くにも中途ハンパだね。とりあえず高知駅へ行きますか。
まる子:新幹線だっけ?何時に着くの?
ねじき:東京駅に着くのが23:13だから、家に着くのは夜中だよ。
るむ:飛行機にしなかったんだ。
ねじき:できなかったんだよ、今回はパックツアー(フリープラン)で、JRで行く!というふれこみの旅だから。

そうそう、行きはサンライズ瀬戸、帰りは新幹線というツアーだったからね。



高知駅に早めに着いたらお茶でもしてるか〜って思ったけれど、駅前はなんか賑やか。
この時、駅前の広場は「龍馬ふるさと博(2011年3月5日〜2012年3月31日まで開催)」のメイン会場になっており、なんといっぺんに見ることが不可能な武市半平太(横浪半島)、坂本龍馬(桂浜)、中岡慎太郎(室戸岬)3人の像が集結!
銅像風でよくできているけど、実際には発砲スチロールやウレタン製。

3人の像が高知駅前広場に集結!「いちむじん」さんのステージショー

ちょうど、よさこいおもてなし隊「いちむじん」さんのステージショーが行われていたので、ちょっと見学。
ちなみに「いちむじん」とは土佐弁で「一生懸命」という意味だそうです。

駅前の広場の一角にある平屋建ての和風建築は「とさてらす」といい、観光案内所となっていました。
観光名所のパンフ、地図、お土産・グルメ情報、映像コーナー、土佐弁を学べるコーナーなんかもあり、なかなか楽しめます。

それから龍馬ファン、福山ファンにはたまらないであろう場所が…

るむ:あ、これ予習(事前情報入手)しておいたよ、NHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年放送)で使用された龍馬の生家セットを再現したんだって。
ピッキー:文久〜三年〜!嘉永〜六年〜!

それは「龍馬伝」じゃなくて「水曜どうでしょう」

入場料500円払って中へ。


大河ドラマ「龍馬伝」
ドラマで見た?かもしれない光景

実際は一つ一つがセットで、こうした「家」にはなっていなかったんだそうですよ。
セットなんて撮影が終わったら、壊しちゃうんでしょうし、いいリサイクルかもしれない。

撮影で使われた服や小物が多数展示されており、気分は寺島しのぶ?真木よう子?

Pi-子隊長:龍馬の部屋だって…すごい、福山の写真がある!
ねじき:事務所の許可はとってるのか?タレントの著作権にうるさい○ャニーズ事務所だったら絶対あり得ないよね。



散らかりぐらいがリアル
おおっと、こんな所に福山が!

「龍馬伝」放送している時にはすごい人だったのかもしれないけれど、さほど混雑もしておらず、なかなかじっくり見られました。

この後、ちょいとお土産を見て、ねじき退場!
東京まで約6時間か…(家までプラス1時間)長旅がんばってね!

さらば、ねじき!高知駅


ねじきを見送った後は高知城へ。

高知城は高知市の中心地部にあり、周囲には県庁、市役所、警察、図書館などの公共施設、ホテル、ひろめ市場も近くにあります。
戦国時代以前には大高坂山城(おおたかさかやまじょう)と呼ばれる城が築かれていましたが、江戸時代初期、関ヶ原の戦いでの功績により徳川家康から山内一豊へこの地が与えられたのでした。
土佐初代藩主となり、1601年(慶長6年)築城工事を始め、1603年(慶長8年)にに城の大部分が完成、入城しました。
本丸や二ノ丸、三の丸の完成を経て、ほぼ全城郭が整ったのは2代目の忠義時代だと言われています。
その後、1727年(享保12年)城下町の大火で追手門を残し、城郭のほとんどを消失するも、1753年(宝暦3年)に再建。
明治維新までの約300年間、山内氏が城主として土佐藩を治めたが、1873年(明治6年)の廃城令により高知公園となったのです。

昨夜と同じ追手門から入城。追手とは城の裏側(高知城では北門と西門)から兵を出し、敵を正面に追い込むことを意味。
ちなみに追手(おって)というのが転訛して大手(おおて)というようになったとのことです。
門には2階があり、兵士が石や弓矢で守りを固めることができるような作りですが、「太平の世」と呼ばれる戦乱の無い江戸時代に高知城が攻められたことはないそうですよ。

北面の階段から天守閣を見上げる詰門・廊下門


詰門で入場料を払い、とそれに続く橋廊下を通ってお城へ入城できる。
有事の際は廊下を破壊し、本丸へ立てこもることができるよう、防御の工夫がされているのです。


天守閣からは街が一望できる
迫力のシャチホコ!


本丸御殿 左から黒鉄(くろがね)門・西多聞・廊下門天守内部の階段(急だ!)


現存天守閣のある城は全国に12城ありますが、本丸御殿が完全な形で残っているのは高知城のみなんだそうですよ。
幕末から明治にかけての戦乱、明治政府による廃城令、天災や第二次世界大戦での戦災など、多くの危機に遭いながら残ってよかった。
前述の通り、享保の時代に一度焼失したのが悔やまれますが・・・

黒鉄門は裏門への通路となっていて、階下の柱、扉などの南面に筋鉄を入れ、板張りで黒く仕上げているところから、黒鉄(くろがね)門と呼ばれており、西多聞は本丸警護の武士の番所、廊下門は本丸と二ノ丸をつなぐ役目を果たす櫓(やぐら)門であり、侍の間、中老の間、家老の間などがあったそうです。

江戸時代のジオラマ当時の捕鯨の様子を再現しています


一通りお城を見て外に出るとすでに真っ暗。
ちょっとお昼が遅めだったのに、暗くなるとお腹が空くからあら不思議。

ピッキー:今日の夜は出張の時によく行った店を予約しておいたよ。
ピッキーの一押し店「たたき亭」に到着。

予約してある旨を店員さんに伝えると奥の座敷に案内されました。
ピッキー:ここで「かつお塩たたき」は必ずオーダーしないと!
大将:もちのロンよ!
Pi-子隊長:ウツボ、ウツボ〜!昨日のひろめ市場で食べて美味しかった!

マコ:日本酒も充実してるな。やっぱりここでしか飲めないようなモノが飲みたい。
Pi-子隊長:「ダバダ火振り」もあるよ。
マコ:それは今日はいい!・・・おっ、うつぼのヒレ酒だって、これに決定!


他にも何品かオーダーし、談笑しながら料理を待っていると・・・おや、カウンターがファイアー!になってるじゃありませんか!?
板さんは顔色一つ変えてないが、大丈夫なのか?

ピッキー:「ワラ焼き」だね。このお店では注文の度に1人前づつワラで焼いているんだってよ。
全員:へ〜!


豪快なワラ焼きを見ながら、しばし待っていると塩がぱらぱらとかけられているだけのシンプルなカツオがやってきた。
厚めに切られたカツオにを豪快に頂く。
添えてあるニンニクと一緒に食べてもいいし、塩味がしっかりついているので、そのまま食べても美味しいものです。(^^)
ねじき、これが食べられずに残念だったな!

さすがカツオの本場でタタキが名物と言っていることはある納得の味。
その名も「たたき亭」という看板に偽りなし!

うつぼのたたきもこれまた美味い!

マコ:うつぼのヒレ酒もなかなかイケるよ。
一口もらってみると、なんというか独特の香りと風味が口の中に広がる。
ヒレ酒というとフグだけなのかと思ってたけど、うつぼもこれまたなかなか。

今回の旅行でうつぼの株が急上昇!
今まではおっかない顔した海の暴れん坊!という感じだったけど・・・うつぼくん、すみませんでした。


ファイヤーなカウンター(ワラ焼き中)
うつぼのヒレ酒

「たたき亭」どれを食べてもおいしかったのですが、なにぶん高級店・・・

るむ:おいしかったけど、全体的にちょっとお高かったわね。ピッキーは出張の時に来てたってことは経費だったのよね?
ピッキー:はは〜、おっしゃる通りでごぜえますだ。

さすがコスパに厳しいるむさん。

大将:オレはまだ足りない感じだな。そうだ、2次会は昨日のひろめ市場行っておでん食べよう!
マコ:いいね!
Pi-子隊長:え・・・おでんはちょっと重いな。デザートだったらいいけど。
まる子:"デザートは別腹"ってヤツ?


たたき亭からひろめ市場まで、1kmあるかないかという距離だから余裕で歩いていけるけど「せっかく高知に来たんだから路面電車で行こう!」ということになり・・・

土電(とでん)でGO!酔っ払いなので・・・すみません

22:00近かったたので、ガラガラだったのがよかったのか悪かったのか・・・

高知市内を走っている路面電車は土佐電気鉄道が運営している電車なので「土電(とでん)」と呼ばれているそうです。(都電ではない)
1904年(明治37年)から市内を走っていて、現存する路面電車としては日本最古のものなんですよ。

ひろめ市場到着。
男性陣はおでんやら焼き鳥やら買ってきて、がっつり2次会モードですが・・・

るむ:たたき亭を出た時は食べられると思ったけど、なんか時間が経ったらお腹いっぱいになってきた。
まる子:私も〜。満腹中枢が働いちゃったのかな。


私の満腹中枢はそれほどでもないのだけど・・・その辺の差が体型に出るんだな。
・・・とは思いつつ、かき氷を買ってきて食す。

まる子:るむさん、明日の飛行は早いの?
るむ:うん、午前中の便だから、朝起きたら空港に向かわなきゃって感じ。連休の最終日だったから午後便だとメチャクチャ高くなるんだもん。
ピッキー:車で送っていこうか?。
るむ:いいよ、ホテルの近くから空港行きのバス出てるし。
Pi-子隊長:じゃあ、ここで一旦お別れだね。
るむ:そうだね、また東京で!気をつけてね。


るむさんとはひろめ市場で別れ、ホテルへ戻ってきた時にはすでに日付が変わっていた。
毎日、毎日・・・我ながらタフだな。



(お役立ちリンク)
坂本龍馬記念館  土佐の・・・いや、日本のヒーロー、坂本龍馬記念館のweb。
 坂本龍馬に関する貴重な歴史資料をわかりやすく展示しています。
高知城  南海の名城、高知城の公式ホームページです。