雨は降り続いていたが、幸い通行止めにはなっておらず、無事に高知まで到着した。 Pi-子隊長:あ、るむさんから高知龍馬空港に到着したってメールがあったよ。 ピッキー:空港まで迎えに行くか? Pi-子隊長:今、市内へのバスに乗るところだっていうから、逆に待たせることになるし(行かない方が)いいんじゃない? まずはお泊まりのホテルへ…と、そういえば… Pi-子隊長:マコちゃん、今日は宿泊どうするの? 特に予約していなければ、シングルルームの大将と一緒に寝てもらうか… マコ:あ、大丈夫、来る直前に予約しておいたよ。「ホテルタウン本町」ワケありプランで一泊3400円! 大将:安っ!まる:ワケありって何? ねじき:幽霊でも出るの? マコ:いやいや、7階の部屋なんだけど、エレベーターが6階までしか行かなくて1階分が階段になるんだって。 Pi-子隊長:そんなんでホテルとして成り立つのかね? マコ:改装中?詳しいことは分からないけど。 ピッキー:じゃあ、マコちゃんをそのホテルの前で降ろして、また後で集合だな。 午後6時に「はりまや橋」で集合ということにして、我々もお泊まりのホテル「高知サンライズホテル」へ。 列車も「サンライズ」だったし、日の出つながりってことで… 高知サンライズホテル、建物は古い感じですが、清潔だったので不満はなし。 高知城、繁華街、ひろめ市場からも近く、付近にコンビニもあり、立地は非常によいです。
午後6時、ちょっと遅れて「はりまや橋」到着。 Pi-子隊長:ごめん、ごめん、ちょっと遅くなった。 マコ:ちょうど今からくり時計が終わちゃったよ。 はりまや橋の東側にからくり時計があり、1時間おきによさこい節のメロディーに合わせて、よさこいの踊り子、坂本龍馬像、高知城、はりまや橋、桂浜が登場するんだそうです。 ねじき:ところで有名な「はりまや橋」ってこれ? 朱塗りの橋はきれいなんですけどね、何と言っても小さっ(短いというべきか) いかにも「観光用」という感じで、しかもバックに近代的(といっても昭和的)なビルが立ち並んでいる中にあるのでなんか情緒ないんですよね・・・ はりまや橋は江戸時代、堀で隔てられていた豪商・播磨屋と櫃屋(ひつや)が互いの往来の為に架けられた私設の橋。 その後,橋は何度か架けかえられ、1960年に水質汚濁が原因で堀川は埋め立てられましたが、現在は「はりまや橋公園」と人口水路も整備されています。 悲恋物語「よさこい節」でも有名。 江戸末期、竹林寺の僧・純信が恋人である鋳掛(いかけ)屋・お馬のためにはりまや橋のそばのお店で(お馬のために)かんざしを購入。 それが話題となり、好奇の目にさらされる。(♪?土佐の高知のはりまや橋で,坊さんかんざし買うを見た) 2人はいたたまれなくなり、駆け落ちしたが捕らえられ、さらし者にされた後、純信は伊予の国(松山藩)へ、お馬は仁淀川以西に追放され、二度と会うことはなかった、という話。 付近にはお土産屋が軒を連ね、この話にちなんだ「かんざし」という土佐銘菓が、はりまや橋すぐ隣のお菓子やさんで買うことができます。 柚子風味の白餡をマドレーヌ風の生地で包み、ホイルに包んで焼きあげた和洋折衷の逸品、おいしいのでオススメ!(お土産に買った)。 ピッキー:るむさんは? Pi-子隊長:メール来たよ、ホテルに着いたばかりだから遅れて合流するって。 はりまや橋から帯屋町のアーケード街を歩いて、地産グルメ屋台村”ひろめ市場”へ。 昼間っから日本酒がぶ飲みできるというのんべぇさんにはたまらない場所だそうですが、観光客だけでなく、地元の人も来るのならきっとおいしいモノがあるに違いない! 「ひろめ市場」という名前ですが、食材がずらりと並んでいる「市場」ではなくフードコートのようなもの。 但し、飲みがメインだったりするので大人のフードコートです。(子どももいるけどね) 中央のオープンスペースにイスとテーブルが並び、好きなお店から好きな食べ物を買ってきて、そこで食べるというわけです。 まだ6時ちょい過ぎだというのに中は大にぎわい! Pi-子隊長:うちら全員で7人と大所帯だからね、空いている席あるかな? とりあえず広場内を一周
Pi-子隊長:あ、唐揚げ90円だって、安いよ。 大将:うまそう!すみません、からあげ・しょうゆ味、1つください! Pi-子隊長:じゃあ、私はスパイシー唐揚げ! ピッキー:何やってんだよ、先発隊(マコ、まる子、ねじき)の姿が見えなくなったよ!…塩唐揚げ1つ! なんだ、おまえもか。 アツアツの唐揚げをほおばっているところ、携帯がなった。 Pi-子隊長:ほひほひ(もしもし) るむ:Pi-子さん?ひろめ市場着いたけど、どこにいる? Pi-子隊長:う?ん、ちょっと説明難しいな… るむ:あっ、いたいた(プツッ 携帯を切る音)
見上げると前方で手を振っているるむさんを発見!(今まで唐揚げしか見てなかった) とその時、今度はねじきから電話 ねじき:もしもし、中央の席はいっぱいでインド料理屋の中に7人分の席を確保したよ。 我々が唐揚げにうつつを抜かしている間にありがとう。 インド料理屋を発見!るむさんも無事加わったので全員集合となった。 マコ:飲み物さえこの店でオーダーすれば、広場内の他の店で買った物を持ち込んでもいいんだって。 Pi-子隊長:ありがたい、インド料理は嫌いじゃないけど、高知まで来たんだから他のものも食べたいしね。 ねじき:私、明日の夜は電車の中だから今日のうちにカツオの叩きを食べておきたい。 Pi-子隊長:あ、そうだったっけ。じゃあ、ねじき好きな物を買っておいで。 るむ:1人じゃ持ちきれないから私も行くよ。 こうしてねじきとるむさんへ買い出しに行ってもらうことにした。 ちなみに「ひろめ」という名の由来は、その場所にかつて土佐藩の家老・深尾弘人蕃顕(ふかおひろめしげあき)の屋敷があった場所。 維新後、屋敷が姿を消してからも、地元の人々からこの一帯を「弘人(ひろめ)屋敷」と呼ばれてきました。 また、ひろめ市場の基本コンセプトとして、高知の衣食住文化を「ひろめる」、高知の人情・人となりを「ひろめる」、高知の基礎知識・芸術・文化を「ひろめる」という意味もあるようです。 るむ:おまたせ〜 おお〜、2人で持ちきれないぐらい買ってきたのね。 カツオの塩たたき(高知といえばコレです)、四万十あおさのり天(のりの香りが香ばしい!)、トマト豆腐、手羽唐揚げ、肉巻きおにぎり、たこ焼き…
ねじき:ウツボのたたきとウツボの唐揚げ! Pi-子隊長:う…ウツボ?おいしいの? ねじき:わかんないけど、食べてみたかったから。 ウツボなんて、あんなグロテスクな顔している生き物…臭くてマズいに違いない…と思いながら一口 Pi-子隊長:うっま〜い! ピッキー:どらどら?…ああ、確かにまいうー!
白身魚のような淡白で上品な味わい(ウツボのくせに) 身にはゼラチン質が多いためにコリコリと した歯ごたえで食べ応えがあり、噛むと口の中にじんわり旨みが広がります。 しかもコラーゲンがたっぶり!!私たちのようなお年頃の女性(アラフォー)にはうれしい限りです。 まる子:本当、おいしい!こんなにおいしいのにどうしてウツボ料理って関東じゃないんだろうね? Pi-子隊長:そうだよね、全国区にしてもいい味なのに。 ウツボは小骨が多く、捌くのが難しいため、四国、九州、和歌山の一部地域でのみ食材として流通しているんだそうです。 でも、調べていたら、千葉でもウツボのことを「ナマダ」と言って、干物して食べるんだって…知らなかった、千葉県民なのに。 るむ:餃子も頼んでいて、焼きあがったらもってきてくれるって。 まる子:この店でオーダーしていたタンドリーチキンとナンも来たよ。 大将:オレ、途中で見かけたおでんが気になるから買ってこよう!
いろんな食べ物が揃って、テーブルの上は完全にカオスな状態。 食べ物もすごいんですが、飲み物…お酒もすごい種類があって、しかも安い! インド料理だというのにダバダ火振、土佐鶴、ゆず酒など、地酒がずらり。 マコ:すみません、ダバダ火振、ロックでお願いします! 栗焼酎ダバダ火振りは四万十川上流域特産の栗を50%も使用し、低温でゆっくり蒸留した栗焼酎。 栗の香りと、まろやかな甘みが口の中でふわりと広がります。 店員(インド人):お待たせしました! と手渡されたロックを見て、目が・ 普通ロックといえば、氷の中にお酒が入っているものだと思うのですが… マコ:水割りなんて言ってないぞ 渡されたグラスを見るとなみなみとつがれたお酒の中に小さな氷がプカプカ浮いているだけ。 マコ:ごくっ…わっ、水割りじゃなくてストレートだった!これはインドの常識なのか?それとも高知の常識なのか? Pi-子隊長:地球の温暖化かな? るむ:北極の氷もだいぶ溶けてるみたいだからね。 しかし、周りを見ても男性も女性もビアジョッキやら日本酒をガバガバ飲んでいる。 この地球温暖化ロックは高知の常識なのか!?(真偽のほど不明) どちらにせよ土佐の人って本当に豪快です。 食べるとのも飲むのも満たされたましたが・・・ Pi-子隊長:ホテルへ帰る前にちょっと寄り道したいところがあるんだな。 ピッキー:オレも夜の高知城を撮りたい!ライトアップしてると思うんだよね。 夜のお城なんて幽霊が出そうじゃん!と思いつつ、お酒で判断力が低下していることと、大人数(合計7人)なので高知城へ。 お城の公開はすでに終わっていましたが、追手門(高知城の表門)が開いていたのでちょっと中へ入ってみましょう。
ピッキー:この角度いいな、ライトアップされる銅像とお城。 大将:ところでこの銅像誰だ? Pi-子隊長:これはあの「ボーイズ・ビー・アンビシャス!」で有名なクラーク博士の銅像だよ。(ポーズが似てる) ちなみに、クラーク博士の銅像は北海道のさっぽろ羊ヶ丘展望台にあります。 大将:あ〜、これって高知にあったんだ! えっ!ちょっと完全に酔っ払ってるでしょ!? るむ:「板垣退助像」って書いてあるよ。 ( ̄д ̄) ( ̄曲 ̄)バカじゃん? ( ̄ー ̄; だから冗談だってば!!!ピッキーが撮影を堪能したので、次へマコ:いや〜、飲んだなぁ。やっぱりあの高知風ロック(ストレートに氷がプカプカ)はきいたよ。 おかわりしても同じ状態で来たもんねぇ。 マコちゃんと大将は完全に酔っ払いで、路上でマイケルジャクソン風ダンスをしながら歩いていました。 やってきたのは"カフェ・ド・アメリ" ここかなりアートカフェで有名なお店なんです。 坂本龍馬の似顔絵が浮かぶラテを売り出したら大反響があり、TVや雑誌なんかで見たことがある人も多いはず。 昼間はカフェ、夜はバーなので午前3時まで営業しています。(日曜日のみ21:00まで) お店は2Fと3Fなので、1F横の狭い階段を上がっていきます。 店内に入ると、現在23時だというのに満員御礼! やっぱり人気あるんですね。 ウェイトレス:もうすぐに空くと思うのです少々お待ちいただけますか。 予約もしないで7人ですからね…お待ちします。 が、しかし、振り返ると店の外(階段)で大将とマコちゃんが寝てるんですけど…(_ _) (-.-)ZZZZZZZZ この2人相当飲んだからな。 ピッキー:カフェラテだったら明日でいいんじゃないか? Pi-子隊長:いや、昼間は市内にはいないと思うし、混みそうだし、今日がいいな。 …というにはワケがあるんですが、それは後ほど。
ウェイトレスさんの言った通り、ほんの数分で席が空き、3Fの席に通された。 メニューを見ると、綺麗なラテアートの写真がいっぱい。 坂本竜馬、北島マヤ(ガラスの仮面)、ルパン三世など、一般的なラテアートと違って、かなり細かい絵を描いてくれるようです。 大将:言えば何でも描いてもらえるの? ウェイトレス:簡単なアートラテだったらできるんですけど、複雑なものは1日限定10組(1組2名以上、要予約、食事またはスイーツを一緒にオーダー)なんです。すみません。 るむ:簡単なものならできるんですよね?じゃあ、カフェラテ! まる子:私も簡単なのでいいからアートなカフェラテ見てみたい。 ほとんど全員ラテをオーダー。 Pi-子隊長:今はバータイムだからお酒もオーダーできるよ? 大将:今日はもういいよ・・・。 マコ:ZZZZZZZZZZZ m(_ _)m お腹いっぱいじゃなければ、スイーツも食べたかったんですけどね。 ウェイトレス:お待たせしました。 カフェラテにはウサギやらハートやら描かれていて、これで「簡単なもの」なの!と驚き!! ピッキー:あっ!!! ピッキーのラテには「ハッピーバースデー」という文字ときれいなバラの絵が。
(ピッキー以外)全員&ウェイトレス:ハッピバースデー トゥ ユ〜 ♪ おめでとうございま〜す。 (ノ゚ー゚)ノ☆ (* ゚▽゚ノノ゙☆ (*'-')//” (^- ^)//"" (*゚▽゚ノノ゙☆ ( ̄∇ ̄ノノ" ぱちぱちぱちぱちぱち ( ̄、 ̄*)ZZZZZZZ… ← マコ ピッキー:いやぁ、うれしいな。がんばって1日運転した甲斐があったっていうか。 今日中にしたかった理由はこれだったんだよねぇ。 本当は予約したかったんだけど、時間が読めなかったから仕方ない。 しかし、飛び入りだったのに誕生日仕様のラテありがとうございました。 次回高知へ行くチャンスがあれば、予約してアートラテお願いしたいです。 日付が変わる頃、ようやくホテルへ戻る。 いや〜、実に長い1日だった。 (Pi-子)
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