なんとか13:00発のフェリーに乗ることができた。ε=( ̄。 ̄;)フゥ 次の目的地は男木島と対になっている女木島へ。 女木島は高松港から北沖約4km、男木島と違って南北に細長い形をした島である。 総面積は2.67km2、人口は2011年時点で192人(男 88人/女104人)、こちらも年々人口が減少する過疎の状態であるが、春は桜の名所として、夏は快水浴場百選に選ばれていた海水浴場とキャンプ場で観光客を集めている。 Pi-子隊長:それだけじゃないぞ、女木島は別名「鬼ヶ島」と呼ばれていて、なんと桃太郎が鬼の退治に来た洞窟があるのだ! ねじき:桃太郎って岡山じゃなかったっけ? Pi-子隊長:岡山から船に乗って鬼退治しに来たんだから、島なんじゃないの? ピッキー:ところで桃太郎って船はどうやって調達したんだろうな? Pi-子隊長:キビダンゴでも売ったのかね? まる子:それは犬とサルとキジにあげちゃったんだじゃないの? Pi-子隊長:知らないよ!だいたいファンタジーに現実的なことを考えないよ! ねじき:ファンタジー(架空の話)なら、なんで鬼ヶ島が現存してるの? Pi-子隊長:さ〜?桃太郎の元になる話があるんじゃない? とか何とか話しているうちに女木島に到着…したのはいいんだが… ざば〜ん 船の中ので話してたから気がつかなかったけど、雨は一段と強くなっており、まさにバケツをひっくり返したような。 Pi-子隊長:いやいや、参ったね、こりゃ。 ねじき:鬼の洞窟にはどうやって行くの? Pi-子隊長:バスがあるはずなんだけど・・・ ピッキー:バスの時刻は? Pi-子隊長:え・・・たぶん、フェリーの到着と連動しているんじゃないかと・・・もごもご リサーチ不足です。m(_ _)m とりあえず、女木島港すぐのところにある資料館兼観光案内所になっている「鬼の家」に駆け込む。 ちょうどいい、ここで洞窟までのバスの時間を聞いてみよう。 Pi-子隊長:すみません、洞窟までのバスは・・・ 案内所のおばさん:片道300円、往復600円。もうすぐ出発するわよ。 あ、こちらでチケット購入するんですか。 すぐに分かった上、バスが出るところでよかった。 桃太郎伝説を残す洞窟は、島の中央の山の上にあり、天気がよければ行き(上り)だけバスを利用して、帰り(下り)は歩いちゃおうかと思っていたけれど、とても歩ける天気じゃないので、迷わず往復のチケットを購入。 鬼ヶ島大洞窟 鬼がお出迎え ピッキー:鬼の出迎えはまだいいが、雨の出迎えはいい加減勘弁してほしもんだな。 まる子:しょうがないよ、招く人がいるから・・・
合羽を着ているとはいえ、雨の勢いがすごいので洞窟入口まで小走り。 入場料(500円)を払って、すぐに中に入ろうとすると・・・ ガイド:あ、オラが案内するけん少々お待ちいたァ。 受付の小屋からガイドのおじさんが登場。 500円で案内人までついてくるとは何とお得な!? Pi-子隊長:さあさあ、犬(ピッキー)、サル(ねじき)、キジ(まる姐)や、鬼を退治に行くぞよ! ねじき:え、私サルなの!? Pi-子隊長:だって、ピッキーは犬(年)だし、まる姐さんはキジ(キャラ?)だし、そうしたら消去法でねじきがサルだよ。 まる子:そうゆうPiーちゃんは? Pi-子隊長:私?私は桃太郎だよ、だって隊長だし。 ねじき:え?桃太郎っていうか、鬼じゃない? いや、そんなことはない。 さぁ、鬼退治に出発だ! 洞窟の入口は屈まなければ頭を打ってしまうぐらいだけれど、中にはいると普通に立って歩ける高さ。(ちょっと拍子抜け) ガイド:(入口が狭くなっているのは)防御の為やろうねぇ。ここは「玄関」にあたるトコだわ。お城でいえば大手門みたいなもん。 玄関だなんて、そんな「ごめんください、桃太郎ですが、退治にきました〜」って来るわけじゃあるまいし。
ピッキー:そもそも桃太郎伝説って、なにか由来になる逸話ってあるんですか? ガイド:あるで。 桃太郎のモデルと言われているのは稚武彦命(わかたけひこのみこと)。 第七代天皇である孝霊天皇の3番目の息子・・・つまり桃太郎のモデルは桃から生まれたのではなく、皇子様(おうじさま)ということになる。 兄の吉備津彦命(きびつひこのみこと)が四道将軍に任命された時に行動を共にし、吉備の国(岡山県)から讃岐の国(香川県)に来た際に住民が鬼(盗賊)の被害に苦しめられているのを知り、3人の部下を率いて成敗したのだと言われている。 犬、サル、キジというのは名前にそれぞれ動物の名前が入っていた者だという説、それぞれの出身地の地名に動物の名前が入っていたという説、両方存在する。 Pi-子隊長:第七代天皇なんて日本書紀の時代の話なんだね。 ガイド:この洞窟は大正3年(1914年)に香川県の郷土史家・橋本仙太郎先生によって発見され、昭和6年(1931年)に鬼ヶ島として公開されるようになったで。 ねじき:あれ?でもそんな古代のことなのに、近代になって発見された洞窟が桃太郎の鬼の洞窟だと分かったんですか? ガイド:なんでもこの洞窟の造りが紀元前100年ぐらいの古代中国の要塞の形によく似てるんやとかで、まぁ、アレ、ここだけの話やけど、古代の洞窟っぽいし、岡山と香川の間に位置する島にあるもんやきんよ鬼ヶ島ってことにしとくか?!って話になったんじゃないかと思とるで。 なんかいい加減だな・・・でも納得。 ガイド:それから自然の洞窟を使った人工洞窟なわけよ。ほら、手で掘ったような「ノミ」の跡があるっしょ? 確かに壁をよく見ると天然のものではない。 ガイド:やきんよ、桃太郎の鬼んとちゃうかもしれんでぇけど、ここを隠れ家にしとった海賊がいたって考えられてるんやわ。 ま、それも納得。 ガイド:そこの紫の鬼がおるトコ、行き止まりではなくて宝物庫になっとります。お宝があるのやよ・・・ちっと洋風けど。 その手前には巾60cm、長さ2.5mの石の扉があったけん、貴重品を隠した場所であろうと考えられとるで。
ガイド:鬼と桃太郎が和解するっていうストーリーはどの本見てもないんやけど、教育的配慮ちゅうか、大人の事情ちゅうか。 う・・・納得。 ここで物語はおしまい・・・なのだが、どうやら先があるようで・・・
Pi-子隊長:わぁ、びっくりしたぁ、一瞬人が吊るされているのかと思った。 ガイド:去年、芸術祭で作られた作品がそのまんま展示されてるんやけん。 一番奥のスペースにはサンジャ・サソの「鬼合戦、あるいは裸の桃の勝利」が展示されている。 暗闇にワイヤーで組まれた人形が、宙に浮かんでいる。 鬼にとらえられた魂を表現とのことだけど、光の中で浮かび上がるワイヤーとその影がなんとも幻想的でした。
ガイド:いや、芸術祭やっとる時はすごい人だったで。島にあるバスをあるだけ出してフェリーがつくとピストン輸送するんやけど、間に合わなくて、洞窟に入るのに何時間待ち、なんてなってな。 これに味を占めて、またやるような話してんだけんどな。 どうやら味を占めて、今年(2013年)瀬戸内国際芸術祭がまた開催されるようです。 ガイド:本来のコースはこの先の抜け道から展望台へ出られるんやけど、今日は雨がごっついから入口まで引き返したほうがよさそうやけん。 展望台へ行っても、景色も見られそうにないし、ガイドさんのアドバイスの通り、入口へもどることにした。 Pi-子隊長:帰りのバスはまだ来ていないよね。 ピッキー:どこか雨宿りができる所で待つか。 洞窟の入口から出ると目に入ってくるお土産屋さん。 ねじき:あ「きびだんご」だって。ここまで来たらやっぱりきびだんご食べなきゃね。 目の付け所がねじきだね。 まぁ、でも、鬼ヶ島まで来たんだから、食べないとね。(おごりませんが)
きびだんごは一皿でなんと100円!(安い!) お店のおばあちゃん:お茶もどうぞ。 全員:ありがとうございます。 お店のおばあちゃん:今日はあいにくの天気で・・・お天気がいいとここから島全体が見渡せるんだけどねぇ。 言うまでもなく、真っ白な眺望が見えるのみ。
まる子:そうゆうシチュエーション、もう慣れてますから。必ず雨が降るっていうのが一人いて・・・ Pi-子隊長:誰のことかな? お店のおばあちゃん:あらぁ、でも、農家には喜ばれるわよ。ここんとこ雨が降ってなかったから。 Pi-子隊長:まぁ、ほんの人助けですよ。 ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ・・・・・・・( ̄、 ̄*) ( ̄  ̄) ( ̄− ̄) シラ〜 ほどなくバスがやってきたので、女木港まで戻る。 男木島も女木島もいろんなところに芸術祭の展示がそのまま残されていて、天気がよければ散策したかったんだけど、それを許すような天気ではなかったので、フェリーに乗って高松へ。 高松からはレンタカーで本日お泊りの琴平まで。 ピッキー:しかし、よく降るな〜。 Pi-子隊長:明日には止んでほしいもんだ。 まる子:南に台風が停滞しているから、それは期待できなさそう。 時折、大粒の雨が激しく降ってきてワイパーもきかない程。 沖縄でもそうだったけど、南国の台風ってのはケタが違うねぇ。(^▽^;) そんな状況でしたが、無事に琴平リバーサイドホテルへ到着。 金毘羅山が近くにあるので、雨が弱くなったら散策してもいいかもね〜なんて思ってたけど、弱まる気配もなく。 昨夜は列車で一夜を過ごしたので、今日は早めの就寝。。 (Pi-子)
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