列車は瀬戸大橋を越え、高松駅に到着。 ねじき:今日の予定はどうするの? Pi-子隊長:あれ、ねじきに話してなかったっけ?今日は男木島と女木島へ行って洞窟めぐりだよ。 ねじき:え?、それよりせっかくの香川県なんだから讃岐うどんめぐりにしようよ。 (`´)ノ パシィ☆( ´Д`) Pi-子隊長:甘い、甘い、甘すぎの大甘だ!チームアドベンチャーを何だと思ってるんだ!ねぇ、まる姐さん、ピッキー? まる子:私は洞窟でも讃岐うどんでもどっちでもいいよ。 あれれ?おかしい、こんなはずでは… ともあれ、隊長は私なので、私が洞窟へいくと言ったら洞窟へ行くです! 食いしん坊バンザイの大将とマコちゃんがいたら讃岐うどんに強く賛同したかもしれないけど…いなくてよかった。 ピッキー:オレはラフティングがよかったんだけどなぁ。 当初は1日はラフティングの予定だったけど、それはもうちょっと奥(後述の大歩危小歩危)の方じゃないとできないし、そうなるとバラバラに来るメンバーのピックアップしづらくなるので却下したのでした。 それに天気がね・・・ 台風の影響でおそらくラフティングは無理だったと思われ。 まる子:天気予報だと台風は沖縄か九州を超えて大陸の方向へ向かうみたいだから抜けるんなら早く抜けてほしいもんだよね。 ピッキー:できれば雨が降る前にちゃっちゃとまわる為、朝一のフェリー(8:00発)で向かいたかったんだけど…しょうがないよな。 定刻通りなら7:26高松到着だったから、乗れると思ってたんだけど…こればっかりはしょうがない。 Pi-子隊長:次のフェリーは何時だったっけ? ピッキー:10時。 ねじき:時間あるからモーニングうどんにしたいんだけど。 これには誰も異を唱えることもなく、近くにあった高松港旅客ターミナル内のうどん屋でモーニングうどんを食したのでした。
モーニングうどんの後、フェリーのチケットを購入し、男木島へ。 乗ったのは雌雄島海運のフェリー、「めおん2」。 女木島と男木島合わせて雌雄島(しゆうじま)と言うそうです。 ピッキー:地図でみると面白いな、普通は(山とか)大きい方を”男”、小さい方を”女”って名前つけたりするけど、男木島と女木島は逆なんだな。 Pi-子隊長:あ?、それには理由があって・・・ 実はこの島「女木島」と「男木島」の名は源平合戦に由来しています。 「屋島の戦い」で那須与一が射落とした扇がここに流れ着いたので「おうぎ島」となり、それが訛って「おぎしま(男木島)」。 一方、扇の壊れた(めげていた)親骨が流れ着いた場所、「めげ」がこれまた転訛して「めぎしま(女木島)」となったという説があるのです。 Pi-子隊長:だから島の大きさというよりも発音で決まったらしい・・・ ピッキー:ZZZZZ Pi-子隊長:って人が説明している時に寝るな!! ピッキー:だって、Piー子と違ってほとんど寝られなかったんだもん。 男木島までも35分ぐらいで到着。 高松港から北沖約7.5km、女木島から北に約1kmに位置し、ほぼ円形をした島である。 総面積は1.37km2、島はその大部分が山地であり平地はほとんど無い為、島の南部、男木港周辺の斜面に住宅が密集して建ち並んでおり、その民家の間を縫うように細い坂道が複雑に入り組むといった男木島独特の景観を生んでいる。 年々人口が減少する過疎の状態にあり、人口は2011年時点で200人を割り、195人となってしまった。 フェリーから降りると何やらアートな建物が!? この建物は2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭の時に建てられた作品、ジャウメ・プレンサの作品「男木島の魂」。 貝の形から発想したという半透明の建物は、日本語、アラビア語、ヘブライ語、中国語などさまざまな文字で作られた屋根が特徴。 芸術祭の期間が終わっても取り壊されず、船の切符売り場、観光案内として活用されています。
まずは男木港から歩いて30分ぐらい行ったところにある灯台を目指してGO! 急な坂道を登って、住宅地を越えたところから瀬戸大橋が見えた。 Pi-子隊長:おおっ、瀬戸大橋だ!
撮影を試みるが、私のデジカメでは精一杯の望遠にしてもちょっとイマイチ。 振り返るとピッキーが望遠レンズをセットしているのが見えたので、ここの撮影は任せるとしよう。 ピッキーのさらに後方にいるねじきは坂道ですでにバテているようだが、見捨てて先を急ごう。 なんといってもいつ雨が降ってくるのか分からないんだから。 しばらく山あり谷ありの舗装路を歩いていくと、灯台が見えてきた。 男木島灯台は日清戦争後、1895年(明治28年)に近代化に伴い、瀬戸内海海上交通が増加したことに対応し建設された。 灯塔は総御影石造りで、塗色せず地肌そのままの灯台はたいへん珍しく、国内では2基しかないんだそうだ。(もうひとつは山口県の角島灯台) 歴史的文化財的価値は高く、日本の灯台50選にも選ばれている。 また、男木島灯台は灯台守とその家族を描いた映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台になったところ。 灯台守とは、常に灯台が航路標識としての役割を果たせるように維持管理をするため、灯台の近くに建てられた家に滞在していた。 多くは離島は住宅地から離れた辺地にあり、一緒に住んでいる家族共々、不便な生活を送っていたようだ。 1935年(昭和10年)には142基の灯台に住み込みの職員がいたが、徐々に見回り船を使った定期点検機械による気象観測の自動化を進められ、2006年(平成18年)長崎県五島市の女島にある女島灯台が自動化されたのを最後に日本には灯台守はいなくなったそうだ。
男木島灯台も1987年(昭和62年)に無人化され、現在、灯台職員宿舎跡は資料館として公開されている。 明治の洋風建築の宿舎は、オシャレでノスタルジックな気分を誘いますが・・・ ねじき:カギが閉まってるよ。 男木島灯台資料館は日曜日、祝日のみ開館となっています。 今日は金曜日の平日だから開いていないのね・・・残念! でも、男木島のメインイベントはここじゃないし。 Pi-子隊長:ふふふ、ここまではほんのお遊びよ、諸君、ここから”じいの穴”を目指すぞ! まる子:どうやって行くの? Pi-子隊長:灯台の横の階段を登ると遊歩道があって、そこから行けるのだそうだ。 ピッキー:下から見ただけでも草が生い茂っていて、遊歩道なんだかよく分からないよ。 ねじき:え?、なんかすごい山道だからやめようよ? うりゃぁ!!o(・ロ・)=○()゜O゜) ひでぶっ Pi-子隊長:だから甘いと言っておろう! ピッキー:お昼には男木島の「幻のうどん」と呼ばれている「ひしおぶっかけうどん」を予約しているから、腹ごなしのつもりでがんばろう。 Pi-子隊長:そうそう、空腹は最大の調味料だよ。 ねじき:・・・(T_T) 「じいの穴」とは後述になるが、桃太郎に追われた鬼の副将が鬼ヶ島から逃走し、隠れたと言われている穴。(結局、桃太郎に追撃されたらしい。) 桃太郎伝説の真偽の程は不明だけど、何よりも私が穴があったら入りたいだけ!
Pi-子隊長:いやいや、予想を上回る山道だね、こりゃ。もっと街中の遊歩道感覚だと思ってたんだけど。 まる子:本当、立派な山道だよ。ピッキーはあそこ(後方)にいるけど、ねじきさんの姿も見えないよ。 Pi-子隊長:ねじきの体力と根性がないのは想定内だけど・・・ と、その時・・・ まる子:あ、今、雨が顔に当たったような ( ̄0 ̄; Pi-子隊長:気のせい・・・だと思いたい。 ピッキー:気のせいじゃないだろ、雨降ってきたよ。 ようやく追いついたピッキー。 Pi-子隊長:雨…かな?ま、そうゆうことにしてもいいか。しかもけっこう時間かかったな、港から灯台が30分ぐらい、灯台からじいの穴までもそのぐらいかと思ったけど、すでに30分以上歩いたね。 まる子:うどんは何時で予約してるの? Pi-子隊長:12:00 ピッキー:すでに11:50だぞ、10分じゃ無理だろ。 Pi-子隊長:そうだよね、とりあえずお店に電話しよう。 まる子:ついでに「じいの穴」まで行くのにどのぐらいかかるか聞いてみたら? Pi-子隊長:うん・・・あ、もしもし、12:00から予約しているチームアドベンチャーですが・・・今、山の遊歩道を歩いていまして、ちょうど町へ行くのとじいの穴に向かう分岐路にいるんですけど、じいの穴まで行ってからそちらへ行った場合どのぐらい時間がかかりますか? 円(まどか)ご主人:じいの穴?けっこう距離あるよ。そこまで行ってうちまできたら1時間ぐらいかかるんじゃない?分岐路でしょ?そこからうちだって30分はかかると思うよ。 そんなにかかるんだ(リサーチ不足でした m(_ _)m ) 電話を切ってから、躊躇しているうちに、どんどん雨足は強くなり…ねじきを待っている間にけっこうな大雨というレベルになってきた。 ねじき:私はもう無理〜!? (;´ρ`) ピッキー:雨もかなり強くなってきたし・・・午前中はもってくれると思ったけど、無理だったな。 まる子:そうね、やっぱり上陸しちゃったからしようがないのかもね。(チラリとPi-子の方を見る) Pi-子隊長:うーん、穴まで行きたかったけど、フェリーの時間もあるし、ここは名誉ある撤退だな! 非常に残念ではあったが、全員一致で撤退を決断! が、しかし、山の中の遊歩道から町まで行く道もけっこう険しく、円(まどか)ご主人の言った通り、お店までは約30分の時間を要したのであった。 合羽着用だが、すっかりずぶ濡れになって、男木港近くの「お食事処・円(まどか)」に到着。 円(まどか)ご主人:いや〜、たいへんだったね。 本当に・・・ 予約していた時間よりだいぶ遅くなったので、“幻のうどん”と呼ばれている「ひしおぶっかけうどん」はすでにスタンバイしていた。 何が幻かというと、このうどんは1日10食限定で、しかも2日前までに予約が必要なんですよ。
醤(ひしお)とは男木島に昔から伝わる「麦味噌」。 年に1回しか作られない貴重なお味噌で、大豆とお米から作られる味噌に比べてフルーティー味わいがあります。 麺にしっかりと「醤(ひしお)」を絡めることで、男木島名物ひしおのぶっかけうどんが完成! 円(まどか)のうどんメニューはこれ一品だけ。 他にも島の漁師がその日の朝に採ってきた新鮮な海の幸を使った定食、タコの天ぷらなどありますが、時間がなかったので他の料理を味わうことはできませんでした。 全員:ごちそうさまでした! ひしおぶっかけうどんを食べ終わると慌ただしく、フェリー乗り場へ。 (Pi-子)
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