翌日、やはり寒い苫屋の朝。(古い建物だからね) 外に止めてある車をみると…やはり、完全に雪に埋もれていた。 ピッキー:今日も雪かきだな〜 カソリン:ですねぇ。 が、しかし、着替えて外に出ると我々より一足先に坂本さんが雪かきをしてくれていた。 坂本さん:おはよう。昨日降った雪はすごかったけど、今日はいい天気だよ。 見上げると青空。 ああ、今回もジンクス通りなんだろうか。(最初は天気が悪くて、後半からよくなる)
我々も外に出て、雪かきのお手伝い。 そういえば、前回も雪かきしたっけ… まる子:前回はお隣さんが豆腐を作ってて見に行ったんだよね。 ピッキー:そうそう、うまくておかわりした。 Pi-子隊長: お隣さんはお元気ですか? 坂本さん:一時期は体を悪くしてたんだけど、最近は元気だよ。 噂をすれば何とやら…以前、豆腐作りを見せてもらったことを坂本さんと話していると、雪かき用のシャベルを持ってお隣さんが外に出てきた。 まる子:おばさん、お久しぶりです! お隣さん:??? さすがに我々のことは覚えていなかったが、気さくに話をしてくれた。 まる子:今はお豆腐と郵便屋さんはやってないんですか? お隣さん:そうなのよ、去年倒れてね。調子悪いから病院に行こうと思ったんだけど、病院行くならお風呂入っておかなきゃ、って思ってお風呂入って…で、倒れたみたいでね。気がついたら病院。もう少しであの世行きだったわよ。(笑) わ…笑い事じゃないんですけど… Pi-子隊長: でも、よかったですね、 お隣さん:本当、もしかして素っ裸だったんじゃないかと心配だったんだけど、ちゃんと服も着て、髪の毛もドライヤーで乾かしてたって。その辺の記憶はないんだけど。 心配事ってそこ・・・!? でも、いろんな意味でよかった、よかった。 久美子さん:朝食できたわよ〜
懐かしい苫屋、再訪。 あの震災の後、坂本さんご夫妻もお隣さんも(いろいろあったようだが)元気でよかった。 今度はぜひ、冬ではなく、夏の蛍の時期か、秋の紅葉の時期に訪れたいもんだ。(寒いから…) 苫屋を出発し、車は市街地の方へ。 ピッキー:次の目的地は「北山崎」でいいのか? まる子:あら、ウイスキーみたいな地名。 Pi-子隊長: さすがだね。私はパンの方を連想したよ。 車内では平和な会話が続いていたが、海沿いの国道45号線を南下していくにつれ、何もない平野と工事車両が目立つようになってきた。 まる子:前回の記憶はあんまりないけど、こんなだだっ広い平野なんかなかったよね? カソリン:津波の被害があった場所ですかね。 Pi-子隊長: そうかもしれないね。 あまりの広範囲の平野に言葉をしばし言葉をなくした。
国道45号線は仙台から太平洋沿岸を経て青森まで続いている道路。 東関東大震災の際には落橋、道路流出、崩落などの甚大な被害を受けたのです。 Pi-子隊長: あ、そうだ、途中で行きたいところがあったんだ! ピッキー:なんだよ、早く言えよ! Pi-子隊長: ごめんごめん、津波の威力の凄さに圧倒されちゃったよ。 立ち寄ったのは三陸鉄道「堀内駅」 ここはあまちゃんで主人公・アキの家(正確には夏ばっぱの家)の最寄駅「袖ヶ浜」の駅として撮影された場所。 ちなみに昨日訪れた袖ヶ浜海岸こと、小袖海岸からは 実際には山あり谷ありの道を19km、歩くと4時間ぐらいかかるのでご注意を。
カソリン:この景色、この景色。アキちゃんとユイちゃんが語り合った場所ですよね。 Pi-子隊長: そうそう、アイドルになりた〜〜〜い!! まる子:エェ━━━━━( ゚A゚;)━━━━━!! ? Σ カソリン:・・・っていう、名シーンがあるんですよ。 Pi-子隊長: 今さらアイドルになりたいわけないじゃん。 まる子:そうだろうと思ったけど、一瞬引いた。 いやいや、今や「ぽっちゃり系」が静かなブームとなっている時代。 私もまだまだイケるかも。
高台にある堀内駅からの眺めは絶景で「あまちゃん」を見ていない人にもオススメ ピッキー:でもさ、都内なら駅のホームに立ち入るだけでも入場券が必要じゃん?三陸鉄道はいいのか? ………もし、必要だったらすみません。m(_ _)m さて、ユイちゃんになりきった後(無理があったが)は再び車へ戻り、北山崎を目指す。 北山崎は普代村から田野畑村までの約8kmにわたる断崖絶壁。 切り立った岩が高山を連想させることから「海のアルプス」と言われています。 「人気の景勝地」のはずなんだけど、昨日大雪が降った後の今日は平日。 駐車場はガラガラなんですが… Pi-子隊長: ここで昼食にしようと思ったんだけど、お店やってるのかな?ちょっと不安になってきた。 ピッキー:まぁ、行くだけ行ってみよう。 展望台までの道、数件のお土産屋さんがあるが、人気(ひとけ)がないので寂しい風景。 天気がよくて、季節も夏だったら全然違うのかもしれないけれど。
ピッキー:磯釜飯、うまそ〜 まる子:入ってみようか。 主人:いらっしゃいませ! カソリン:今日は「磯釜飯」やってますか? 主人:やってますよ! まる子:釜飯だから時間かかりますよね? 主人:そうですね、20分ぐらいあればできますよ。 釜飯で20分ぐらいなら早いほうかな。 ここはやはり「磯釜飯」なので、全員磯釜飯をオーダー。 待っている間、ご主人が北山崎の写真、ここで撮ったという星空の写真を持ってきてくれたので、見ながらしばし待つ。 ピッキー:うわ〜、きれい!こうゆうの撮りたいんだよな。 主人:うちは民宿もやってるんでね。泊まっていただければ、特A級の星空が見られますよ。 Pi-子隊長: こちらはさすがに津波被害はなかったんですか? 主人:高台にあるからね、不幸中の幸い津波被害はなかったんだけど、建物が古いから崩れるんじゃないかとそれだけが心配だったよ。 こちら、開業は1973年。 北山崎の断崖にシロバナシャクナゲというレアな花群生しており、店名はこの花に由来しているようだ。 ちなみに岩手県の天然記念物に指定されており、北山崎展望台周辺では6〜7月に見られるとのこと。 カソリン:できた! カソリン隊員さっきから何をやっているかと思ったら「記録ノート」に何やら書いていたらしい。 しかし、見ると何やらよく見かける西洋ねずみもどきのキャラクターが… Pi-子隊長: カソリン隊員、困るな、こんな絵を描かれちゃ!しかもチームアドベンチャーとか入っているじゃないか。しかもこのねずみ、儲けてるくせに訴訟が好きなんだぞ! カソリン:いや、西洋ねずみと違いますよ、これはボクが考えたチームアドベンチャーオリジナルのキャラクターです!! ピッキー:なんかどこかの国の遊園地の言い訳みたいだな。 まる子:まぁ、よく見れば西洋ねずみにも見えるかもね。 よく見なくても…いやいや、これはチームアドベンチャーオリジナルのキャラクター。
主人:お待ちどうさま 写真見たり、チームアドベンチャーのオリジナルキャラクター(注:西洋ねずみではありません)を誕生させたりしていたので、ああっという間にできた感じ。 ホカホカのできたて釜飯、フタを開けると…おおおおおお! ウニ、ホタテ、イカ、エビ、カキ、イガイ、岩のりなどの具がびっしりと並び、ご飯が見えないほど。 まさに「磯釜飯」だ。 ピッキー:おおっ、海の宝石箱やぁ〜! そのセリフも何かのパクリのような気もするが、まぁ、いいか。 全員:いただきま〜す。 三陸で獲れた貝、ウニ、エビ、のりなどご飯が見えないぐらいびっしり入っている。 昆布だしを入れて炊かれてるご飯と一緒に食べると口の中で磯の香りが広がる。 これで1,350円とは何ともリーズナブル。(2014年です) (Pi-子)
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