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なんとか車の雪をはらって内間木洞の駐車場から脱出。 次なる目的地は… まる子:琥珀博物館に行きたいのよね。前回買ったネックレスが壊れちゃって。 Pi-子隊長: 琥珀博物館行くなら、さっきの道を左折だよ。 ピッキー:早く言ってくれよ!この道Uターンするほどの幅はないし、そうでなくても雪道の運転はたいへんなんだよ。
県道7号から細い道に入り、ここからは道なりに約1.7kmで琥珀博物館に到着するのだが… ピッキー:この道、全然雪かきされていないから、前に通った車の轍(わだち)だけが頼りだよ。 Pi-子隊長: 対向車が来ないといいね。 車はしばらく順調に進んでいたが、博物館まで残りわずかになった時、緩やかなカーブから対向車が… ガガガガガッ対向車を避けるために左側に寄せたら、ふかふかの新雪に突っ込んでしまったのだ。ふかふかの新雪だから車の損傷はないと思われるが・・・ Pi-子隊長: 出られそう? ピッキー:いや、ダメ。完全に雪にタイヤをとられてる。 しかたナス。 運転手以外は外に出て、車の後ろからアラヨ、ドッコイショと押すが 対向車の運転手:いんや、ダメだぁ、そこはバックすた方がいいだよ。 対向車から降りてきたのは地元のおじいさん。 アドバイスに従ってバックすると、すんなり雪道抜け出すことができた。(ありがとうございました) この後は対向車が来ることもなく、無事に琥珀博物館に到着。 Pi-子隊長:前回来た時にもこんな雪が降ってたっけ。 まる子:本当、あの時の再現みたいだよ。 前回と変わらず…と思ったが、前回と違う点はここにも「あまちゃんコーナー」ができていた。
ドラマで地元の小学生が琥珀採掘現場から恐竜の骨を見つけたというシーンがありましたが、青森から来た中学1年生の少年が恐竜の足の指の骨を発見したという出来事が元ネタになっています。 琥珀博物館では実際に採掘体験をすることができます。 琥珀 or 恐竜の骨(?)を見つけることができるかも!? (但し 冬季 12/24 - 4/17の期間を除く、要事前予約、有料) 琥珀は樹木の樹液が滲み出て固まり、土とともに堆積し、数百万~数千万年の長い時を経て化石となったものです。 樹液を舐めに来た虫とか木の葉がそのまま封じ込められて琥珀になってしまうものもあり、虫入り化石は希少価値があるので、値段が高くなるんだそうですよ。 (蚊ぐらいならいいけど、ゴキブリ入りネックレスはちょっとイヤだな)
展示コーナーを一通り見回り、琥珀ショップへ。 まる子:すみません、以前購入した商品なんですが、この留め金の部分が… 店員さんに以前買ったネックレスを見てもらうと、ああっという間に修理完了。 ついでにまる姐さんは新しいネックレスを購入、つられてPi-子もバーゲン品の琥珀のネックレスを購入、カソリンは記念にカフスを購入。 (ピッキーだけ何も買わず。)
遅めのランチとなったが、博物館の中にあるレストラン「ビストロくんのこ」へ。 Pi-子隊長:前に来た時も気になったんだけど、あの時はお昼食べてたし、時間も遅かったしね。 素敵なお庭…とはいえ、今日は一面の銀世界だけれど。 その中にいかにもフレンチな洋風の建物。 時間が14時をまわっていた上、この天気。 お店は我々の貸切状態。 店員:いやー、今日はちょっと早いけど閉店にしようかと思ったところだったんですよ。 間に合ってよかった。 ランチメニューのパスタをオーダー。 ちなみに「くんのこ」とは久慈地方の方言で「琥珀」のことです。
ピッキー:この後はどこ行くんだ? Pi-子隊長:宿に行くにはまだ時間早いしね。小袖海岸の方に行ってみようか。 カソリン:おっ「袖が浜海岸」ですね。 まる子:何?また「あまちゃん」? その通り、主人公の自宅(祖母宅)があり、海女の漁場となっている「袖ヶ浜海岸」こと小袖海岸へと向けて出発! 小袖海岸への道は狭く、駐車場も少ないため、観光シーズンの土日は通行規制が敷かれていると聞いていましたが、今は冬!しかも今日は大雪警報が出ているぐらいだから大丈夫でしょ。 久慈市街を通り抜け、海沿いの道をくねくね…予想通り1台の対向車にも会わない。 唯一恐ろしいのはスリップして海へダイビングしませんように…。
ちょいとスリリングなドライヴでしたが、なんとか無事に到着。 さすがピッキー、日頃プレイステーションで鍛えているだけのことはある…? カソリン:おお、まさに「あまちゃん」の世界だ! Pi-子隊長:でも、季節的に全然感じが違うけど。
夏はすごい観光客が来る場所だというのに、貸切状態で騒いでいたら、辺りは暗くなって参りました。 Pi-子隊長:あれ、なんかあっという間に暗くなってきたね。 まる子:時間のせいもあるけど、天気のせいかもしれない。 カソリン:そうですね、雪の降りかたもヘヴィーになってきました。 ピッキー:まずいな、路面も凍結し始めてるし、宿へ急ごう! 全員車に乗り込み、宿へ急ぐ。
Pi-子隊長:そうそう、行ってびっくり古民家の民宿だよ。 まる子:電話もネットもないから、宿泊申し込みがハガキ出すしかないの。 ピッキー:管理人のご夫婦と囲炉裏がいい感じなんだよ。 カソリン:囲炉裏はいいな?と思いますけど、申し込みハガキですか? まる子:そういえば、来る直前にもTVで「本当に泊まれるかドキドキする宿」って放送されてたんだよ。 Pi-子隊長:その番組いつも見てるんだけど、その回だけ見逃しちゃったんだよね~ なんてのどかな会話が繰り広げられている車内だったが、外はひどいことになってきていた。 ピッキー:うわ~っ、吹雪で全然前が見えない!! 吹雪のせいで視界はほぼ「0(ゼロ)」! というか、雪が降る夜の山道、(自分たちが乗っている)車のライトは吹雪で反射するので、目の前はほぼ真っ白。 対向車も直前まで来ないと見えないので、冷や汗もの。 さらに道路はすでに凍結して滑りやすい状態になっているというスリル満点のドライヴ。 運転するピッキーに全員の命を預けているといっても過言ではない。 しかしながら、不幸中の幸い、対向車にもほとんどあわず、スリップすることもなく無事に今日の宿・苫屋(とまや)に到着した。 ホッ(-。-;) Pi-子隊長:こんばんは~、チームアドベンチャーです! 坂本さん:いらっしゃい! 懐かしいご主人のバリトンボイスでお出迎え。 久美子さん:いらっしゃい。雪でタイヘンだったでしょう? 奥様の久美子さんも登場。 ピッキー:あ~、完全にデジャヴ。前に来た時も雪がすごかったんだよな。 Pi-子隊長:いや、前は大雪の翌日で、雪は止んでたんだけど、路面の凍結がすごかったんだよ。 坂本さん:この辺は海も近いし、それほど雪が降るわけじゃないんだけどね。なんでも(普段雪が降る)盛岡の方は全然雪が降ってないんだってさ。異常気象なのかな?
カソリン:さすがですね、隊長。 ピッキー:これ以上パワーアップされると運転が大変だよ。 久美子さん:寒いから、これをひいて座って。 久美子さんが動物の毛皮?のような形のマットレス?を持ってきてくれた。 Pi-子隊長:以前来た時もこれに座ってたような気がする。こうゆう形状のものを見るとスウェーデンの氷のホテル思い出すんだよな。 (スウェーデン編参照) ピッキー:楽しかったよね、もう1回行きたいね。 Pi-子隊長:いや、行って見るのはいいけど、泊まるのはもういいや。 久美子さん:あっ、思い出した、そういえばその話聞いたの覚えてる! 坂本さん:そうそう、翌日服に動物の匂いがうつってたっていう話じゃなかったっけ? 年に数百人…いや、おそらくそれ以上の人々と接しているのだから、分からなくて当然と思っていたけれど、思い出していただけてうれしいです。 いや~、武勇伝は体験しておくべきだな。 Pi-子隊長:私も久美子さんの「アイルランドからの贈り物」の話覚えてますよ。お二人とも変わりなく元気そうでよかった。 まる子:本当、地震があった時はどうなったかと思いましたよ。 ピッキー:山の方だから津波は大丈夫だけれど、古い家だから倒壊していないかと思って調べたら野田村のHPに「無事」ということが載ってて安心しました。 久美子さん:地震ね。すごい揺れだったから物が落ちたりはしたけど、建物は大丈夫だったのよ。 坂本さん:すでに150年耐えてきた家だから、逆に新しい家より頑丈なのかもしれない。 Pi-子隊長:苫屋はますます人気が出てきましたね。前も雑誌に載ってるの見ましたよ。 まる子:先週もTVでやってるの、見ました~。 久美子さん:ん~、以前から取材の申し込みはあったんだけど断っていたのを、できるだけ断らないで受けるようにしただけなのよ。 あ、でも、別に私たちは「有名になりたい」とか、「もっとお金を儲けたい」なんて思ってるワケじゃないのよ。 Pi-子隊長:いやいやいや、そんなことは全然思っていませんよ。 単純に「人気出てきたな~」って思っただけだったんですけど。(^_^;
久美子さん:野田村は村役場付近の中心部まで津波が到達して、壊滅的な被害受けたの。でもなかなか復興が進まなくて、家を、職場を失った人々があれから300人近くこの町を出ていってしまった…東京みたいな大都会で300人の人の転居なんてどうってこともないでしょうけど、人口5,000人にも満たないような町で300人の減少っていうのは大きな問題。 このまま人口流出に歯止めがかからなければ、野田村はどんどん人がいなくなって、いつか「野田村という村があったんだよ」と言われるようになってしまう。 それを避けるために野田村のことをもっと知って欲しい。野田村に来て欲しい。自分たちができることは苫屋に取材に来てもらうことで、少しでも村に協力ができるかな、って思っただけなのよ。 2011年3月11日の東日本大震災で、野田村沿岸部では水位 16.4m、最高遡上 37.8m の巨大津波に襲われたのです。 全壊した住宅は309棟、一部損壊を含めると 512棟に被害がありました。 特に村役場周辺の中心部は壊滅的な状況で37名の尊い命が失われました。 坂本さん:37名という犠牲は出てしまったけど、被害の大きさに比べたら(犠牲者は)少なかったほうだと思うよ。 久美子さん:みんながんばって逃げたもの。マスコミは多くの被害者が出た話題性のある場所ばかりとりあげるけど、こうゆう話も放送してほしいわ。 マスコミはより話題性のある地域をとりあげて、小さな村の被害のことはとりあげない。 報道もされないとうこともあって支援の手がなかなか届きにくい、東京から遠い、知名度も低い、復興が進まない・・・となると、地元への愛着はあるだろうけれど、それよりも生活がある。 それで村を後にする人たちも少なくないのかもしれない。 Pi-子隊長:そんなに被害が大きかったんですか?今日車でここまで来た限りだとよく分からなかったんですけど。 カソリン:暗くなってたし、雪がすごかったから気が付かなかっただけかもです。 坂本さん:大きかったよ。明日は明るくなったら見てみるといいよ。 明日か…雪が止んでくれるといいのだけど。(せめて弱まってくれれば) 久美子さん:夕飯できたわよ。 と言いながらお膳を運んで来る久美子さん。 囲炉裏で焼いたじゃがいもと魚と一緒に食べる。 食事は坂本さん夫妻が無農薬で育てた野菜がいただけます。 囲炉裏端で夕飯をいただき、語り合いながら夜は更けていった。 (Pi-子)
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