内間木洞窟 氷筍観察会


内間木洞の氷筍


、遠足前の子供状態で6時に目がさめる。
天気はどうかな…とベランダに出るが…

ひゅうううう、ごおおおお…

ものすごい吹雪。
浴衣でベランダなんか出ちゃうとわいせつ物を露出しそうになるから、すぐに部屋の中へ戻る。

まる子:おはよ〜…天気どう?
Pi-子隊長:絶好調というべきか、絶不調というべきか?まぁ、予報の通り。晴れる方は外れるのに、降る方の予報は外れないんだよね、なぜか。
まる子:いつものことだけどすごいね。
Pi-子隊長:早く起きちゃったから、もう1回温泉行くけど行く?
まる子:行く。隣の部屋の男性陣は声かける?
Pi-子隊長:寝てるかもしれないし、いいんじゃない?ピッキーには運転というミッションがあるし。
まる子:そうだね。

女2人、朝から温泉へ。
貸切状態だったので、本当なら海が一望できるという露天風呂へ行ってみるが

ひゅうううう、ごおおおお…

Pi-子隊長:空がグレー、この天気じゃあさすがに海見えないね。
まる子:温泉は暖かい(熱いぐらい)だからいいんだけどさ、ここにいると何かの罰ゲームみたいだよ。
早々に露天風呂を引き上げ、内湯につかってから部屋に戻る…とちょうど部屋の前で2体の雪だるま…いや、雪まみれになったピッキーとカソリンに遭遇。

ピッキー:車が雪で埋もれてたから、ちょっとだけ雪かきしてきたよ。
カソリン:出発するまでにまた埋もれるかもしれませんけどね。
私たちが温泉に入っている間にご苦労様でした。(^◇^;)

朝食を食べている間にも雪は降り続け、カソリンの予言通り、せっかく雪かきした車の上にも再び雪が積もりつつあった。
ピッキー:雪が多いこの地方でも大雪警報発令されているぐらいだからな。今日の洞窟観測会、やってるかどうか確認しておいたほうがよくないか?
Pi-子隊長:そうだね、食べ終わったら電話してみるよ。

部屋から見た景色(海が見えるはずだが)車が雪に埋もれてる

しかし、今回の最大のミッション、洞窟がNGだったらガッカリだな。
とりあえず、電話で確認してみよう。
Pi-子隊長:もしもし、今日は「内間木洞氷筍観察会」はやってるんでしょうか?
係員:やってますよ。
(あっさり)
さすがに岩手…関東だったらまず中止か延期になっただろう。

カソリン:さすが岩手ですね。関東では交通機関がほぼ全滅。新幹線もストップしているみたいです。
ピッキー:出発が1日遅かったらアウトだったな。

Pi-子隊長:では、いざ、洞窟へ!
ピッキー:その前に雪かきだ。車がまた雪に埋まってる。
今度は全員で雪かき。同じタイミングで除雪車が出動していたので、なんとか「えぼし荘」から脱出することができた。

大雪警報発令中!リアル「セガラリー」

雪で秘境感が増すが、道にも迷わずに内間木洞に到着。
が、しかし、駐車場が雪山になって駐車できません…
と、ちょっと戸惑っていると、1台のショベルカーが現れ、雪をかきあげ駐車場を作ってくれた。(ワイルドだ)

穴っこハウス(ビジターセンター?)で受付。
「110番」と書かれた番号札を渡された…ということは110番目の入洞者ということか。
中ではコーヒー、ココアなど温かい飲み物が販売されていたので、ココアをすすりつつ、順番を待つ。

穴っこハウス(ビジターセンター)で受付多くの人が順番待ちしてます

カソリン:けっこう人数いますね。ここまで来る時には1台ぐらいしか車見なかったけど。
Pi-子隊長:さすがに1年に2日のみの公開、しかも氷筍が見られるのは1年に1回だから、きっと全国から洞窟ファンが集まってきているに違いない。(たぶん)

まる子:中止でなくてよかったよね。さすがに隊長をもってしても洞窟はインドア(?)だからね。
案内スタッフ:でも、洞窟の入口が雪で埋もれちゃって、雪かきがタイヘンでしたよ。
お疲れ様でした&ありがとうございました。m(_ _)m

30分ぐらいして、いよいよ我々の順番がまわってきた。
ヘルメットを渡され、自前の川口浩(ヘッドランプ)を装着。
案内スタッフ:洞窟の中、灯りはついてますよ。

いいんです、これがないと洞窟へ来た気がしないんだから!

いよいよ入洞!洞窟の神様?

普段は硬く閉ざされているであろう鉄の扉から中へ
入洞すると「千畳敷」と名付けられた広い空間が現れる。
そして、ライトアップされた氷筍が出迎えてくれた。

お見事な氷筍幻想的(ファンタスティック)な光景

案内スタッフ:今年の氷筍はいい出来だぁ。
Pi-子隊長:寒いからですか?
案内スタッフ:いんや、今日は寒いけどな、一時期暖かい日が続いてたこともあったから。寒すぎると水が凍って落ちてこなくなるし、暖かすぎても凍らないし、バランスが難しいんだぁ。

なるほどね。

千畳敷から北の部屋・大広間に移動。
こちらでは氷筍に加え、鐘乳石の上を流れ落ちる水が凍って、これまた素晴らしい氷壁も見ることができます。


!!!???Σ(゚ロ゚;).
これまたお見事な氷壁

なんと氷壁の前に寝っ転がった状態でキアイの入った写真を撮るおじさんが!?
氷壁の撮影に夢中になってて、もう少しで踏んづけてしまうところだった。(^_^ ;;;

おばさん:(キアイの入ったおじさんに)お父さん、お父さん、先に行ってますよ!まったく、もう…ぶつぶつ
その間にもおじさん、返事もそこそこに集中して写真撮りまくり。
きっと、すごい迫力のある写真なんだろうな…

カソリン:洞窟、この先もあるみたいですけど、ここまでみたいですね。
見ると赤いコーンが設置されている。
この先も行ってみたいけれど、これだけの人数を勝手に行かせたら、迷子続出でスタッフさんがタイヘンなんだろうな。
なんせ、総延長6,350mもある日本では5番目に長い鍾乳洞だから。

Pi-子隊長: 氷筍が見られるのも入口付近だけだろうしね。洞窟ファンとしてはこの先が気になるけどさ。
洞窟の内部は1年を通して、気温はさほど変わらず、どこもだいたいて6〜8℃程度。
なので、この先へ行っても氷筍は見られないのですよ。
お見事な鍾乳石は見られるんだろうな〜と思うけど。


冒険心をくすぐる狭い出口
氷筍観測会にて公開しているのはここまで

出口は狭くなっていて、しゃがんだり、手をついたりしなきゃいけないんだけど、ちょいと冒険心をくすぐってくれるのでいいかと。

冬は氷筍の観測会だけれど、夏は?というと、コウモリの観測会になるんだそうです。
内間木洞は絶滅危険度の高いニホンテングコウモリの他、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリが生息しているんだとか。
コウモリファンではないけれど、夏の洞窟もいいね。

外に出ると「内間木洞まつり」開催中。
「まめぶ汁」「豆腐田楽」「短角牛のステーキ」などの郷土食が販売されていました。

「あまちゃん」で全国的に有名になった「まめぶ汁」ですが、実は内間木洞がある旧・山形村近くの集落のみに伝えられてきた門外不出の食べ物(!?)だったそうです。
2006年山形村と久慈市が合併して以降、徐々に久慈市内で広まっていき、2011年からはB-1グランプリにも出店しているのだそうですよ。

豆腐田楽うま〜い!山形村短角牛


いやぁ、温かいモノを食べるとパワーがわくような気がする。
豆腐田楽と肉まんでパワーをつけてから駐車場へ戻ると、車が再び雪まみれに…
内間木洞、滞在約2時間で…さすが大雪警報発令中!?

(Pi-子)



(お役立ちリンク)
石丸謙二郎さんオフィシャルブログ  我々の少し前に石丸謙二郎さんが内間木洞を訪れて、さらにその奥まで行ったんだそうです。(いいなぁ)
内間木洞(きてきて久慈市)  久慈市のネットタウン誌サイト。年に2回のみ公開の内間木洞の情報、注意事項はこちらをチェック!。