国民宿舎・えぼし荘


″観光物産館ぱあぷる″の前ににある塩を積んで運ぶ牛の像


この後は「あまちゃん」のロケ地として有名になった小袖海岸に行こうかと思ったけどいい時間になってきたから、今日は宿へ。

一泊目は国民宿舎「えぼし荘」を予約済み。
こちらでは野田村の特産品・塩作り体験が出来るのです。(500円 要事前予約)

チェックインして部屋に荷物を置いてから、さっそく塩作り開始!

あらかじめ用意されていた約10倍程度に濃縮してある野田村の海水を強火で煮詰めます。

ただの海水じゃん!とか思っていたのが、あら不思議。
だんだん塩が結晶化してきました。

白く濁った水(海水)に見えますが しゃもじでまぜまぜしながら煮詰めます

さらに煮詰めると水分(海水)が蒸発していき、白い結晶が残るので、ガーゼを使い、にがりと塩に分けます。

ギュギュギュ〜と絞った塩の塊 ひたすら炒ります

固まりとなった塩を土鍋に戻し、しゃもじを使ってバラシながら、サラサラになるまで炒ります。


完成です!
シェフ・カソリン

スタッフ:ちなみにここに野田村で販売している塩、一般食塩がありますので、味を比べてみてください。

まずは一般食塩から…
カソリン:フツーに塩ですね。
ピッキー:うん、フツーに塩。特に味わいとかはなし。

次に出来たての塩…
Pi-子隊長:え〜と、これもフツーに塩かな・・・?私が違いが分からない女なだけかもしれないけど。
まる子:うん、普通にしょっぱいね。でも、さっきの一般食塩とは一味違う・・・と思いたいだけなのか・・・。

販売されている「のだ塩」
最後に販売されているのだ塩…
全員:おいしい!
まる子:何だろう?ちょっと甘いというか…塩ってこんな味がするもんなの?
カソリン:炊きたてのお米にこの塩をちゃちゃっとふって、塩むすび作ったらおいしいんだろうな。
ピッキー:自分たちも「のだ塩」を作ったつもりなんだけど、どちらかというと一般的な食塩に近いのがショックだ。

販売されている塩はガスコンロではなく、薪を使って2日〜4日かけて作るんだそうですよ。
重要なのは火加減でゆっくり&徐々に加熱していかないと「ほのかな甘さ」のある塩にはならないんだって。
まぁ、どのみち熟練した職人さんには敵わないんだけど。

「えぼし荘」の敷地内には野田塩を作る「野田塩工房」があり、見学も可能ですが、この日は土曜日でしかも夕方だったので塩づくりはしておらず、窓の外を見ると雪はますます激しくなっていたので、見学はしませんでした。

スタッフ:野田村はヤマセ(偏西風)が吹き、農作物栽培が難しかったので、海水から塩を精製し、牛の背のせて、雫石や盛岡、遠くは秋田県の方へ運び、米などと物々交換していたんですよ。
しかし1905年(明治38年)に塩が専売制 となり、1910年にはすべての製塩が廃止、野田塩の歴史ここで途絶えてしまったのです。
が、時は流れて平成に入ってから、地元の青年会がイベントなどで時々ふるまっていた塩を「欲しい」という人が増え、約10年前の2003年、野田港に「野田塩工房」が作られ、野田村の塩が復活したのでした。

スタッフ:でも、海に近い場所にあったので、2011年の津波で流されてしまって…去年場所をここ「えぼし荘」に移して再開したんです。
Pi-子隊長:こちらは津波被害はなかったんですか?
スタッフ:高台にあったもので難を逃れました。とはいえ、すぐ下の道路まで波がきましたけど。一時は被災者のための避難場所になってたんですよ。
確かにここは高台になっている。
けど、下の道(45号線)も海からそこそこの高さあるはずだけど…本当、津波って怖い。

今日はこの後特に予定もなく、早めに夕食食べて、温泉入って部屋でまったり…

Pi-子隊長:いい湯だった?、温泉から海一望できるはずなんだけど夜だからよく分からなかったね。
ピッキー:夜だからかな?雪しか見えなかったぞ。
まる子:想定内とはいえ、すごい雪よね。
カソリン:明日はメインの洞窟アタックですよね、天気が心配ですけど。
Pi-子隊長:ちと天気予報をみて心がまえをしておくか。ぽちっとな…(TVをオン)


お天気キャスター:低気圧が発達しながら沿岸付近へ進み、東北では、今夜から明日にかけて雪が降り、平地を含めて大雪になる見込みです。また、海上を中心に非常に強い風が吹くでしょう。大雪やふぶきによる交通の乱れに警戒が必要です。重く湿った雪のため、電線が切れて、停電の恐れもあります。最新の気象情報や交通情報を確認して、行動なさってください。
まる子:低気圧が発達しながら海沿いに進んでるんだって。
ピッキー:今夜から明日…なんてドンピシャ。
カソリン:雪に強いはずの東北地方でも雪の影響で停電になる可能性も…
Pi-子隊長:そ…想定内、想定内。停電になってもみんな川口浩(ヘッドランプ)持ってるから大丈夫!

カソリン:(スマホのニュース見ながら)それより今日の関東地方はすごかったみたいですよ。大雪で。
Pi-子隊長:関東の交通は雪に弱いから仕方ないよね。
ピッキー:(こっちもスマホのニュース見ながら)横浜は16年ぶりに積雪20センチ以上の大雪なんだって。お、マコちゃんからLINEだ。



(マウスを合わせると拡大)




Pi-子隊長:姐さん、自宅がタイヘンなことになってるよ!マコちゃん、家に入れないってさ。ヽ(#゚Д゚)ノ
まる子:ふ〜ん、二世帯住宅で2Fに両親が住んでるからそっちに行ってるんじゃないの。( ̄ε ̄ )

ニュースキャスター:東京の都心では積雪が25センチに達し、記録的な大雪となっています。この記録は45年前の大雪に匹敵するほどの記録的な値で、140年の統計の中では8番目に多い記録となっています。 首都圏では車のスリップ事故や歩行中に足を滑らせて転倒するなどして合わせて179人のけが人が発生、JRや私鉄各線では運転見合わせや大幅なダイヤの乱れに伴う遅延が発生しております。
ピッキー:高知からさらにパワーアップしたみたいだな。不参加のメンバーのところにも降らせるとは・・・
Pi-子隊長:それは日頃の行いということで・・・




ニュースキャスター:また、神奈川県の広範囲で暴風を伴う大雪の影響から現在(21時)約3600戸が停電となっています。関東では明日も雪が降ると予測されているので、首都圏にお住まいの方は明日も路面凍結などに要注意して下さい。
ピッキー:さらに停電だって!
まる子:LINEやってるぐらい平気でしょ。(きっぱり)


まさに今TVの画面には運行停止、遅延している電車の一覧がずらり。
っていうか、どこが運行しているのだろう?
マコちゃんからの連絡の通り、京急や京成もさすがにストップしている。(一部遅延)

天気同様、冷え切ったまる子&マコ家の一端を見たような気もするが、とりあえず見なかったことにして
明日は洞窟日和になりますように!と祈りながら就寝したのであった。

(Pi-子)


本日のお宿 : 国民宿舎・えぼし荘