旧高千穂駅と車両(TR100)

ぴろりろり〜ん!

携帯のアラームで目が覚める。
Pi-子:こなつちゃん、起きるよ!
こなつ:いや、起きてるんだけど、起きられない。
Pi-子:?

こなつ:貧血状態だし、頭も痛い。低気圧が、近づくとこうなるんだけど...
Pi-子:おかしいな、天気いいよ。
こなつ:う〜ん、これから崩れるかも・・・ともかく、出かけられる状態じゃないから、行ってきていいよ。
Pi-子:そう?じゃあ、行ってくるよ。
まさか、こんだけ天気いいから雨なんて降らないよね...と思いつつ、念のため合羽をカバンに入れて出発。

ピッキー:え?こなつさん、体調悪いの?
Pi-子:そうなんだよね(携帯で検索しながら)高千穂峡ガイドツアー、14時の次、16時からもやってるね。こなつちゃんも行きたがってたから、高千穂峡は16時にリベンジすることにして...他に行きたいところある?
ピッキー:そうだな・・・(こなつちゃんから借りたガイドブックを見ながら)あ、ここ行きたい!

高千穂あまてらす鉄道株式会社
現在は廃線になった鉄道の線路をあまてらす鉄道オリジナルのスーパーカートで雄大な景色を楽しむことができます!

Pi-子:高千穂まで来て鉄(道)!?
ピッキー:イヤならいいよ。
Pi-子:ま〜、いいけどさ。
神話の国で鉄旅かよ!?と思いつつ、スーパーカートが運行している旧高千穂駅に到着。

Pi-子:遊園地みたいなのかと思ってたけど、普通に駅だね。
ピッキー:普通の駅だよ!実際に電車が走ってたんだし。
かつて宮崎県延岡市の延岡駅から宮崎県西臼杵郡高千穂町の高千穂駅を結んでいた高千穂鉄道。
2005年9月の台風14号により甚大な被害を受け、運行休止となり、地元自治体が復旧費用の負担に難色を示したため、2008年12月に全線が廃止されたのだそうです。

旧高千穂駅あれ…雨?


ポツリ・・・

ピッキー:雨か?空から水滴がたれてきたぞ!
Pi-子:気のせい...だといいな。
雨?のような空から落ちてくる水滴を避けて、駅の中へ入り、切符(スーバーカート乗車賃と駅の維持費)を購入。
1300円...けっこういいお値段なのね。
まぁ、管理と維持にはお金かかるもの。

駅の待ち合い室で待機していると、先客を乗せたスーパーカートが戻ってきた。
Pi-子:屋根ないんだ、雨大丈夫かな?
ピッキー:うーん、そうだな。
スタッフ:このくらいの雨なら大丈夫ですよ。
合羽もってきたし、ま、この程度の小雨なら問題ないかな。

先客が全員降り、点検も完了したので、さ、乗り込むか...と思った時だった。

ざばーーーーー!

水道の蛇口を最大までひねるとシャワーこのぐらいでるかな?というぐらいの雨が降りだした。

Pi-子:あーーーーー?
ピッキー:こなつ姐さんが引きこもったらこれかよ!部屋の前で宴会して踊るしかないんじゃないか?
どこかで聞いた話だな。

Pi-子:まー、でも太陽出てるし、そのうちやむんじゃないかな。(希望的観測)
スタッフ:そうですよ、お天気雨ですから、にわか雨ですよ。
降り方がちょっとハンパないような気がするけど・・・

スタッフ:旧高千穂線の車両もありますし、よかったらそっち見に行っててもいいですよ。
1両だけ止まっている列車・・・あれか、しかし雨すごいし・・・
ピッキー:えっ、いいんですか?行こうPi-子、カッパ持って来てるだろう。
ええ、まぁ、持ってきてますけどね・・・(ーヘー;)
高千穂鉄道の車両内部(客席)


なかなか止まないな・・・
出発進行!

ようやく小雨になってきたスーパーカート点検中

スタッフ:お待たせしました、カートに乗車してください。
待つこと数分、ようやく雨が弱くなってきたところでようやく乗車開始。
とはいえ、まだ、ポツリポツリと降っていたこと、シートが濡れているので、乗客にはビニール合羽が配られ(我々はマイ合羽)それを着て出発進行!

ブオン、ブオン!
レールの上を走るというのにエンジン音…すごい違和感。
運転手:軽トラを改造して作ったカートなんですよ。レールの上をトラックで走ってるみたいで面白いでしょ。

軽トラの荷台に乗って線路を走ってるみたいで楽しいかも。
時速約15kmでゆっくりと走行…なんだけど、屋根がないおもちゃの電車に乗っているようなものなので、もっと速いように感じる。

2008年に鉄道が廃線になった後、路線の保存と公園化を目指し、高千穂駅 - 日之影温泉駅間について鉄道記念公園の指定を受け、高千穂駅構内で観光客を乗せた木製トロッコを手押しすることから始めた「高千穂あまてらす鉄道」。
現在ではこの通り、軽トラを改造して作ったカートで高千穂駅 から1つ隣の 天岩戸駅間の運行しています。


今度は本当に出発進行!
スーパーカート内(客席)

ブオンブオン!エンジン音をたてながらカートは進むトンネルだ!


トンネルを越えると棚田が見えてきた
終点の天岩戸駅に到着

線路に下りてスタンドバイミー(当時は)ここで終了

出発して気持ちよい風を受けながら(時折 雨も)約15分ぐらいで天岩戸駅に到着。
駅の少し先には橋梁があるが、立ち入れないようフェンスがはられていた。
運転手:高千穂橋梁と言って、かつて東洋一の高さを誇った鉄道橋だったんですよ。
ピッキー:ここからの眺めは最高でしょうね。
運転手:そうですよね、この橋梁までカートが走れるよう申請出してるんですよ。
※ その後 見事に申請が通り、2013年から天候などの条件付きで高千穂橋梁までスーパーカートで行けるようになったそうです。


高千穂駅に戻ってきました
高千穂橋梁の上はこんな感じ


往復で約30分。
雨も上がり、気持ちのいいカート走行だった。

Pi-子:じゃ、一旦 宿に戻って 高千穂渓谷へ行ってみるか。
…返事なし。
気付くとピッキー行方不明。
あんな オッさん誘拐してもかわいくないし、お金もないし…と思ってキョロキョロしていると

ピッキー:車庫を見に行ってくる〜♪
スタッフ:旧高千穂線の車庫もそのまま保存してますのでどうぞ。
スタッフさんに言われて、その先を見ると車庫があり、嬉々として進むピッキーの姿を発見。
これだから鉄男は!

車庫には高千穂鉄道の車両が2輌が展示保存されており、車輌は運転席など内部も公開されています。

高千穂鉄道の車庫と足漕ぎトロッコ車庫内には高千穂鉄道の車両が保存されている


車庫内の展示
風速監視装置

Pi-子:一通り写真撮ったし、一旦宿へ…
スタッフ:ここから点検用ピットに潜り込めるようになってるんですよぅ。
ピッキー:わぁ、すごいですね!
Pi-子:……… (こりゃ、もうちょっと時間かかるな)

ヘルメットをかぶって整備用ピットへ列車の床下(ピッキー撮影)
・・・何が楽しいのか私にはわからない


(Pi-子)



(お役立ちリンク)

高千穂 あまてらす鉄道  廃線になった旧高千穂鉄道の線路をあまてらす鉄道オリジナルのスーパーカートで高千穂の風を感じてみませんか!