真名井の滝

ピッキー:次の目的地は滝だっけ?
Pi-子:「うのこの滝」だよ。
ピッキー:標識に「白滝→」って書いてあるぞ。
Pi-子:ありがちな名前の滝だね…林道を2km、車で近くまで行けるみたいだから行ってみる?
こなつ:車で行けるんならいいよ。

え…こんな小さい滝?
ところが、この道が酷かった…そりゃ、林道だし、山道だろうとは思ってたけどさ、
車一台すれすれの坂道、美しい渓流なんか眺められたりするのはいいんだけど、そこにかかる橋も車1台分ギリギリ通れる程度。

Pi-子:ここかな?
ピッキー:…ずいぶん小さい滝だな。なんかここまでの酷道の疲れが癒されないぞ。
まだ、この先にも行ける感じだけど…?

Pi-子:こなつちゃん?
こなつ:……………
後部座席で横になっているこなつちゃん、返事もできないようだが、さらに先に進む!
道としてもUターンするスペースもないし。

さらに急勾配の道を進んでいくと…

ざーーーーーーーーー!

ようやく白滝が見えてきた。 白滝の手前に5台ぐらい駐車できるスペースがあり、そこに車を停める。

Pi-子:こなつちゃん、車出ればすぐ見えるぐらいだよ。
こなつ:起きられないから無理。山道でシェイクされ過ぎで気持ち悪い。
確かに過酷な山道でした。(;^_^A
ここまで来て滝を拝めないというのも同情するが、まぁ、ピッキーに写真を撮っておいてもらおう。


白滝こちら→
落差60mの白滝

60mの高さから落下する滝は迫力満点。
この辺、ブナや紅葉の原生林があるということなので秋になったら紅葉がきれいなんだろうな。
冬になると凍結して、氷柱・氷塊が見られることもあるということですが、狭くて急勾配の林道を通るには相当なドライブテクニックが必要かと。(もちろん冬タイヤで)

ピッキー:あとは高千穂の宿に直行か?
Pi-子:いや、もう一ヶ所行ってみたい滝があるんだけど…いいかな?
こなつちゃんに許可を求めるが…

こなつ:………
返事なし。
眠っているのか、返事が出来なほど体調が悪いのか!?
分からないけど、これは「了承」 ということにして行ってみる。

しばらく快適に車を走らせ、五ヶ瀬の里キャンプ村の付近にあった「うのこの滝 →」という案内標識の通りに行くとそこから500mぐらいはまたしても1車線の車一台がやっとの道。
ピッキー:またか。(運転手)
Pi-子:まぁ、でも今回の旅行で慣れたでしょ?(助手席)
ピッキー:じゃあ運転してみろよ、運転免許持ってるんだから。
Pi-子:だから、命は大事にしろって。あ、そこ駐車場じゃん。

10台ぐらい停めることができる駐車場は他に停まっている車もなく、貸切状態。
ピッキー:滝はどこだ?
Pi-子:遊歩道をちょっと歩いて行かなきゃいけないみたいだね…こなつちゃんは…

こなつ:無理だから!

Pi-子:…じゃあ、行ってくるね。(^_^;
なだらかな木立の中にある遊歩道を歩いていく…が、ほんの数mで終わり、あとはひたすら急な階段。
行きは下りだが、帰りはこれをひたすら登るのかと思うとちょっとイヤになる。
ここまで来たんだから進むんでいくけどさ。

階段を下りきるとコンクリートの歩道、だがところどころ落石があったりして…あんまり整備されていないのかも。
さらに、滝の近くまでくると、足場がきれいに整備されてなくて、大小の岩がゴロゴロ転がっている状態。
個人的にはあんまり人の手が入っていないのって好きだけど、途中までコンクリートの歩道があったり階段が設置されてるんだけどな…予算の都合でここまでできなかったんだろうか?

行きはまだいいが、帰りは・・・な階段
しかも錆が・・・
岩はゴロゴロ、道はガタガタ
アドベンチャー心をくすぐる遊歩道



しかし、このアドベンチャーな道を進むと・・・
こんな素晴らしい滝を見られる

うのこの滝。
阿蘇火山系特有の柱状節理の奇岩にかこまれた、高さ20m、幅10m、滝つぼの直径およそ100m。
時間的にちょうど西日がさしていて神々しい。

柱状節理(ちゅうじょうせつり)の崖もう少し進めそうだけど…

ゴロゴロした岩の歩道(?)は滝壺の近くまで繋がっているようで、体力とキアイと装備があればもう少し滝の近くまで行けたと思うけど、こなつちゃんを車に残していることもあり、ここで折り返し。

再び車に戻り、あとは本日のお宿がある高千穂へ。

Pi-子:今回はこなつちゃんの体調はイマイチだけど、天気がよくてよかったよね。
ピッキー:そんなこと言ってまだ日程的に半分じゃねぇか?
Pi-子:いや〜、私も(雨女)卒業かな。

ポツ…

ピッキー:そんなこと言ってるから、フロントガラスに水滴がついたぞ!

Pi-子:上の木から水滴が落ちたんじゃん?
ピッキー:上に木なんかないぞ!
Pi-子:ずいぶん汗っかきな車だな。(笑)

ざぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!


急な大雨…っていうか、太陽が見えてるからお天気雨か。(またか)
ウワサをすれば…というか、自己主張が激しいなぁ、雨さんよ。

!?民宿・かりぼしさんに到着

しかし、雨は長く降り続けることもなく、今日&明日お世話になる民宿・かりぼしさんに到着する頃には雨が上がっていた。

Pi-子:こんにちは〜、予約してますPi-子 と不思議な仲間たちです!
女将:いらっしゃいませ。実は今日は中学校の部活の合宿が入ってまして、もしかしたらちょっと騒がしくなるかもしれないんですけど、すみません。
Pi-子:大丈夫ですよ、電話でも伺ってましたんで。

女将に部屋を案内してもらい、荷物を置いて一休み…(女将さんは退出済)
ピッキー:合宿の話は聞いてないぞ!
Pi-子:あれ?言わなかったっけ?
ピッキー:知らないよ、イヤだな「たかえい」の二の舞は!岩手編参照)
Pi-子:まぁ、様子みてあんまりひどかったら外の温泉でも行こうか。どうせ夕食後も出かけるんだしさ。
ピッキー:運転するのはオレじゃないか!

とはいっても、いまさら宿を変えるわけにもいかず、夕食の時間的になったので広間へ移動していると、玄関から竹刀をかついだ中学生たちが大勢入って来るのが見えた。
学生:こんばんは〜!

ちゃんと挨拶をしてくれるのはやはり気持ちがいい。
しかも、1人、2人じゃなくて全員。
竹刀を持っているから剣道部なんだね。

夕食後は今日からライトアップが始まるという「真名井の滝」へ。
「真名井の滝」のライトアップは1969年から始まり、今では夏の風物詩となっているそうです。

20時からスタートということだけど・・・
ピッキー:いい写真が撮りたいから(場所取りするため)早く行きたい!
・・・ということなので、7時半には到着。

この時まだ周りは普通に街灯がついているだけでほぼ真っ暗。
ピッキー:本当にライトアップするのか?
Pi-子:すると思うけど…(自信なさげ)
こなつ:なんか広場みたいなところにゆるキャラ(うずめちゃん)がいるし、人もそこそこいるからやるんじゃない?

半信半疑で付近をうろうろしていると、突然カウントダウンが始まり、8時ちょうどに「真名井の滝」を中心に「玉垂(たまたれ)の滝」「おのころ池」のところまで、いっせいに竹灯篭の明かりがついた!

しばらく辺りを散策するが、ライトアップされた明かりのまわりにはよく見ると大量の虫。
いや、付近は真っ暗だからね、仕方ない。
こなつ:私、近くに行かないで遠くで見てる!(← 虫嫌い)

8時になって一斉にライトアップが始まったゆるきゃら「うずめちゃん」



真名井の滝の周りには常に人でいっぱい
真名井の滝



おのころ池(実は虫がいっぱい・・・)
ライトアップはここまで(鬼八の力石の手前)



駐車場に続く御橋から見た名井の滝
玉垂(たまたれ)の滝


ピッキーの写真撮影が一段落したので撤収すべく、駐車場まで戻ると本当に真っ暗!
ライトアップにあわせて街灯を消してしまったのかしら?
遠目に見える自動販売機の明かりと河口浩(ヘッドライト)だけを頼りに車へ戻る。
浩(ヘッドライト)つけると虫が寄って来るけれど、これは無視ということで。

一旦宿へ戻り、様子を見ると、学生たちはすでに夕食もお風呂も終えていたようで、多少騒がしいのも覚悟していたけれど、とても静かで、まったく混乱はありませんでした。
一番うるさかったのは宴会していた(と思われる)先生(推定)だったかな。(^_^;

本日のお宿: 民宿 かりぼし TEL:0982-72-2681


(Pi-子)



(お役立ちリンク)

ごかせ観光協会  白滝、うのこの滝がある五ヶ瀬町観光協会のサイト。観光名所・施設を紹介しています。
高千穂観光協会  高千穂観光協会のオフィシャルサイト。観光スポット、宿、ホテル、イベントなど旅行に便利な情報が満載です。