照葉(てるは)大吊橋

当日、天気は晴天!
飛行機も何ら遅れることもなく、宮崎空港に到着。

Pi-子:いいねぇ、大雪や台風の心配もないっていうのは!ヽ(*´∀`)ノ
ピッキー:夏だから大雪ってのはないけどな。

こなつ:いつも暑すぎて困るっていうのはあるけど、大雨とか大雪ってのはないけどね〜 (^_^;

静かに始まっている雨 vs 晴れ対決。 バチバチ(  ̄_ ̄)--*--( ̄_ ̄ )バチバチ

ピッキー:じゃあ、レンタカーか…
こなつ:その前に宮崎空港内にあるジューススタンドのマンゴーソフトがすごいらしいので、ちょっと見てみたい!
が、当然ながら「すごいマンゴーソフト」を見るだけで済むわけもなく。


宮崎空港内にあるジューススタンド
マンゴーたっぷりのソフトクリーム!

Pi-子:生マンゴーがこんなにのってるのはすごいね。
こなつ:うん、マンゴー風味ってのはよくあるけどね。
ピッキー:うまい!

ソフトクリーム自体の甘さはかなり控えめ、主役のマンゴーの際立つ逸品でございました。
お値段はレギュラーサイズ520円、キングサイズ880円 (2016年現在)と普通のソフトクリームの値段を考えるとけっこう高価ですが、食べる価値ありです。p(^_^)v

到着して初っ端からソフトクリームで始まるとは、チームアドベンチャーではなかなかない グダグダ感満載でスタートしておりますが、ソフトを堪能した後は予約していたレンタカー会社へ。

レンタカー従業員:運転される方の免許をお願いします。
ピッキー:あい

Pi-子:あれ、こなつちゃんは?
こなつ:私はいいや。
Pi-子:そんな、遠慮しなくても
ピッキー:そうゆうPi-子はどうなんだ?ピカピカのゴールド免許だろ?

Pi-子:そりゃね、無事故無違反無運転だからね〜、命が惜しければ運転させるなよ!
ピッキー:それで優良ドライバー(ゴールド免許)ってなんか矛盾を感じるんだが…


そんな話は置いておいて、レンタカー無事借りたところで目的地へ向かって出発進行!
ピッキー:最初の目的地、照葉大吊橋までは宮崎空港からだいたい1時間ぐらいか。
Pi-子:途中、昼食にするか。
こなつ:私、調べてきたよ、ここ行ってみたい。

「薬膳茶房 オーガニックごうだ」
いかにもこなつちゃんらしい…というか、こなつちゃんには最適というか。

ピッキー:なんだ、ガキ大将のいる家か?
Pi-子:うん、歌手志望なんだけど、ものすごい下手なんじゃない。
「ドラえも◯」じゃね〜よ!と思いつつ、話を合わせてあげる優しいワタシ。

お店に入ると先客はおらず、我々のみ(この日は平日でした)
ランチメニューは日替わりの一品のみということなので、3人分オーダーして料理を待つ。

薬膳茶房 オーガニックごうだ目にも舌にも体にもやさしい料理


店内は落ち着いた雰囲気で、壁には薬膳やオーガニックについて説明が書かれている。
こちらのお店のオーナーさんは薬剤師さん(お隣は薬局でした)
「"酸・苦・甘・辛・鹹(かん)"の五味調和」といった漢方の考え方を取り入れ、地元産の無農薬野菜などを使った薬膳料理を提供してくれるのだそうです。

オーナー:お待たせしました〜

体にいいだけじゃなくて、見た目も綺麗。
雑穀米のご飯に、蕎麦の汁物、揚げ豆腐のサラダ、食後にはコーヒーのサービスもあり。

オーナー:旅行お好きなんですか?うちにもね、宿泊施設があるのよ。
その名も「綾ビオスヴィレッジ・ごうだ」
ビオスとは「大いなる命」という意味で、薬に頼るのではなく食生活の大切さが健康の源というお店のコンセプトそのままのお宿で、1泊2日のデトックスコース、2泊3日の断食コースがあるそうですよ。
今回はすでに別の場所に宿泊予約をしていたので、また今度デトックス体験をしたいです。

さて、ちょっとだけ心も体もきれいになったところで(たぶん)再び出発!

しばらく行ったところで「千尋の滝」と書かれた案内板を発見。
こなつ:滝があるのかね?
ピッキー:そこじゃないか?車1台ぐらいなら停められそうだけど、行ってみる?


ということで、行ってみました。


どうも滝があるらしい
千尋の滝


あんまり整備されていない遊歩道(失礼!)を少し歩いて行くと「千尋(せんびろ)の滝」が見えてきた。
落差15mと、あまり大きな滝ではないけど、マイナスイオンをたっぷり浴びて、さらに心も体もきれいになったところで(おそらく)再び出発。

「千尋の滝」から10分ぐらい走ったところで照葉大吊橋に到着。

東洋一の規模を誇る照葉樹林帯の中を流れる綾南川の上を1984年に架けられた吊り橋、照葉(てるは)大吊橋。
長さが250m、高さが142mあり、歩いて渡る吊橋としては日本で2番目に高い人道吊り橋なんだそうです。


照葉大吊橋
残念ながら歩く吊橋 世界一


でも、橋の近くには「世界一」とか「日本一」という石碑が残されており…建設当時はそうだったんだよね。
ちなみに現在の1番は2006年に大分県に造られた「九重夢大吊橋」で、長さが390m、高さが173m。


照葉大吊橋から眺める照葉樹林と綾南川の渓谷
1.2mある橋の幅


橋の幅は1.2mあるそうだけど、長さがあるからか?狭く感じるんですけど。

こなつ:下が側溝のフタみたいになってるから、よく見ると怖いよ〜、高所恐怖症じゃないけどさ。
Pi-子:本当だ、どうゆう演出(?)なんだろうね?
でも、これだけ高すぎると逆に恐怖感がなくなるような気がする。
もっとも高所恐怖症の人にはスリル満点なんだろうな〜
一番高いところ142m、東京タワーの展望室が150mなので、ほぼ同じ高さなんですねぇ。

早まるな、こなつちゃん!高すぎて逆に怖くない!?

橋を渡り切ったところは遊歩道になっているようだ。
こなつ:行ってみる?
Pi-子:でも、2kmで約60分かかるって書いてあるからな〜、この先もあるし、やめておこうか。

写真を撮りながら橋を渡っていたピッキーが遅れて橋の終点に到着。
ピッキー:あれ?小人(こびと)もビックリの「木精(もり)の鐘」(カリヨン)はないのか?
Pi-子:うん、ここにはないようだな。
ピッキー:この先は遊歩道なんだ…回転扉は?
Pi-子:もう、あれは行かないよ…っていうか、龍神大吊り橋じゃないぞ!

回転扉…なんかトラウマだな。(茨城&福島編参照)

回転扉へも、遊歩道へも行かず、再び橋を渡って駐車場へ戻り、先に進む…はずだったのだが…
Pi-子:あれ?さっきの道に戻ってない?
ピッキー:そうかあ?カーナビの通りに進んでるけど。

Pi-子:いや、やっぱり戻ってるよ。ほら、さっきの「千尋の滝」の案内板が見えてきた。
こなつ:カーナビ、たまに人を騙すからね。
ピッキー:本当だ、でも、この道じゃUターンできないからもう少し先に進まなきゃ。


しばらく進んで(戻って)十字路に差し掛かったところでUターン。
ピッキー:でもさ、照葉大吊橋の駐車場から先に道なんかあったか?
Pi-子:地図を見るとあることになってるよ。

照葉大吊橋まで戻り、カーナビ(リロードした)の言う通りに進むと…
ピッキー:うわっ、なんだこの狭い道!しかも側溝にフタがしまってないぞう!(泣)
Pi-子:あんまり対向車来ないといいね。

そうなんです、照葉大吊橋を作る時に道を広げたんだけど、この先は手付かずなんですねぇ、とすごくよく分かるぐらいの酷道(こくどう)
いや、県道26号線だから険道(けんどう)というべきか。

しばらく、見通しの悪いカーブ、道幅が狭いところで対向車(しかも軽トラ)なんか来ちゃったりしてキャー!なんてなりながら、進む。
ピッキー:ヒヤッとしたけど、地元の人(軽トラ)だからまだよかったよ。
Pi-子:そうだね〜、観光客同士だと、お互いに慣れてないから怖いよね。
こなつ:たぶんだけど、さっきカーナビ、距離はあるけど道がいい方(照葉大吊橋から綾の町に戻る方)を選択したのかもね。
Pi-子:そうかも…戻る?
ピッキー:ここまで来たら進むも、戻るも同じだから、このまま行くよ!

がんばってくれ (´∀`; )


道幅 狭っ!
くねくね道(カーナビに注目)

少し行ったらところで「すきむらんど」という案内板が見えてきた。
Pi-子:この先に何かちょっと車が停められそうな場所があるから、ちょっと休憩する?滝もあるみたいだよ。
ピッキー:休憩はいいけど、滝は見てみたいな。行ってみるか。

Pi-子:こなつちゃんは…?

後ろの後部座席を見るとこなつちゃんの姿が消えて…怪談でよくあるストーリーを期待(?)したが、ただ単に後部座席で横になって寝ているだけでした。
こなつ:車に酔って気持ち悪い。前にも言ったでしょ、私、三半規管が弱いって!
そういえばそんなような(竹田城参照)

「すきむらんど」なるところに到着。
Pi-子:こなつちゃん、大丈夫?滝見に行くけど、どうする?
ピッキー:外の空気吸ったほうが気分がよくなるかもよ?

こなつ:大丈夫そうじゃないから、このまま寝てる。
Pi-子:う…うん、じゃあ、ちょっと行ってくるね。

「すきむらんど」とは旧須木村 (現在は小林市と合併)が1988年に開業しました温泉、バーベキューやキャンプができる宿泊施設を持つ、レジャー施設。
敷地内にはダム湖、滝もあり、大自然を満喫できる、家族連れでもデートでも楽しめそうな場所だというのに全然人がいないのは、たぶん、今日が平日だからだよね?(^_^;


ままこの滝(須木の滝)
すきむらんど大吊橋 長さ155m、高さ 30.5m

吊り橋を渡って中ほどまで来ると「ままこの滝」が見えてきた。
ピッキー:「ままこの滝」っていうのか?変わった名前の滝だね。
Pi-子:うん、なんか悲しい伝説があるみたいだよ。

須木の滝…別名「ままこの滝」

昔、この近くにきこりの夫婦が住んでおり、娘が1人いたのだが、昔話ではお約束、優しい母が亡くなり、男手一つでは育てられないということで後妻が迎えられたのでした。

しかし、後妻(継母)は娘(継子)が気にいらず、父が仕事に行っている間に(娘を)虐待し、さらには殺してしまおうと計画します。
ある日、いつもいじわるな継母が娘に優しく抱きかかえ…滝壺に落としてしまいます。

しかし、この少し前に継母が優しくしてくれたことがうれしくて、娘はそっと自分の帯と継母の帯をつないでおりました。
そう、結果、継母は娘は2人一緒に滝壺に落ちていってしまいました。

ピッキー:なんか救いがないな。
Pi-子:昔話なんてこんなもんでしょ。「ままははの滝」じゃなくて「ままこの滝」と呼ばれてるのがせめてもの供養なのかもよ。
ピッキー:う〜ん、しかし、橋から滝までけっこう距離があるな。もうちょっと近くに橋をかけてくれればよかったのに。
Pi-子:わがまま言わない!…ま、橋の端まで行ってみるか。

渡り切ったところは、ちょっとした展望台(?)のようなところで、ベンチなんかあり、「珍魚館」と書かれた施設があったので水族館かな。
ピッキー:橋の上よりは近いかもしれないけど…やっぱり遠いな。
Pi-子:もうちょっと近くに行ける遊歩道もあるのかもしれないけど、時間的そろそろ戻った方がいいかもよ。
こなつちゃんも待たせてるし…何よりも、あの道を暗くなってから通りたくない!

ちょっと早足気味に戻り、本日の宿がある西米良村へ向けてGO!

「すきむらんど」周辺は対向車線もあり、走りやすい道だったけど、そこだけで、再び前述の険道…いや、ここから先は国道265線になるから酷道というべきか。
Pi-子:国道は県道よりマシかと思ったけど、全然変わらないね。
ピッキー:別に国道だから道路の幅が広くなるわけじゃないからな。単に県が管理しているか、国が管理しているか、ってだけの違いだよ。

そりゃそうなんだけどね…

Pi-子:こなつちゃん、生きている?
こなつ:…死んでる。
生きてるな、生存確認完了。

酷道(国道)を進むこと1時間ぐらいかな?
国道219号線をに入り、西米良村が近づいてくると、再び対向車線号が登場。
ピッキー:いや〜、対向車線はいいな〜。
うん、いつ対向車が来てもいいと思うとホッとするね、って言っても対向車全然こないけど。

本日宿泊の民宿・あさぎり さんに到着したところで徐々に周りが暗くなってきていた。
夕暮れまでに宿にたどり着けてよかった。_( -"-)_セーフ!

本日お世話になる民宿・あさぎりさん部屋の窓からは一ノ瀬川が見える

Pi-子:こんにちは〜、予約してますPi-子 と愉快な仲間たちです!
女将:いらっしゃいませ。今日はどちらから来られたんですか?
Pi-子:今日はですね…かくかくしかじか

宮崎空港から険道&酷道を経由してここまでたどり着いたことをざっくり説明。

女将:地元の人でもタイヘンなんですよ、あの道。今日は本当にお疲れ様ですね。
ピッキー:運転してたのはオレなんだけどな。


女将:ところでお食事は何時ぐらいにしましょうか?
こなつ:今すぐというのはちょっと…。酷道で完全に車酔いなので…。
女将:じゃあ、先にお風呂に行ってきたらどうですか?川沿いに車で10分ぐらい行ったところに公共の温泉があるんですよ。うちのお風呂でも構わないんですけど、普通の家族風呂だから。

確かに今日は疲れたから(特にピッキー)、足伸ばしてお風呂入りたいね。
ということで、部屋に荷物を置いたら西米良温泉 ゆた〜とへ!

ピッキー:今日はもうハンドルを握ることはないと思ったんだけどな。
Pi-子:こなつちゃん運転する?
こなつ:無理!
ピッキー:Pi-子は?
Pi-子:無理に決まってんじゃん!さぁ、行くよ!
ピッキー:とほほ

想定内の展開。

”ゆた〜と”とは地元の言葉で「のんびり」「ゆっくり」とう意味なんだそうです。
「陽の湯」と「川の湯」があり、毎週男女入替わりになるということ。
露天風呂、サウナもあり、癒されるわ〜。

お風呂でまったりしてから外に出ると辺りは真っ暗!
ピッキー:街灯が全然ないから車のヘッドライトだけが頼りだよ。しかも一車線で隣は川だし!
Pi-子:まぁ、急ぐわけじゃないし、ゆっくり行こうよ。

宿へ戻るとちょうど食事の準備が出来ており、美味しくいただきました。


本日のお宿: 民宿 あさぎり http://minsyuku-asagiri.com/cook.html



(Pi-子)



(お役立ちリンク)
薬膳茶房 オーガニックごうだ  「健康の源は食事」という理念から作る薬膳料理は、体にやさしく、舌にはおいしく、女将さんの笑顔に癒されるお店です。
照葉大吊橋
(綾町役場)
宮崎県・綾町にある照葉大吊橋。高さ142m、長さ250mの吊橋で歩道吊橋としては世界最大級。吊り橋の手前には、照葉樹林文化館(資料館)があります。
すきむらんど
(小林市観光協会) 
小野湖とままこ滝周辺に広がるレジャー施設。どこか懐かしい茅葺きのお宿 や 大自然を満喫できるキャンプ場やバンガローなどの宿泊施設があります。