ミリ(Miri)


遅いぞ、Pi-子!(成田空港にて)

2001年11月17日、土曜日、10時30分発、MH(マレーシア航空)089便に乗って出発。
よって、当然集合時刻は、2時間前の8時30分。そのため、Pi-子とこなつのまちぶせ …もとい待ち合わせは、成田空港チェックインカウンター前に8時20分ということになっていた。

成田までのアクセスは、Pi-子がマイカー(注:親の運転。Pi-子の免許はドイツ編にもある通り、ただのIDカード)、 こなつが電車(成田線)。成田線・・・一応JRなんだが、未だに単線で接続はものすごーく悪い。(^_^;)
そんな訳で、打ち合わせの段階で
Pi-子:ちょっとくらい遅れてもいいよ。カウンターの前で待ってるから
とのたまっていた・・・なのに! 当日、こなつが時間通りにカウンター前に着くと、そこにPi-子の姿はなかった。
こなつ:あれ? 先に着いちゃったみたい。まぁ、いっか。ねじきじゃないし、そのうち来るだろう。(ねじきの場合、30分遅れは常識)
と、こなつはカウンター前の椅子でP-子を待つ。

もともとこなつは、かなりの楽天家。あまり細かいコトは気にしない方…なのだが、 さすがに待ち合わせ時刻から20分過ぎた時には『をいをい』と思い始めた。
普通だったらここで文明の利器の出番なのだが、P-子はイマドキ激めずらしく携帯を持っていなかったりする。
この旅から帰ってきたら絶対携帯持たせてやる、とこなつが心に強く誓っていたところに・・・ ようやくPi-子到着。
Pi-子:ごめん、ごめん。成田空港に入る時の検問で時間がかかっちゃってさ。 いつもはパスポート見せて、搭乗する航空会社名を言うだけで通してもらえるのに、すっごい厳重で、 人数も普段の倍ぐらいいてさ〜。やっぱり米国テロの影響かな?
こなつ:だーかーらー!こういう非常時のために、何度も携帯持てって言ってたのにーっ!!


まぁ、とりあえずなんとか無事チェックインを済ませ、多少買い物をしてから出国審査へ。
ここで驚いたのは、日本人の出入国カードがなくなったこと。いや、楽でいいね〜。

さて、国際便と言えば、離陸が遅れるのはほとんど暗黙の了解のようなものだが、なんとマレーシア航空は時間通りきっちり出発する様子(国際線で定刻離陸は初めて経験)。
おかげで免税店をゆっくり見るヒマもなく(でも買い物はした^^;)、あわただしく搭乗することに。
しかし、何度経験しても、やはり旅行は往路の離陸時が一番わくわくしますわね。

ところで、マレーシア航空。思っていた以上に快適だった。さすがアジア第二位の航空会社。 (一位は舌打ちするスッチーがいるけどシンガポール航空。) 機内食もおいしくて、割とサービスも充実してたかな。是非、また使いたいかも。
乗っていた時間が短いから、よけいそう思うのかもしれないけど。
ちなみに、東京からクアラルンプールまでのフライト時間は約6時間。夕方5時前後(ローカルタイム)に到着(日本との時差は1時間)。

ボルネオへ行く為にはクアラルンプールで乗り換え。ここからミリ行きの国内線に乗り継ぎしなくては。
こなつ:今、パスポートにスタンプ押してもらったから、マレーシアに入国したんだよね。
Pi-子:うん。
こなつ:国内線ってどこ?
Pi-子:さぁ?この空港来るの2回目だけど、国内線に乗り継ぎはしたことないからな〜。 4年前(98年)に建てたばかりで、従来の空港よりめちゃめちゃ広くなったんだよね。


空港職員に訊いたり、案内板(所により日本語!)を見ながら移動しているので方向は正しいはずなんだけど・・・閑散としているものだから、 なんだか妙に不安になる(その上、本当に広い!)。うーむ、どこもかしこも狭くてごちゃごちゃしているトコに 慣れ親しんでしまっている日本人の悲しいサガですな。

とりあえずミリ行きの飛行機の搭乗ゲートは見つかった。
出発するまで2時間近くあるし、ほっとしたところでPi-子とこなつは「ひとまずお茶をしよう」ということに。
さっそく目についたセルフサービスのカフェ(?)に入りメニューを物色。レジ両脇のショーケースには、 なにやら彩り鮮やかなデニッシュやらクッキーなどのスイーツが並ぶ。
こなつ:なんて魅惑的な!(←こなつは激甘党) ちょっとおなかもすいてきたし、どうしよっかなぁ。
Pi-子:おなか?! こなつのは小腹だって。あ、私はこのフルーツの乗ったのにしようっと。
こなつ:で…でも、ここにあるのって全部すごく巨大なんだけど。

そう。ショーケースの中身は何もかもが大きい。少なくとも、 当社比…じゃなかった、日本比1.5倍はあるぞ。

Pi-子は果敢にも巨大デニッシュパンにチャレンジ。プラス紅茶をオーダー。
一度にたくさんは食べられないこなつは、カフェオレのみをオーダー。
Pi-子:あ・・・まだマレーシア・リンギットに両替してなかったんだ。でも、聞くだけ聞いてみよう。 日本円は使えますか?
レジのお姉さん:使えますよ。

よかった。日本円でもいいんだ。じゃ、日本円で・・・げっ、細かいお金がないっ?!
Pi-子:こなつちゃん、1000円札か小銭持ってる?今、万札(唯一の1枚) しか持ってなくて・・・。
こなつ:ええっ、Pi-子もなの?私も万札しかない。

またしても、Pi-子が聞くだけ聞いてみたが、1万円ではおつりがない、とのこと。(そりゃそうだ)
仕方がないので、注文したブツをそのまま確保しておいてもらい、急遽換金しに、走ることに。

国内線とはいえ、空港内なので銀行は近くにあり、すぐにマレーシア・リンギッドをゲット(両替)!
先ほどのカフェで支払いを済ませ、や〜っと落ち着いたのだった。・・・が、
こなつ:・・・・・・・・・・あ・・・甘い。いくら甘党と言っても甘すぎるよ、このカフェオレ。
Pi-子:・・・・・こっちも何とも形容し難い味。アメリカナイズされているといいましょうか・・・。(NY編参照)

苦労してありついた割には、見かけに反してあまり美味しいとは言えず悲しい思いをしたのでありました。(涙)

その後、空港内のお店をふらふらと物色しているうちに、かわいい雑貨店を発見!
こなつ:あ、おはしかわいい〜。値段も手頃だし、会社のお土産にしようかな。
Pi-子:この巻きスカートいいなぁ。
こなつ&Pi-子:でも、今買っちゃうと荷物が増えるよね。

そういう訳で『よし、今は買うモノに目星をつけておいて帰りに買おう!』と決め、二人はミリ行きMH2598便搭乗口へと向かったのだった。

夜11時過ぎにミリ空港に到着。
こなつ:このミリ空港で現地係員さんがいるんだよね。
Pi-子:そう、そう。あ、あの人じゃん。

2人の名前を書いた札を持っている人発見。

Hさん:ガイドのHです。よろしくお願いします。長時間のフライトで疲れたんじゃないですか?
Pi-子は前回、ドイツへ行ったし、こなつも南米なんか行ったことあるもんだから「やっぱりアジアは近くて楽!」 なんて思ってたんですけど・・・。
それよりガイドさんが日本人で若い女性だったことに、びっくり!てっきりマレーシア人のいかつい おっさんまたはお兄さんだと思っていたもんで。(だってジャングル行くんだよ)


リーガ ロイヤル ホテル ミリ 室内
その後、リーガ ロイヤル ホテル ミリまで送ってもらい、無事チェックインを済ます。
後は部屋でゆっくり休むだけ…のハズだったのだけど、Pi-子がわずかなチップを惜しみ、 ポーターさんに荷物を運んでもらうのを断ったせいで、なんとホテル内で迷子になるという 非常事態に陥いってしまったのだった。(ToT)

もう、どうにも部屋にたどり着けなかった二人は、あきらめてフロントに戻り、ポーターさんに改めて お部屋に案内してもらったのでした。 ちょっと・・・いやかなり恥ずかしかったぞ。(*^_^*)
(ポーターさんにはお世話をかけたので、ちゃんとチップは払いました(^^;))
でも、ちょっと言い訳させてもらうけど、かなり珍しい構造してたんだよ、このホテルってば。

そんなこんなで、第一日目の夜は更けていったのでした。


11月18日(日)、AM7:00。
モーニングコール&こなつの携帯アラームがけたましく鳴り響く。…も、一向に起きる気配のない二人(汗)。 はっきり言ってこの二人、朝にはめちゃくちゃ弱い。往生際悪く、ベッドの中でうだうだすること約15分。 やっとのことでもそもそと起き出してみても、頭の中は狂牛病状態。二人ともひたすら無言で支度にかかっていたのだが…
こなつ:ここにnogiがいたらさぁ…
Pi-子:絶対カミナリが落ちてるね!
(きっぱり)

ところで、本日のメインイベント、ジャングル探検は午後から。集合はロビーに11:20。
ガイドのHさんからは、「午後から体力使いますので、出発までゆっくり休んでてくださいね。」 との言をいただいていたのだったが、悲しいかな二人ともとんでもなく貧乏性なのね。
こなつ&Pi-子:せっかく時間あるのに、もったいないよねぇ。

そういう訳で、朝食後にクロークでタクシーを頼み、さっそく市街まで出張ってみたのだった。

さて、まず向かったのはタムー・ムヒバ(Tamu Muhibbah)。ガイドブックに市場と書かれていたので、 いわゆるお土産なんかも売ってるバザールを連想をしていたのだが、行ってみたらまさに朝市そのまんま(^^;)。
どんな具合なのか簡潔に言うなら、青果市場と魚市場が同居していて庶民の台所という感じ。 (多少、生活雑貨は売ってましたが、本当に生活で使う日用品でした。)
そうそう、南国といえばコレでしょうなドリアンもちゃんと(?)ありました。しかし、我々が 買って帰るにはちょっと…というもののオンパレードだったため、ふらふらと近辺を歩いてみることに。

ミリってところはあまり観光客など訪れたりすることがないんでしょうな。
いわゆるそういう観光客向けの店が全くと言っていいほどナイ!
まぁ、お土産的な物はあまり手に入りそうではなかったのだが、ジモティー御用達っぽいお店ばかりでなかなか楽しめましたわ(笑)。 なにが、オモしろいって、いや外国のキャラものが多いことなんの。しかも、正規物でないのがバレバレ。
歪んだ笑いを浮かべるミッキ○マウスとか、目が妙に離れているキティ○とか…妙にブサイク(爆笑)。
いや、こういうモノってコピーするの難しいんでしょうかね?

しかし、やはり熱帯。
ぱきぱき歩いていた訳ではないのだけど、汗が滝のようにダラダラ…。
うーむ、ジャングルの中は大丈夫なのだろうかとちょっと不安を覚えつつ、ホテルへ戻ろうとタクシー乗り場へ。

ここでオモしろいことに、私たちがタクシーに乗っていたら、いきなり現地のお嬢さんも乗り込んできて、何故か相乗りに。 マレー語が全く「?」なため事情はさっぱりわからなかったのだけど、なんだかうやむやのうちにタクシーは発車。
途中その現地嬢の自宅(?)経由でホテルまで帰ることに。

しかし、まぁ、とにかくにも無事にホテルまで到着。落ち着く暇もなく荷物をまとめてチェック・アウトをしたら、 集合時間をちょっぴり過ぎていました。(*^_^*)

Hさん:これから、ムル行きの飛行機に乗る前に昼食をとります。
昼食は中華でした。屋台を少しだけ立派にしたような感じのところですが、なかなか美味しかったデス。
お昼を食べながら、Hさんにミリの市街へ繰り出したことを話したところ、「えっ?!」と驚かれた。…何故だ?
J●B(しかもLO●K)を使うような旅行客には、我々のような貧乏性はいないということなのか?! うーん、到着時にも荷物の少なさに驚かれていたしなぁ。(Pi-子はリュック(中)一つ、こなつはカート1つでした。)

さて、昼食を食べ終わり、いよいよ密林行き。
…ということで、基本中の基本!ミネラル・ウォーターを確保するため、食事の後空港へ向かう前にスーパーへ。
なんと、そこでミント味のキット・カットを発見!
しかもLimited Edition?!

限定モノに弱いこなつは即座に反応。自分で賞味用、及び土産用にGETを狙うも、 Pi-子:この暑さじゃ絶対溶けるって
こなつ:それもそうだ。なんてったって熱帯だもんね〜」


そういう訳で、帰りの空港ででも買おうっとなどと目論み、今すぐ食べる用(注:昼食直後^^;)だけ手に入れる。 お味はまさにチョコ・ミント。さっぱりしていて、美味しかったよ♪
しかし、このミント・キット・カット、期間限定なのではなく、ご当地限定だったらしく、 ミリ以外では一切見かけませんでした(泣)。

(こなつ)