クチン(Kuching)


見た目はかわいいのだが、恐怖のプロペラ機

11月20日(火)
今日はジャングルに別れを告げ、クチンへ。
Pi-子:チェックアウトは済ませておいてくださいってHさんから言われてるんだ… あ、そうだ、それからフロントに預けておいた貴重品(パスポートとT/Cと現金)返してもらわないとね。

Pi-子、さっそくチェックアウト&貴重品を返してもらいにフロントへ。
フロント:Here you are. (はい、どうぞ)
Pi-子:
(そうだ、マレー語使ってみよう) Terima kasih(トゥリマカシー/ありがとう)
フロント:sama-sama(サマサマ/どういたしまして)

おおっ、通じた。それにしてもマレー語ってかわいい。

行きの時と同じプロペラ機でミリまで。
慣れたとはいえ…やはり、このプロペラ機、怖いっす。(^_^;)

ミリ到着
Hさん:2日間どうもありがとうございました。私はここでお別れです。 クチンでは別のガイドがつきますので、引き続き、旅行をお楽しみください。
Pi-子&こなつ:こちらこそどうもありがとうございました。



こうしてHさんとは別れを告げ、Pi-子&こなつはクチンへ。(今度はちゃんとした旅客機)

クチン空港着。ターンテーブルで荷物が出てくるのを待つ。
飛行機は早くてよいのだけど、こうゆうのが時間のロスなんだよねぇ。

こなつ:Pi-子、見て!あの荷物、変。ダンボールに穴がいっぱい開いてるよ。
Pi-子:ああ…たぶん、あれ、生きた食材だよ。
こなつ:…ウソだぁ…。

この荷物、Pi-子&こなつのちょうど前に立っていた男性が引き上げた。そして…

 コケコッコー

例の荷物が鳴いた
Pi-子:なんだ、ニワトリか。平凡だなぁ。(てっきり猫か犬かと…)
こなつ:えっ、本当に生き物だ!てっきりPi-子の冗談かと思ってたのに。
Pi-子:私がウソついたことある?
こなつ:いつも。


…さて、空港の外へ出るとクチンのガイド天(テン)さんが待っていた。
今日はほとんど移動で終わり。
明日の予定は…オラウータンに会いに行く!?…本当に会えるんかい?


11月21日(水)
天さん:おはようございます。今日はセメンゴ・野生生物リハビリセンターへ行き、 運がよければオラウータンに会えます。午後はサラワクカルチャービレッジで マレーシア・サラワク州の代表的な7部族の住居やダンスを見ますよ。
…なんだか、こてこてのパックツアーになってきたな〜 (^_^;)

クチン市内から南へ行くこと約1時間、セメンゴ・野生生物リハビリセンターに到着。
天さん:このセンターでは、森の中で傷ついた状態で発見された絶滅の危険性の ある動物や、密猟により捕らえられ保護された動物などの飼育を行っています。午前と午後の餌付けの 時間だけ公開してますがオラウータンが現れるかどうかは運次第です。さぁ、行きますよ。
天さんがセンターで登録を済ませた後、さっそくジャングルへ。

…かさかさ…

上の方で音がしてる…。
天さん:あっ、あそこ!
見上げると親子のオラウータンがいた。
…なんか人間の親子みたいだな。

しばらくするとオラウータン親子はジャングルの奥へ入って行った。
天さん:餌付け場所へ行ってみましょう。
我々もジャングルの奥へ。

餌付け場所でしばらく待つが、オラウータンは現れず。あのままどこかへ行ってしまったんだろうか。
…とあきらめかけた時、さっきのオラウータン親子登場!
もったいぶっちゃって、こいつぅ。

オラウータンの餌場を数メートル離れたところから観光客が観察できるようになってます。
母オラウータンはうまくバナナをキャッチして食べてるんだけど、子供はなかなかうまく出来ない様子。
本当に人間の親子のようで微笑ましい。
望遠は使ってません

食事が終わると母オラウータン、さっと立ち上がり(?)、何を考えたのかこちらに近づいてくる!?
5m…4m…3m…2m…うわっ、こんなに近くまで来たっ!
センターの飼育係:危ないから下がってください!
ささっ 別のツアー客の皆さん(たぶんマレーシアの旅行団)いっせいに下がった …が、こなつちゃんだけ下がる様子なし。手を伸ばせばオラウータンに触れる距離にとどまってる。
天さん:こなつさんっ、下がってください!
Pi-子:こ…こなつちゃんっ
こなつ:え〜、だって、危害を加えそうにないし、かわいいじゃん。

至ってのん気なこなつ。
後から聞いた話ですが、人間がオラウータンにむやみに近寄ってはいけない、という理由は2つあって、
一つは、半ば人間に飼われているとはいえ、野生の動物なので危ないということ
もう一つは、逆に人間の病気を(カゼとか)オラウータンにうつしてはいけないから、ということだそうです。

母オラウータン、こなつちゃんに危害を加えるわけでもなく、観光客にあいさつを終えたと思ったのか、 そのままジャングルに帰っていった。
天さん:ここまでオラウータンが側まで来るのも珍しいですよ。
ラッキーだったのか、こなつちゃんを親戚だと思ったのか…それはよく分からない。

天さん:これからお昼を食べて、午後はサラワクカルチャービレッジへ行きます… しかし、まだお昼まで時間があるので、どこか行きたいところがあればご案内しますよ。お買い物とか。
今回、このツアーはPi-子&こなつだけなので、かなり融通がきくらしい。
Pi-子:どこでも?
天さん:いいですよ。ブランド物ショップとか。
Pi-子:じゃあ、庶民の行くショッピングセンターへ行ってみたいんですけど。洋服とか雑貨とか売っている所。
天さん:庶民の行く店?ブランド物ショップじゃなくて?
Pi-子:ブランド物ショップじゃなくて!
天さん:…そ、そうですか(^_^;)…う〜ん…
(ちょっと考えてから) …分かりました。これからインディア・ストリートにご案内しましょう。

こうして、ブランド物ショップではなく、インディア・ストリートへ。
インディア・ストリートというと、その名の通りインド人&インド系ショップがずらっと…と思っていたのだけど 漢字の看板が目につく。つまり、中華系のお店が多いということですね。商売はやはり中国系が強いってことかしら。
それとアラビア文字のお店。マレーシアの国教はイスラム教。マレー系の人の9割はイスラム教を信仰 しているので、コーランを扱っていたり、カードにコーランの一説が書いてあるようなものが多いみたいです。

おおっ、こんなモノを見つけてしまいました(左写真)。
イスラム教圏では売られているとニュースで聞きましたが…。
しかし、買っちゃったらシャレで済まないかもしれないので、購入は見送り。

Pi-子はもうちょっとここに埋没していたかったのだけど、こなつちゃんが暑さの為(?)溶けてきたので、 ちょっと早めに切り上げてお昼へ。

午後はサラワクカルチャービレッジへ。
セメンゴ・野生生物リハビリセンターとは全く反対側、クチン市の北のサントボン山にあり、ここは古い伝説で "光が生まれる場所"と言われているそうです。
サラワク州の代表的な7つの部族、ビダユ族、イバン族、ペナン族、オラン・ウル族、メラナウ族、マレー系民族、中華系民族の の家(もちろん作り物だが)を訪れ、生活様式を見ることができます。

最初に"パスポート"と称するメモ帳をもらい、部族の家ごとにスタンプが押せるという趣向。
どこぞの駅の鉄ちゃんになった気分だ。

まずはサラワク州最大の部族がイバン族のロングハウスへ。
イバン族は現在でも人口の30%を占めており、かつては首狩族でした。家の天井から無数の壺(?) がぶら下がっていますが、本当は首がぶら下がっていたんだとか…。

ペナン族の家まで来た時にビッグニュースが。
ペナン族の人:さっき、マレーシアの国王(サルタン)が亡くなったんだって。
たいへん失礼だけど、マレーシアに国王っていたんだ。(^_^;)
ペナン族の人:明日は喪に服す為、ここはお休みになるよ。だから明日は僕も休暇だ。
スコールの後
またまた、たいへん失礼だけど、この人、国王が亡くなってがっかり、というより休めることがうれしそう。
ペナン族の民族衣装のフンドシ姿なんだけど、心はサラリーマンなのね…。(^o^;)

 ぽつ…ぽつ…ざ〜〜〜〜〜

この時、すごくタイミングよくスコールが振り出した。
そして、このペナン族の人から、弓矢や吹き矢の使い方の説明を一通り聞き終わると、これまた これまた、タイミングよく雨は小雨になった。
天さん:今のうち、次のオラン・ウル族の家へ行きましょう。

オラン・ウル族の家に着くと、再び大雨
こんなことを繰り返し、最後にビレッジの劇場で民族ダンスを見て(&踊って)いると雨はあがっていた。

こなつちゃんの晴れ女パワーを改めて思い知る

しかし、完全に晴れないのはPi-子の雨女パワーだったのかしら…?


11月22日(木)
飛行機の乗り継ぎの関係でめちゃめちゃ早起き。なんと3時半起床!
5:00発 クチン => クアラルーンプール
7:30発 クアラルンプール => 成田空港
・・・という日程なもので、仕方がない。

天さんに送ってもらい、半分寝ながら空港へ。
しかしっ、せっかくPi-子が早起きしたというのに、海外の常識、飛行機は 30分遅れの出発となった。
こなつ:どうしよう。クアラルンプール空港で買い物する時間あるかな? 私、まだ会社のお土産のお菓子、買ってないのよ〜。
Pi-子:む…難しいと思うよ。

会社へのお土産のお菓子とは…日本人の悲しいサガね。

飛行機は30分弱の遅れでクアラルンプール空港に到着。
この時、時間はすでに7時を少し過ぎていた!

お土産よりも飛行機に乗り遅れる方がたいへん!と搭乗ゲートまで急いでいくが…
日本行きの搭乗ゲートはまだ閉まっていた! どういうことだい?
その辺にいた空港職員をつかまえて、話を聞くと、これまた飛行機は遅れているとのこと。

出発まで1時間以上の時間があったので、こなつちゃんは会社へお土産を買うことができました

なんて、ラッキーな。
これって"インシャーラ(神のみぞ知る)"ってことなのだろうか?

(Pi-子)