〜キリ番10000ゲット記念〜 2003年8月
かぼちゃ美術館


かぼちゃ美術館

8月のある日、しずるちゃんと東京駅で待ち合わせ。これから湯河原へ向けて出発しようとしていた。
Pi-子:どうやって行く?新幹線を使って行くにはちょっともったいない気がする。
しずる:その辺びみょ〜な距離だよね。快速アクティーがあれば一番いいんだけど・・・

といいながら時刻表を調べる。

しずる:あ、残念。行ったばかりだ。
Pi-子:しょうがない。普通の東海道線で行きますか?


ちょうどお昼時だったので、お弁当を買って列車に乗り込む。
なんか旅行モノのTV番組みたいだ。(^_^)v

お弁当はやっぱり走る列車の中から風景を見ながら食べないとね・・・なんて思って、乗り込んでからすぐに食べなかったら、列車はだんだん 混んできて満員状態に。
Pi-子:東海道線って乗らないから知らなかったけど、この時間でもけっこう混んでるんだね。
しずる:うん、朝のラッシュとまではいかないけど、このぐらい混んでるとお弁当開けるのためらっちゃうね。
Pi-子:横浜過ぎれば空くんじゃない?

と淡い期待をしていたのだが

横浜ではかなりの人が降りたけど、同じ数だけ乗ってきたから、差し引き0(ゼロ)。
電車はやっぱり満員状態。
隣のおじさんたちは今日の商談の作戦(?)みたいな話しているし、のん気にお弁当食べてる雰囲気じゃないんですけど・・・

Pi-子:小田原過ぎれば空く・・・かな?空くといいな・・・
しずる:小田原まで待ってたら、もう湯河原に着いちゃうよ。食べよ。

満員に近い電車の中で肩身の狭い思いをしながらお弁当を食し、しばらくしたら湯河原へ到着。

まずは予約しておいた宿へ行き、荷物を降ろして一休み。

しずる:sadaちゃんと約束した時間までまだあるし、どこか行く?
夜には「世界征服宣言」キリ番10000をゲットしたsadaちゃんの記念品贈呈式を行う予定なのです。

Pi-子:湯河原って美術館・博物館系が多いんだね・・・「湯河原ゆかりの美術館」、「空中散歩館」ってなんだろね。あと「西村京太郎記念館」 駅の時刻表とかいっぱいあるのかな?・・・あ、「かぼちゃ美術館」だって。
しずる:かぼちゃ?
Pi-子:うん「かぼちゃカフェ」もあるよ。ここ行ってみない?

かぼちゃの美術館への好奇心もあったが、それよりもカフェにつられて決定。
地図を見る限り、さほど遠くなさそうなのでぶらぶら歩きながら行くことにする

新幹線の線路(高架)を越えたところに、巨木発見!
Pi-子:なんだろ?この木なんの木気になる木?
しずる:樹齢数百年・・・って感じだね。
Pi-子:今にも立ち上がって戦いだしそうだよね!
しずる:「ロード・オブ・ザ・リング」のエント族か!?


横に説明書があった


明神の楠

五所神社は、古くは五所明神又は五所大明神と称し、境内は広大幽邃で参拝者は千歳川の清流で禊を行ない、この『明神の楠』の下を経て神社に参拝しておりました。
その頃の参道には楠が数多く生い茂っていましたが、今はこの一樹のみが歴史の跡を物語っております。

クスノキ(くすのき科)
樹齢800年以上


確かに道を隔てたところに神社があり、昔はその神社へ行くまでの参道だったのだろう。
しずる:1本だけ残されちゃったんだ。
開発の波・・・ってヤツですかね。

楠を通り過ぎて、ひたすら直進。
小学校の所を右折、住宅の地のど真ん中に「かぼちゃ美術館」はあった。

Pi-子:あった、あった。・・・でも、ここって入り口はどこ?
通りに面した建物のドアは閉まっており、奥へ行くと住宅っぽいんですが・・・

しかし、せっかく来たのだからと思い、奥へ進む。
けど、入り口というよりどう見ても家の玄関なんですけど・・・
しずる:・・・住宅か、住宅を改築して美術館にしたんだね。
Pi-子:「かぼちゃ美術館」って書いてあるから間違いないとは思うけど・・・

Pi-子、ちょっぴり勇気を出して呼び鈴を押す。

ぴんぽーん

女の人:はい、どうぞ。いらっしゃいませ。
Pi-子:あの、こちらって「かぼちゃ美術館」ですよね?
女の人:そうですよ。お入りください。


中へ入ると1Fがカフェ、2Fが美術館になっていた。
しずる:先に美術館を見て、後でお茶しよう。
Pi-子:賛成。


2Fの展示室の中に入ると、かぼちゃの置物、かぼちゃのクッション、部屋中に飾られているかぼちゃの絵、かぼちゃに囲まれた部屋の中に・・・

Pi-子:あっ、バルタン星人だ!!
バルタン星人が・・・いや、正確にはバルタン星人のはさみをつけた子供がいた。

館長:君たちもつけてみる?
Pi-子:えっ、いやっ、いいですっ!・・・後でいいです。v(^_^)v

館長さんは昔Tプロ関係の仕事をしていて、実際に撮影で使われたバルタン星人の着ぐるみがここにあるんだとか・・・。


かぼちゃがいっぱい

バルタン星人だ〜!童心に返るPi-子

話をかぼちゃに戻して・・・
しずる:どうして「かぼちゃ」の美術館を作ったんですか?
館長:かぼちゃが好きだから。
(きっぱり!)
なんて明瞭なお答え。

しずる:これが「栗」や「お芋」の美術館だったら来たかどうか分からないですけど、「かぼちゃ」だと、こう・・・そそられますよね
どうそそられるのか、私にはさっぱり分からないんですけど?(確かにカフェにはそそられたが。)

館長:これらかぼちゃの絵を描いた"草間弥生さん"って知ってる?
Pi-子:いいえ、残念ながら。
館長:芸術家らしい、一風変わった人でね。幼少期に幻覚を見たりして、たいへんなこともあったんだろうけど、 その体験から絵画を描き始めたそうだ。・・・この人がそうだよ。

壁には館長さんと草間弥生さんの写真が飾られていた。

他にも草間弥生さんを特集した雑誌が置かれていたが、どの写真も目をカッと見開き、写真を見ているこっちが見られているような気がしてしまう。
「芸術は爆発だー」の岡本太郎さんに似ているかも。見るからに"芸術家"という感じです。

草間弥生さん自身からも強烈な印象を受けましたが、絵の方もかなり強烈で水玉模様をモチーフにした「赤いかぼちゃ(巨大なアクリル板)」 や「かぼちゃのひるね」、「ダンスかぼちゃ」など、じっと見ているとかぼちゃの中に吸い込まれそうな気分になります。

かぼちゃの絵を一通り見終わり、1Fのかぼちゃカフェへ。

Pi-子:あっ、かわいい。展示してある食器は全部かぼちゃだ。
しずる:本当だ。カボチャのティーセットだよ。


かぼちゃの食器を見ながら、オーダーしたカボチャのプリンを食す。
う〜ん、かぼちゃ三昧。

かぼちゃカフェでは"かぼちゃランチコース(1300円)"もやっているそうで、次に行く機会があれば、ぜひ食べてみたいです。(要予約)


キリ番10000ゲットおめでと〜!
この後、宿に帰ってからざっと温泉に入るとsadaちゃんとの約束の時間になった。
Pi-子&しずる:お待たせー。
sadaちゃん:おう、よく来たな〜
ユタカさん:久しぶり〜、本当に久しぶりだよな。何年ぶりか・・・じゃないのか?


Pi-子:じゃ、sadaちゃん、これキリ番10000ゲット記念品だから。
記念品授与。
sadaちゃん:どうも・・・(ガサガサ ←包装紙を開ける)・・・マグカップか!
Pi-子:そうそう、スウェーデンの老舗デパートNK(エヌ・コー)で買ったものだよ。
しずる:ああ、「氷のホテル」へ行った時のね。

"スウェーデン編"をご参照ください。)

その後、氷のホテルの話題やら思い出話やらで盛り上がり、さらに場所を変えて飲めや歌えやで盛り上がり、気づいたら2時!

ホテルへ帰ると、正面玄関はすでに閉められていて(当然だ)仲居さんを呼んでドアを開けてもらったとさ。(^_^;

※ところでユタカさん、あの時の話はどこまで暴露してもいいんですか?

(Pi-子)