熊野古道(発心門王子〜熊野本宮大社)


熊野古道を行く

2日目
Pi-子隊長:さあ、今日は熊野古道を歩くぞ!
大将:暑そうだな。
マコ:車はどうするんだ?
Pi-子隊長:一旦熊野大社まで行って、駐車場に止めさせてから、バスで移動、徒歩で熊野大社まで戻ろうかと考えてる。
マコ:なるほどね、じゃあ、熊野大社目指して出発だな。




懸念していた渋滞もなく、9時には熊野大社到着。
予定していたよりも1本早い9:20のバスに乗って、発心門王子へ到着。

鳥居越しに見る発心門王子社殿チームアドベンチャー王子・大将

大将:はっしんもんおうじ?
Pi-子隊長:いや、読み方は「ほっしんもんおうじ」


発心門という言葉は山岳信仰における四門修行(発心・修行・等覚・妙覚)に由来する。山上の聖地に至る間に4つの門を設け、ここから先は熊野大社の神域の入口となっている。
発心門王子から熊野大社までは6.8q。
70〜160qに渡る(コースによって異なる)熊野古道を歩いてきた人にとってはゴールも間近!

とはいえ、我々はここからスタートだけどね。
大将:発心門(ほっしんもん)は分かったが、どうして王子なんだ?ほっしんもんプリンス?
ピッキー:いや、英語風に言うならプリンスが先に来て、プリンスほっしんもんじゃないか?


大将とピッキーの非常にどうでもいい会話はひとまず無視。
熊野の神様の御子神(みこがみ)が祀られている社のことを王子社といい、おそらく「社」は省略されて「○○王子」と呼ばれているようです。
または神仏が童子(王子)の姿となって現れることが多いから、という説も。
社がある場所は古来から休憩所にもなっています
熊野古道沿いには、九十九王子と言われる程たくさんの王子社がありますが、実際には99以上存在します。(九十九は実際の実際の数ではなく、数の多いことを表したもの)
Pi-子隊長:プリンス談義はいいから、そろそろ出発しよう!

発心門王子からはしばらく舗装された道路を歩いていきます。

八咫烏(ヤタガラス)が道案内水呑王子までは舗装道路が続く

約30分ぐらい?歩いたところで次の王子、水呑王子が見えてきました。
Pi-子隊長:水呑王子で水飲む?でも、まだブレイクには早いよね?
ピッキー:水呑王子…ドリンク ウォーター プリンスか?
まる子:(あっさり無視)次でいいんじゃない?


水呑王子まで来ましたかわいいお地蔵さんが2体

水呑王子という名前だけあって、沢水を引いた水のみ場があり(写真右上)ご丁寧に柄杓が用意されています。
そして水飲み場の近くにはかわいいお地蔵さんが2体。(立像と坐像)
後から知ったのだけど、このお地蔵さん、腰痛にご利益があるんだとか。

横には廃校になった小学校があり、休憩スペースが設置されていたが、まだ歩き始めたばかりなので、休憩なしで次に進む。

ここはを過ぎると、いかにも古道という感じの雰囲気満点な山道に入っていきます。


山道も古道らしくていいですね
雰囲気のある石畳の道


木陰の山道は快適なのだが、太陽の高度が高くなるにつれ日向はすざまじい暑さになってきた。(;´д`;;A)
マコ:山道を抜けて、また舗装道路になったな。
大将:舗装道路は照り返しが暑い!(大汗)
Pi-子隊長:次の「伏拝(ふしがみ)王子」で休憩するか。

ピッキー:かき氷食いて〜
Pi-子隊長:自販機ぐらいはあると思うけど、かき氷はどうだろ?
まる子:あ、前方に> 「かき氷」のノボリが見える。

Pi-子隊長:本当だ!ちょっとあそこで休憩していくか〜?
マコ:伏拝王子まで行くんじゃなかったのか?
まる子:でも、伏拝王子の休憩所だとかき氷はないかもよ。

結論、かき氷の誘惑には勝てず、伏拝王子よりちょいと手前の「お茶屋大阪」で一休みしていくことに。

茶屋の中に入っていくと先客あり、女性2名+男性1人の3人組…外国人か?
先客3名:ハーイ!
Pi-子隊長:ハイ!どちらから?
女性A:フィリピンからよ。

女性2人は確かにフィリピン人だが、男性は欧米人のように見えるのだが…

女性B:彼は本当はフランス人なんだけどね。
男性:そうだけど、今はフィリピンに住んでるんだ。

まる子:日本には旅行で?どのぐらい滞在されるんですか?
女性B:ん〜、2週間ぐらい?

我々は3泊4日なんですけどね…(これでも精一杯&目一杯)ああ、羨ましい!!

男性:じゃあ、ボクたちはそろそろ行くよ。
女性A:私たちゆっくり行くから途中でまた会うかもしれないけどね。
全員:See you again !



待望のかき氷
なんで 蕎麦!?

まる子:えっ、そば!?
大将:うまいぞ!
マコ:オレもオーダーしたよ。
ピッキー:オレも食おうかな?

皆さん、朝食がっつり食べたよね?

おかみさん:皆さん、また食べられるようならスイカも食べていって、サービスだから。
サービスはスイカだけではなく、もろきゅうまで頂いた。
オ・モ・テ・ナ・シ 抜群のお茶屋さん。
おかみさんは地元の方かと思ったら、なんと大阪から通っているため、金、土曜日、連休のみの営業なんだそうです。(その名も「お茶屋大阪」
宿泊もやっているというので、今度来る機会があったら泊まってみたいな。(^o^)


とにかく食うべし食うべし!おかみさん、ありがとうございました。

ウォーキング再開。
お茶屋を出ると再び山道を行く。
緩い坂道(階段)を上って、降りていくとそこは「伏拝(ふしおがみ)王子」

ここからはなんと熊野本宮大社が見えたのだそうです。(天気もよかったのに・・・気が付かなかった。)
何日もかけて熊野古道を歩いてきた人々はそのありがたさから伏して拝んだことから「伏拝(ふしおがみ)王子」となりました。


ふたたび出発〜!
伏拝王子石祠

伏拝王子にも休憩所はあるが、先ほどのお茶屋で十分休憩したのでここはスルーして先に進む。

伏拝王子から熊野大社まではあと3km、おおよそ1時間ぐらいの距離。
ラストスパートがんばっていこ〜!

再び歩き出してすぐに先ほどお茶屋で会ったフィリピンから来た3人組を発見!
Pi-子隊長:また会いましたね!
女性A:ゴールまであと少しね。
女性B:私たちはゆっくり行くわ。


女性Bさんは杖をついていたので、ちょっと足が悪いのかな?
と思いながら、我々は先を急ぐことにした。


九鬼ヶ口関所
上り坂(階段)が続く

九鬼ヶ口関所まで来れば熊野本宮大社まではあと少し。
実際にはここより少し行ったところに関所があり、熊野に入る参拝者のチェックと通行税を徴収していた。 通行税は十文・・・今のお金の価値でいえば、200〜250円だというから、さほど高いものではなかったようだ。

緩い上りと下りを繰り返しながら進むと、山道から再び舗装道路&大きな集落に出た。

Pi-子隊長:あ、ここ、最後の王子、「祓所(はらいど)王子」だよ。
ピッキー:何?最後の王子?
大将:ラスト・プリンスか!?


祓所(はらいど)王子は休憩所は併設されていません。
というのも、ここから熊野大社まではあと100mの距離。
休憩をとるというよりも、熊野大社へ入る前に旅の汚れを祓い清める場所なのです。
なので、ここはラスト・プリンス(ラストエンペラーではない)というよりも クリーニング・プリンス というべきか?

ラスト・プリンス・・・いや、祓所王子熊野本宮大社の鳥居が見えてきた!

身も心も清められたところで(?)いざ、熊野大社へ!


(Pi-子)





(お役立ちリンク)
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