草千里

さて、最終日。
これまたお約束で快晴。
Pi-子: 昨日これだけ天気がよければ、国見ヶ丘からいい景色が見られたのにね。
ピッキー:国見ヶ丘に寄ってから行こうよ。時間ない?
Pi-子: なくはないけど。
ピッキー:じゃあ、行こう!

朝食をいただいて、宿をチェックアウトしたら出発。
まずは国見ヶ丘リベンジ

ピッキー:おお〜、ファンタスティック!
こなつ:昨日とは大違い。

国見ヶ丘再訪ようやく高千穂の街が一望できた


標高513mの高さにある場所で、今回の旅で通ってきた椎葉の山々まで一望できる場所。(昨日は何も見えなかった。)
秋の早朝、快晴無風の冷え込んだ日にしか見られないという雲海...さぞかしきれいなんたろうな。

これにて高千穂の別れを告げて...
こなつ:今日の予定は?
Pi-子:阿蘇山に行って早めに空港かな~
こなつ:え、また山道!?(+_+)
Pi-子:いやいや、椎葉の時みたいな酷道ではないと思うよ。 
ピッキー:酷道はカンベンしてくれ。(運転手)



みなさんの期待に反して、山道とはいえ、上り下り2車線の道路  |↑||↓|
さらに天気もよくて、景色もいいからサイコー!

ロープウェーの麓駅[阿蘇山西駅」に到着。
ピッキー:いやぁ、快適なドライブだった。
Pi-子:今回はこなつちゃんも大丈夫だったでしょ?
こなつ:...でもない。カーブの連続はやっぱり酔う。
Pi-子:え...ここからロープウェーだけど大丈夫?
ピッキー:車でも火口近くまでいけるみたいだよ。(有料道路あり)
こなつ:ロープウェイのほうがいい!カーブないから
Pi-子:歩いてもいけるみたいだよ。
こなつ:それもっと無理!! (`゚д゚lll)乂

ロープウェイのチケット火口へGO!


車内アナウンス:阿蘇山ロープウェーは世界で初めて活火山に架けられたロープウェーで、高低差108mを所要時間4分で結びます。
料金は大人 往復 1200円/人 とちょっとお高め。
阿蘇山西駅の駐車場 ? 中岳火口西 を結ぶ 有料道路、阿蘇山自然公園道路の料金は普通車 600円。
車ならこっちのほうお得だけど、ロープウェーからの景色はなかなか絶景です。
徒歩だと約2km の整備された遊歩道で、高低差 108mをのぼっていきます。(無料、使うのは体力のみ)

ちなみに「阿蘇山」というのは1つの山のことではなく、この火山口がある「中岳」を取り囲む周りの山々を総称した名前なんだそうですよ。

異変を知らせるランプと掲示板ロープウェイ駅と火口周辺をつなぐ「火の国橋」


ロープウェイを降りると、4色のランプが設置されている掲示板が目に入ってきた。
中岳火口では常に有毒な成分を含んだ火山ガスを噴出しているので、ちょっとでも異変があった時にはランプが点灯して危険を知らせるのでしょう。
また、喘息、気管支疾患、心臓疾患、また体調不良の人は注意!とのこと。
でも、今日は青のランプが点灯しているから、体調不良のこなつちゃんも大丈夫・・・かな?

火口周辺案内図(クリックで拡大)火口の付近を遊歩道が整備されている


そして、火口付近にコンクリート製の小屋(?)みたいなものがいくつか点在しているんだけど…なんだろ?
休憩所?いやいや、でもあの中に入っちゃうと火口が全然見えなくなるしねぇ。
Pi-子:あの小屋みたいの、なんだろうね?
ピッキー:避難壕だろ。噴火した時のための。

ああ…なるほどね。
火口の周りに9ヶ所あり、1つの壕に30人ほど逃げ込めるそうですよ。
さらにロープウエーの駅舎も「いざ」という時には避難壕の役目も果たせるように頑丈に作られてるとか。
2016年に噴火が起こった際には、半分ほどが火山灰で埋まったそうですが、全く壊れてはいなかったということです。

いざという時の避難壕激しくたちのぼる噴煙


7つの火口が見られよう、遊歩道が整備されています。
もくもくと立ち上る噴煙が間近み見られて、独特の硫黄臭も感じられる。
避難壕が整備されているとはいえ、こんなに火口の近くまで観光用に公開しちゃうなんてすごいね。
もっとも、前述のとおり危険レベルを常にチェックしていて、危険レベルが少しでも上がると見学コースを変更したり、場合によっては突然見学中止!ということもあるようです。

火口ズーム 火口湖の水はきれいなブルー「アグルチネート」と呼ばれる地層


火口の底にはきれいな湖。 事前情報ではエメラルドグリーンと聞いていたけれど、今日はどちらかというとブルー。
一見 涼しげに見えるけれど、地下のマグマの熱で温められていて 通常は50〜60℃ぐらい。
温泉として入るのは無理かな。

第4火口、第7火口あたり火口湖、噴煙はなく、荒涼とした砂漠のような景色。
ちょっとグランドキャニオンな感じ?(まだ行ってないけど)
きれいな地層が見られる山?崖?みたいになっているのは「アグルチネート」と呼ばれているもので、これは溶岩ではなく、未固結のマグマのしぶきが落ちて固まったものなんだそうです。

※ 2016年10月8日、36年ぶりに阿蘇山が噴火。
この噴火でロープウェイの施設の損傷、火口付近の遊歩道、駐車場などに大きな被害があり、2017年10月現在もなお火口見学の再開時期は未定となっています。
旅行の計画を考えている方はこちらのサイトをご参照ください。↓

阿蘇山火山火口規制情報 http://www.aso.ne.jp/~volcano/

さて、火口から車でちょっと移動して、草千里へ。
火口付近は草木が一本も生えていない噴煙と灰のグレーの世界だったのに反して、ここは緑豊かな大草原が広がる世界。

しかしながら、かつてはここも火口の中だったのだそうですよ、もっとも、ほんの3万年前ぐらい前の話ですが。
現在では遠くに中岳の噴火を眺めつつ、放牧馬が草を食んでいる牧歌的風景が広がっています。

草千里池の部分が昔は火口だったらしい


馬だ!乗馬ができるようだ

ピッキー:乗馬できるんだ、馬乗りたい!
こなつ:あ…私はいいや、まだ車酔いが…。
Pi-子:私もいいや、高いから。ピッキー乗りたければいいよ、見てるから。

乗馬の料金 (2017年現在)
Aコース1,300円(5分)、Bコース3,000円(20分)、Cコース4,000円(25分)

ピッキー:1人だったらいいや、やめとく。
Pi-子:あの丘の上まで行ってみようか。景色よさそうだし、天気いいし。
中央に低い丘があるので、そこを目指して進む。

途中…
こなつ:私、やっぱり車に戻って休んでようかな。
Pi-子:大丈夫?
こなつちゃんはビッキーから車の鍵を受け取り、駐車場に戻り、残ったピッキーと丘の頂へ。

真ん中の丘を目指して歩く丘の上より火山博物館の方を見たところ

丘の上からは360度の大パノラマの風景が見られて、いい気持ち。
これでもうちょっと青空が見えていれば最高なんだけど…。

ピッキー:気持ちいいね。ここから草千里の草原地帯が360℃見渡せるよ。
Pi-子:本当、いいねここ。天気も…気持ち雲が出てきてる気がするだが…
ピッキー:いや、気持ちどころか、かなり怪しい雲が出てきたぞ。
Pi-子:い…や…大丈夫でしょ、太陽も出てるし。
ピッキー:昨日もそうだったぞ。
Pi-子:2日も続いてそんな変なお天気雨なんて降らない…

ポツリ

ピッキー:雨だ
Pi-子:いや、まさかそんな気のせい・・・

ざああああああ〜〜〜〜〜!
`、ヽ`ヽ、`ヽ  (ノ`・ω・´)ノ ヽ、`ヽヘ(ι゜Д゚;)ノ

最初の「ポツリ」から躊躇することなく、いきなり降り出した雨。
見晴らしがいいところにいる、ということは雨宿りをするところもないところにいたわけで…
ダッシュで車に戻る。

ピッキー:とりあえず、合羽持っててよかったな。
Pi-子:はぁはぁ、そう、車に置いておこうと思ったんだけど、持っててよかったよ。でも、まさかこんな・・・
こなつ:大丈夫だった?車に戻ってきたら、すぐに大雨が降りだしたからビックリした。
Pi-子:そ…そうだね、なんか昨日と似たようなシチュエーションな気がするけど。
ピッキー:今度からこなつさんが外にいて、Pi-子は岩戸に隠れていたほうがいいんじゃないか?
Pi-子:いやいや、たまには雨だって降ることもあるし・・・
ピッキー:いつもじゃないかよ!?合羽びしょ濡れだから、トランクに・・・

どばああああああ〜〜〜〜〜!
`\\ヽ\、\\`\ヽ\\、\ヽ\`\\、\\ヽ( ̄□ ̄;)!!

ピッキーが車のドアに手をかけた瞬間、雨の降りが一段と激しくなり、とても外に出られる状況ではなくなった。
こなつ:合羽、後ろに置こうか?(後部座席にいるので)
ピッキー:じゃあ、よろしく。

わずかに太陽が見えてるんだよねぇ…これもお天気雨?

この雨はかなり危険なので、しばらく待機し、落ち着いてから出発。
当初の予定では「温泉でも行くか〜」と言ってたんだけど、それには微妙な時間になってきたし、この先の天気も不安があったので、熊本空港に直行。

Pi-子:・・・意外と早く空港に着いちゃったね。
こなつ:まぁ、でも到着が遅れるよりいいんじゃない?
ピッキー:1本早い飛行機に変更できないかな?
Pi-子:いやぁ、無理でしょ。チケット早割で買ってるから。

一応航空会社のカウンターに聞いてみたら、やはり早割で買ったチケットは変更できなかったけれど、時間が早かったけど、チェックインと荷物を預けることはできたので、身軽になったところ空港を散策。
こなつ:予想外に大きいんだね、熊本空港。
Pi-子:確かに、もっと小さな地方空港だと思った。
レストラン、売店がかなり充実しています。
熊本名物の馬肉、ラーメン、そして何といってもくまもんグッズの数々。
飽きることなく過ごしていたら・・・

こなつ:ピッキーさん、どこ行ったのかね?
Pi-子:さぁ?たぶん展望デッキで写真撮ってるんじゃないの?

ピッキー:Pi-子、こなつさん!そろそろ行かないとマズイんじゃないか?
Pi-子:え・・・そんな時間?
ふと時計を見ると・・・あ、あれ・・・出発の5分前!? 
そんなにゆっくりしてた? Σ(゜Д゜)

ピンポンパンポーン
アナウンス:○○便東京行きの最終登場案内になります。Pi-子さま、ピッキーさま、こなつさま、ただちに搭乗口までお越しください。
飛行機、国際線&国内線で何度も乗ってるけど、アナウンスされたの初めて!(キャッ)
・・・なんて、悠長なこと思ってる場合じゃない。

急いで保安検査を済ませ、飛行機へ乗り込む。
LCCじゃなくてよかった。

危ないところだったけど、なんとか飛行機に乗り遅れることもなく無事に帰り着いたのでありました。

くまもんがいっぱい の熊本空港無事乗れました(ほっ)

今回は水の国、火の国、神の国、それから晴天、どしゃ降り・・・と盛りだくさんな旅でした。
ひどい雨もあったけど、晴れ間もあったので、まぁ、よしとしよう。

残念だったのは熊本城へ行けなかったことかな。
2016年の地震で甚大な被害を受けた熊本城。
しかし、今現在、復興に向けて多数の方々ががんばっているので、いつか・・・できれば早めに訪れたいと思います。
地震の被害に遭い、今もたいへんな思いをされている方々が1日でも早く元の生活に戻れること、早い復興を願うばかりです。

(Pi-子)


(お役立ちリンク)

ASOVO
アソボ 
阿蘇でおこなわれる祭事・イベント・アクティビティや、食事処・土産物店・宿泊施設のご案内など、観光にまつわる情報をご紹介するポータルサイトです。
熊本空港  九州の玄関口、熊本空港(阿蘇くまもと空港)のオフィシャルサイト。空港の施設情報、フライト状況、空港までのアクセス方法、イベント情報などが充実しています。