車はひたすら宮古を目指して走る。
琥珀博物館を出る時に
職員のお姉さん:4時を過ぎると道路が凍結しますので、注意してくださいね。
といわれたが、本当にもう道路つるつる状態だよ。(泣)
左に見える海は太平洋というよりもさながら演歌に出てくる日本海のようだ。
Pi-子隊長:この波、マルタを思い出すね。
ああ、あの時も
誰かさんのせいですばらしい地中海だった。(
マルタ編参照)
しばらく走っていると車が数台停められるような開けた場所に出たので、ちょっと停車して写真撮影タイム
うむむ 半端ない時化っぷりだ
るむ:あの波しぶき、いいわねぇ。この世の終わりみたいで。
まる子:テトラポットがまるでおちょこみたいに小さいわ
Pi-子隊長:本当にみな逞しくなったな(感涙)
ざっぱ〜ん!!
道路がアイスバーンになっているので、ところどころ徐行を余儀なくなされたが、渋滞というものとはまったくの無縁で比較的スムーズに宿に到着した。
本日の宿は漁師の宿「たかえい」
Pi-子隊長:漁師の宿だけに料理が自慢みたいだよ
漁師の料理?今のはダジャレか?
ま、それはおいといて、大いに期待。
Pi-子隊長:こんにちは〜、予約してた「チームアドベンチャー」です
返事はないが、なんだか中が騒がしい。
るむ:とりあえず、荷物だけ下ろしちゃおうか。
荷物を降ろしだした時、おかみがやってきた
おかみ:すみませんね、今日は子供会のバレーボールの試合があったみたいで子供連れの団体さんが2組いて大変なんですよ。ちょっと申し訳ないんですけど、
おフロ先に入ってもらっていいですか?丁度今彼らが食事しているので、できたらその間に。
お腹は空いていたが、そうゆう事情なら仕方がない。
団体さんが入っていることは前日の電話で聞いていたのだし。
ピッキー:さて、じゃあ、風呂に入るか・・・って風呂どこ?
おかみさんは団体さんの相手で忙しいらしく、簡単な説明をしたら早々とひっこんでしまったのだ。
まる子:お部屋を出てすぐって言っていたんだけどねぇ
出てすぐには「○○様」と書いた紙が2部屋続いて貼ってあるだけだが・・・まさか・・・
まるちゃんが特攻隊長としてその部屋をのぞいてみる。
ピッキー:どうだった?
まる子:ここ、お風呂だ。
子連れの団体さんなので男女別ではなく、団体さんが家族ごとにお風呂を入れるようにという配慮だろうが、こっちとしては入っている間に異性が入ってきたらどうしろと?
ピッキー:こうなったら我々も一つの団体として一つの風呂につかるというのは・・・
るむ:私たち、こっち使うから、ピッキーさんはそっちね。
ピッキー:・・・はい。
裏隊長のるむちゃんに仕切られたらイヤとは言えない。
奥の広間の方で「ごちそうさま〜!」という元気な声が聞こえた。
いかん、ぐずぐずしていたら、決して広いとはいえない風呂場が彼らに占領される。
とにかくあまり考えている時間はなさそうだ。
とりあえずバタバタと準備をして入る。
入ってしばらくすると、案の定元気なお子様たちの声が脱衣所に響きだした
大勢で来られたらあっという間に修羅場と化しそうなので、その前に出ることにしよう
後でもう1回入りなおすとして、体を洗うのもそこそこに、そそくさと風呂を出る
数人のお子様の声が女性陣の入っている風呂の方からも聞こえる。
最近のガキ共は発育はいいくせに、子供の特権を利用しやがって、まったく、
うらやましい!!!!!
オレもどさくさにまぎれてみるか・・・
迫力満点の吹雪&アイスバーンを1人で運転していたワケだし「ご苦労様(は〜と)」なんて言って交代で背中を流してくれるかもしれないゾ!
お待ちかねの夕食 |
Pi-子のパンチは華麗にかわして・・・
Pi-子隊長:あ〜、先に上がってたんだ。・・・何やってんの?ダッキングのポーズなんかして。
ピッキー:・・・なんでもない。
子供たちが乱入して落ち着かなくなったからか、女性陣も風呂からあがってきた。
背中を流してもらえず、たいへん残念である。(ノ_・、)
とりあえず、お風呂から上がると、次はお楽しみの夕食
期待を裏切られることはなく、海の幸盛りだくさんで大満足だった。
揚げ物、肉類がなかったせいか女性陣も完食し、処理班不要なり。
くりりん:お茶いれますね。
新人らしく気を遣うくりりんちゃんの心配りは素晴らしい!
しかし、オレたちはチームアドベンチャー。
上下関係はなく、みな等しい仲間なのだから気遣いは不要というもの。
Pi-子隊長:あ、そうだ。まる子さんの琥珀見たいな〜。どれ買ったのか見てないんだよね。
まる子:え〜、包装してもらちゃったからな〜。でも、しょうがないな〜
と言いながらまんざらでもないように琥珀のネックレスを取り出した。
まる子さんご購入の琥珀 |
まる子:透明なヤツにしようかと思ったんだけど、斑点が入っている方が入ってる方が琥珀らしいと思ってこっちにしたんだ。
ピッキー:たいへんふさわしゅうございます。
まる子:そんなことあるわよ〜。うふふ、おほほ。
とりとめのない話をしながら夜はふけていく・・・
Pi-子隊長:明日も朝早いし、早めに寝ようか。
まる子:明日は日の出の浄土ヶ浜を見に行くんだっけ?
ピッキー:オレ的には見に行くというより撮りに行くって感じだけど。
るむ:銚子でも行ったね、犬吠崎の夜明け。
思い出される銚子の寒さ。
そういえば約1年近く前になるんだな(しみじみ)
ピッキー:あ、オレはもう1回風呂入ってこようかな。さっきはゆっくり入れなかったし。
るむ:私は歯をみがいてこよう。
るむちゃんと2人で部屋を出る。
風呂場を見ると2つある浴室両方とも電気がついており、人がいるかどうか分からない状態。
両方とも「○○様」の張り紙はさっきと変わらず貼ってある。
ピッキー:るむちゃん、悪いんだけど、中に人が入っているかどうか見てくれる?
るむ:ん〜、いいよ。
男が脱衣所の中にいる時に女が入っても「あら、すみません」で済むが、その逆、女が中にいる時に男が入ったら大問題になってしまうものだ。
まったく寅さんじゃないが「男は辛いよ」だ。
るむ:こっち側、今空いてるよ。
ピッキー:ありがとう
るむちゃんにリサーチのお礼を言って風呂に入ろうとした時
おばはん1:すみません、私たちこれから入るので譲ってもらえませんか?
張り紙の「○○様」の団体と思われる数人のおばはんに遭遇。
おばはん2:こっちは人数が多いから、まだまだ後がつかえてるんですよね。
おばはん1:こう言っちゃ何ですけど「○○様」って名前書いて貼ってあるんですから。
ピッキー:なんだとう・・・るむちゃん、何か言ってやれ
るむ:ま、仕方ないね。
ピッキー:・・・・・・・・・!!
おばはん2:では、ごめんあそばせ。
悠々と脱衣所に入っていくおばはん数人を見送る。
同じ宿で(たぶん)同じ料金払ってるっていうのに
なんで風呂をゆずらにゃならんのだ!キーっ、悔しい!!!
そもそも風呂場がふたつあるのだから単純に「男」「女」で分ければいいじゃないか!!
もしくは堂々と
「混浴」と書けばいいのだ!
そうすれば女性陣とご一緒に
背中の流しあいっこなんかできたできたものを!!!
゛(`ヘ´#) ぷんすか
・・・ま、しょうがない。
明日は早いし、もう寝るとするか。
こんな感じで一日目が終了。
朝が早かったのと、なぜか疲れもあり、布団に入ると早々にバタンキューだった。
(ピッキー)