2日目 5:30起床
旅行に行く前日も仕事で5時起きだったため、これで3日連チャンだ。
いやあ 早起きっていいなあ(泣)
外へ出るときれいな星空。
これなら日の出がおがめそうだ。
まだ薄暗い中、車で浄土ヶ浜に突撃
とりあえず「第一駐車場」に車を停める。
浄土ヶ浜も数年前にPi-子隊長と訪れているのだが・・・
Pi-子隊長:どうやって行くんだっけ?確か駐車場からけっこう歩いたような覚えがあるけど
ピッキー:確か海沿いの歩道を行ったんじゃなかったっけ?
記憶と「浄土ヶ浜→」と書かれた案内板を頼りに海沿いの歩道を行くが・・・
ざっぱ〜んっ!!!
天気はいいのだが、昨日同様風が強いので海は時化ていた。
歩道まで波が来ており、これでは先へ進むのは無理か・・・
Pi-子隊長:大丈夫、歩道横のコンクリートの上を歩いて行けば何とかなりそうだよ。
確かに歩道の横、崖側に腰高のコンクリートの塀のようなものがあり、そこを歩いていけば行けるかもしれないが、
この寒さ、万が一足を取られ海に落ちては命にかかわる。
さらに帰り、もっとひどくなっていたら戻れなくなってしまうのではないか?
隊長だけは行く気まんまんなようだが、撤退も勇気ある立派な選択のひとつだ。
やむなく「展望台→」と書かれた案内に従って高台に移動。
が、しかし
ピッキー:「展望台」のわりに眺望が悪いな
松の木が邪魔で、景色がイマイチ。
まだ冬だからいいもの、夏は草木が伸びて何も見えんぞ、おそらく。
少し刈り取れっちゅうねん。
るむ:私、もうちょっと下の方へ行ってみようかな。
Pi-子隊長:私は歩道に戻って先に行ってみる。
くりりん:大丈夫ですか?
Pi-子隊長:行けるところまで行ってみてダメそうなら引き返すよ。
ここでそれぞれベストの場所を探すべく別行動となった。
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波が高いとスリル満点な歩道(手すりなし)
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「展望台」だけど木がジャマだ |
(ここよりPi-子)
ざっぱ〜んっ!!!
波は相変わらずだが、さっきよりはちょっとマシになった?
コンクリート塀(名称不明)の上にのぼって、行けるところまで行ってみることにする。
ところどころ塀が途切れていて躊躇する箇所もあったけど、海水だから歩道は凍ってないと思うし
そうゆうところは走ったりして、何とか浄土ヶ浜までたどり着いた。
(海水は0℃では凍りませんが、それ以下の温度になると凍ります。よい子は(大人も)あまりマネしなように (^^:A )
浄土ヶ浜の日の出 |
浄土ヶ浜まで行くと、なんとバス停を発見!
・・・ってことはバスが来れる道があるんだ
横に付近の地図があったので、見て見ると・・・なんだ、第一駐車場から車で来られる道があるんじゃん!
我ながら、なんだって、あんな危険な道を歩いてきたんだ!?
みんなに知らせようと携帯を取り出すが、無情にも
「圏外」の2文字
歩いて戻ったら日の出に間に合わないし、みんなには後で撮った写真を見せてあげよう。
(Pi-子ここまで)
みんなバラバラになってしまったので、日の出(正確にはただの朝焼け)の写真を撮り終えたオレは車まで戻ってきていたが、
誰一人いやしない。
朝食の時間は7:30からだというのに現在7:15
とにかく一人で浜に向かった隊長が心配である。
電話してみるか・・・ピポパ
携帯会社:おかけになった電話は電源が入っていないか、電波が届かない場所におられます
ダメだ、繋がらない。おそらく圏外だろう。
いくら
低重心を誇る隊長であっても自然の力に逆らえるほどではない
波に足元をすくわれればあっというまに海に引きずりこまれるだろう
冬の海、
オットセイなみの厚い皮下脂肪、そして
5mを泳ぎきる泳力(要は泳げないんだよ)をもってしても厳しかろう
と心配していると向こうからは隊長が、反対側からるむちゃん、まる姐さん、くりりんちゃんがが合流
とりあえず一安心。
隊長の話では車でも行けるようなので行ってみることにした。
朝食の時間には少し遅れるけど・・・
(注:第一駐車場から浄土ヶ浜を経て第三駐車場まで抜ける道はありますが、4〜10月の間は一般車両の乗り入れ禁止になります)
なるほどそこはなかなかの景観
しかし残念ながら時間が無いため、写真だけとって早々に撤収することとなった。
再び「たかえい」に到着
るむ:遅くなっちゃったから部屋には寄らず、広間(朝食の場所)まで直行しちゃおうか。
Pi-子隊長:そうして。私は靴下が濡れたから取り替えてから行く。
ピッキー:オレも一旦部屋に戻ってカメラを拭いてから行く。波を撮っててちょっと濡れたし、こうゆうの結露に弱いし。
本日の朝食 |
こうしてオレと隊長が少し遅れて広間に着くと、オレたちの席(であろう場所)に見知らぬおっさんが座って話し込んでいた。
ピッキー:あの〜 o(^o^;
ご主人:あ、おはようございます。「たかえい」の主人です。
なんとここのご主人だった。
他愛もない話で盛り上がり、食後は浄土ヶ浜に案内してくれるということになった。
・・・あんまり時間はないのだが、せっかくのご好意だし、ちょっとぐらいいいだろう。
あまり観光客に知られていないような秘密スポットかもしれないし。
ようやく朝食が運ばれてきた。
例の団体さんの朝食の支度があったので、我々の分がちょっと遅れていたらしい。
オレたちも遅れたからちょうどよかった。
シンプルながらもやはり海の幸を中心としたメニューは素材のうまさが引き立っている。
やはり料理が自慢の宿というだけのことはある。
いつもは途中でお腹いっぱいになる女性陣も今回ばかりは食が進み、処理班がいなくても無問題(モーマンタイ)だった。
食後はチェックアウトを済ませ、約束通りご主人と浄土ヶ浜へ
ご主人の運転する車についていくと・・・あれれ、さっきオレたちの行った第一駐車場に停車?
ご主人:さ〜、こっちだよ。
車を降りてついていくと・・・あれれ、これまたさっきの展望台?(眺望の悪い)
ご主人:浄土ヶ浜はね、300年ほど前の天和年間に、宮古山常安寺の住職を勤めた霊鏡和尚が訪れて、その浜辺の美しさに感嘆し「さながら極楽浄土のごとし」
と言ったことから、 この名が付けられたのだそうだよ。
上機嫌で浄土ヶ浜の説明をしてくれるご主人
ここで「さっき来ました」なんていうのはKY発言だ。
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展望台から見た浄土ヶ浜の奇岩
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ざっぱ〜ん! |
くりりん:すごい波ですね。冬はこのぐらい荒れるんですか?
ご主人:いや〜、普段はほとんど波もなく穏やかなもんだよ。昨日は雪が降ったけど、普段ははめったに雪も降らなくてすごしやすい所なんだけどね。
ああ、岩手に着いてからこればっかりだ・・・
ご主人:こんな時化の時は船が出せないんだよね〜
まる子:そうだ、漁師さんでしたっけ?
ご主人:そうだよ。うちの船見た?「高栄丸」っていうの。家の近くの港に止めてあるんだけど、気がつかなかったかな〜
ご主人、展望台から浄土ヶ浜の方へ歩き出していた。
展望台から浄土ヶ浜へは歩いて約15分、往復すると30分。
さらに浜辺でご主人の話を聞いたり、写真を撮ってたりすると下手すれば1時間近いロスになり・・・となると龍泉洞へ行く時間がなくなるのでは?(°°;))。。オロオロ
Pi-子隊長:すみません。そっちはさっき行って来ちゃったんですよ。(^o^;
ご主人:え・・・あ〜、そうなの?もう行ってきたんだ・・・おじさんももう少し早く声かければよかったね
せっかく案内してくれているのにすみません。
ご主人:今日はこれからどうするの?
Pi-子隊長:岩泉町の龍泉洞とその近くの氷渡洞っていう、ちょっと探検ができる洞窟に行くんですよ。
ご主人:探検?・・・そ〜、すごいね〜。で、今日帰るの?それともどこか泊まっていくの?
るむ:今日は野田村にある「苫屋(とまや)」っていう古い民家の宿に泊まる予定なんです。
ご主人:「苫屋」?
まる子:ご存知なんですか?
ご主人:いいや、その宿のことは知らないけど「苫屋」は知ってるよ。
Pi-子隊長:えっ、どうゆう意味なんですか?
ご主人:「苫屋」ってのは浜辺にある粗末な小屋のことで、漁師が漁の道具を置いておいたり、時には休憩所代わりに使うようなところさ。
いままであまり意識していなかったのだが、浜辺にある小屋は「苫屋」というんだ。
ご主人、改めてありがとうございました。
もう少し我々に時間があれば、浄土ヶ浜を案内してもらえたのですが、すみません。
この後、我々は急いで次の目的地龍泉洞に向かった。
心配したのはやはり道のコンディション。
昨日のようにアイスバーンではとばせないので、当然ながら到着するのは遅くなって、見学する時間がなくなってしまう。
特にくりりんちゃんは龍泉洞に来たくて参加しているのだぞ!
しかし、今日は晴天
また、比較的広い道を行ったため、心配していたほどではなく、11時前には龍泉洞に到着することができた。
Pi-子隊長:ん〜、午後1時に氷渡洞探検の予約をしているから、逆算すると1時間ぐらいしか見学する時間がとれないよ。
ピッキー:まぁ、でも龍泉洞は通路ができてるし、今は混む時期じゃないから大丈夫でしょ。
真夏のハイシーズンでは行列ができるというが今は冬だから大丈夫だろう。
あまり時間がないことから、一番龍泉洞に近い場所に車を停める。
ひえぇ、駐車場が凍結しまくっていて、タイヤが滑る、滑る・・・まるでスケートリンクのようだ。
しかし、不幸中の幸い、駐車している車は2、3台ほど(おそらく職員のものではないか)多少白い線の枠から飛び出てても問題はないはずだ。
「水まつり」の準備中と思われる祭壇作り |
適当に車を停めると、慎重に龍泉洞まで移動。
ここで滑って足や腰を痛めたら、この後探検どころではなくなってしまう。
Pi-子隊長:すみません、大人5枚
やっとのことで龍泉洞の入り口に到着し、入場券を購入。
大人1枚1,000円也・・・ちょいと高いな!
これ1枚で龍泉洞向かいにある新洞も入れるというので、こんなもんかもしれないが・・・我々にその時間はないであろう。
(JAF会員だと、会員証の提示で割引料金になるそうだ)
入口から一歩、足を踏み入れると・・・なま暖かい空気を感じる。
洞窟は1年中気温が変わらないからな、夏は涼しく、冬は暖かいので、夏は一枚羽織って、冬は一枚脱いで見学した方がいいだろう。
今日は午後から1年に一度の「水まつり」が行われると聞いていたので、混雑するかも?と思っていたが、午前中ということもあり、貸切状態。
入り口では職人らしき人が数人お祭り用と思われる氷の祭壇を作っていたが、お祭りの気配はそのぐらいだ。
ぴちょ〜ん、ぴちょ〜ん
天井から鍾乳石を伝わって絶え間なく水滴が落ちているのだ。
とても静かな空間に水の音だけが聞こえてくる・・・実に幻想的。
「百間廊下」と名付けられた通路をしばらく進む。
Pi-子隊長:本で読んだのかWEBだったか忘れたけど、"廊下"が完成する前は船で奥まで進んだみたいだよ。
ほんの入り口でも外とは5℃以上違う |
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百間廊下 |
しばらく狭い通路を行くと、途中「亀石(読んで名の如く亀の形をした石)」「月宮殿(フローストーン)」「守り獅子(よく分からなかったけど獅子の形をしてる?)」
などの鍾乳石スポットを経て、第一地底湖に到着。
くりりん:わ〜、すご〜い、本当に真っ青!
まさに「ドラゴンブルー」ずっと見ていると吸い込まれていきそうだ。
くりりんちゃんの第一声以外、みな、黙々と撮影タイムに入っている。
しかし暗い上に三脚なしではちとキツいな。
かと言ってフラッシュを炊くと雰囲気がでないし。
自分の腕の無さを痛感しつつ黙々と見学。
この感動的な色を皆さんにお伝えできないのは残念だ。
う〜ん、もっときれいなんだけどな・・・ |
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展望台より第一地底湖を見下ろす。水面からここ (展望台)までの高さと水深はほぼ同じ高さ約35m |
そこから先、さらに狭い階段を上ったり下ったりして行くと第2地底湖、そして龍泉洞で最も深い、水深98mの第3地底湖へ続く。
正確には第4地底湖が一番深く、水深12Omと日本−だそうだが、現在未公開。
公開するようになったらぜひ再度訪れてみたいものだ。
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第二地底湖 写真がイマイチだったのでパンフレットより
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第三地底湖 |
鍾乳洞から出ると、入る時にはまだ氷の塊にすぎなかったのだが、どうにか祭壇らしきものが出来上がりつつあった。
るむ:今何時?
まる子:ちょうど12時
Pi-子隊長:お昼どうしよう。かと行って食べないとこれから3〜4時間は洞窟の中だしねぇ。
ピッキー:そこで済ませるか?
そことは、龍泉洞の出口(入り口でもある)の前にある、その名も「龍泉洞レストハウス」
休憩スペースがあるようなので、おにぎりとかサンドイッチの類はおいているかもしれない。
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龍泉洞レストハウス
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本日の昼食 |
ともかく時間がないので目についたパン、3色だんご、龍泉洞コーヒー、男前にんにく(オレのことか?)を購入
日本名水百選にも選ばれている龍泉洞の水で淹れた龍泉洞コーヒーは文句なくまいう〜!
男前にんにくもなかなかまいう〜で龍泉洞コーヒーと組み合わせは抜群であったことを付け加えておこう。
(ピッキー)