翌朝、天気は曇り。
昨夜のように大雨じゃなかっただけ、よしと・・・すべきか?
顔を洗って、まずは朝食を食べに1Fへ。
まる子:おはよう。
ピッキー:おはようございます。
まる子:ね、見た?昨夜・・・
昨夜とは・・・すごい雷雨でまるでなまはげが現れそうだったが・・・何を見たというのだろう?
まる子:昨夜、クラッカーをやったのが10時前ぐらいだったじゃない?今日、洗面所の近くに貼り紙がしてあって「宴会は9時までに
終わらせてください」って書いてあったのよ。
ピッキー:え・・・
なまはげが来たわけじゃなかったのか。
ピッキー:そうだったんだ。でも、9時とはまた早いな。
まるちゃんと話ながら1Fの朝食が用意されている部屋へ。
旅館の定番朝食で目玉焼きとか焼き魚などが用意されていたが・・・既に冷めている。
食事の時間に遅れたのなら仕方が無いが、指定時間通りに来て、食事をして冷たいのは改善していただきたい。
味は悪くないだけにもったいない。
食事を終えると、食休みもほどほどに荷物をまとめ、チェックアウト。
女将さん:今日はどちらへ行かれるんですか?
Pi-子隊長:今日はもう帰るだけですよ。ただ時間と天気次第では仙台あたりで休憩がてら道草しようかと思いますけど。
女将さん:今日もこれから大雨が降るみたいだから気をつけてくださいね。
Pi-子隊長:大雨・・・ですか。
女将さん:GWは比較的お天気に恵まれることが多いんだけど、今年は天気が悪くてね
女将さんの言葉を聞いて、一同の視線が隊長に集まった。
隊長、相変わらずの雨女っぷりだ。
なまはげ荘を出発、ちょいと実家へ寄って挨拶を済ませると早々に高速道路を南下。
GWも残すところ、あと2日。
上りを行くには当然Uターンラッシュが予想されるが、そこは開き直ってのんびり帰ることにした。
とはいっても、できれば昼頃までには仙台だけでも到着しておきたい。
ぽた、ぽた・・・フロントガラスに水滴が。
ピッキー:ふってきたなぁ・・・
ざ〜〜〜〜〜!!
突然、小雨から激しい大雨になった。
ピッキー:うわぁ、すごい雨だね・・・
し〜〜〜〜〜ん
ピッキー:みんな、また寝てるし〜!!(T_T)
「みちのく一人たび」ふたたび。
孤独に運転を続け、錦秋湖PAで小休止をとることにした。
ここまでくると雨は止んでいたが、いかにも降り出しそうな雲。
ピッキー:さっきまですごい雨だったんだよ・・・みんな寝てたから知らないと思うけど。
Pi-子隊長:なんとなく覚えてるよ。
なんとなくかよ。
マコ:ここまでは順調に来れてよかったよね。ところで、次の休憩は仙台?
ピッキー:仙台・・・と思ったけど、松島行きたいな〜
Pi-子隊長:松島か。渋滞がなければいいんじゃない。
こうして松島への道草決定。
松島到着まで時間がかかるので、ここで「横手焼きそば」を堪能。
これが今回の旅の最後の秋田名物である。
渋滞を心配しながら再び南下を開始。
ラジオの渋滞情報を聞いていると東北道では早くも渋滞が発生しているらしい。
どこまでスムーズに行けるのか、あとは祈るのみ。
渋滞覚悟で走っていたが、渋滞には遭わずあさっさり仙台へ到着。
松島ICで高速を降りた後、松島海岸付近で観光渋滞に見舞われたが、それでも30分ほどでおさかな市場の駐車場にすべりこむことができた。

まずはおさかな市場へ行って昼食・・・と思ったが、一歩踏み込むと満員御礼状態。
マコ:団体さん?
ピッキー:日本人じゃないっぽいね。中国?韓国?
Pi-子隊長:中国だね。
るむ:ちょっと一回りしてから、また戻って来ようか。
まずは福浦島へ
260もの島が点在している景勝地、松島。
そのうちの一つ福浦島は無人島で動植物の自然植物園でもある。
福浦島までは全長252mの朱塗りの橋、「福浦橋」を渡って行くのだ。
別名「出会い橋」と地図には書いてあるが、カップルで渡ると別れるという都市伝説があり、「縁切り橋」とも言われているとか。
(弁天様が祀られているため、カップルで行くと嫉妬するという説あり)
Pi-子隊長:え〜、この橋、有料なの?
ピッキー:通行料200円ぐらいでガタガタ言わないの。
通行料を払い(当たり前!)福浦島へ上陸。
福浦島は自然いっぱい。島全体が樹林に覆われ、多種多様な植物が自生している。
また松島湾の眺めもたいへんキレイ。日本三景の一つに入っているだけあってなかなか見事な景勝である。
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福浦橋と福浦島 | 日本三景の一つに選ばれている松島の島々 |
ピッキー:はい、ここで一句
大将:「松島や、ああ松島や、松島や」
るむ:パクりじゃん (芭蕉の)
マコ:そろそろ、おさかな市場の中国の団体さんも行った頃かな、戻って・・・
るむ:(地図を見ながら)
こっち側が砂浜になってるみたいだよ。行ってみたいな〜
マコ:行くのはいいけど、ここで長居すると今日中に帰れるかどうか・・・渋滞も考えなきゃいけないし・・・
Pi-子隊長:ダメ、ダメ。マコちゃんはまだよく分かってないと思うけど、るむさんの命令に逆らっちゃいけないんだよ!
るむ:そういうこと言うと、みんなが誤解するじゃない〜
と言いつつ、全員るむちゃんの命令には逆らえず、足は戻る道とは逆方向の砂浜方面へ。
砂浜へ行くには途中、遊歩道がなくなり、足場の悪い場所があるのですが、そのおかげか人があまりいなくて穴場です。(カップル向き?)
ちょっと遊びすぎたのか、案内板には「福浦島は30〜40分で一周できる」と書いてあったのに、1時間ぐらい滞在。
おさかな市場へ戻ると、団体さんはいなくなっていたが、お目当てのお弁当は Sold Out !
さっきの中国の団体さんが買い占めてしまったのか? 恐るべしチャイナマネー。
昼食の時間帯をすっかり過ぎてしまったということもあるので仕方がない。
Hungry状態でとりあえず松島の町へ繰り出す一同。
Pi-子隊長:お腹は減ってるんだけど、時間がビミョ〜なんだよね。
るむ:3時だもんね。
大将:松島でがっつり食べて、夜になって腹がへったら高速のSAで軽食か
マコ:ここではおやつぐらいにして仙台へ行って牛タン食べるか
まる子:牛タン食べた〜い!
ピッキー:でも、せっかく松島まで来たんだから、お魚も食べたくない?
一同はここで牛タン派(Pi-子、るむ、マコ、まる子)とお魚派(ピッキー、大将)に分かれるが、多数決で仙台で牛タンと決定!
しかし今からでは夕食にはまだ早いので引き続き松島の観光地巡り再開。
松島のシンボル・五大堂へ。
五大堂へ行くには「透かし橋」と呼ばれるこれまた美しい朱塗りの橋を渡っていくのだが、木で作られた橋桁の間が大きく空いているので、足元のすき間から海面がよく見える。
結構高さがあるので、すき間を見るとちょっと怖いのだ。
余談だが、別名を「縁結びの橋」と呼ばれており、カップルになりそうな2人で来ると、(怖いから)思わず手をつなぎながら渡り、カップル成立!・・・というケースもあるのかもしれないが、真偽のほどは不明。
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透かし橋 別名「縁結びの橋」 | 五大堂 |
五大堂は、大同2年(807年)坂上田村麻呂が東征のおり、毘沙門堂を建立したのが最初、というかなり由緒あるお堂で、後に慈覚大師が五大明王像(大聖不動明王・東方降三世明王・西方大威徳明王・南方軍荼利明王・北方金剛夜叉明王)を安置したことから五大堂と呼ばれる。
現在の建物は、 伊達政宗公が慶長9年(1604年)に再建したもので、国の重要文化財に指定されている。
GWのせいか、それとも普段からこんな感じなのか分からないが、ともかく小さな島なのにすごい人。
順番待ちしてお参りをしてから、次は瑞巌寺へ。
瑞巌寺へ向かう途中は観光地らしく、お土産屋さんやお食事処が並んでいる。
そこへ超空腹の我々・・・
Pi-子隊長:「牛タン饅頭」だって、おいしそう!
まる子:私はこっちの「牛タン串」の方が・・・
マコ:「かもめの卵」これ、うまいんだよね。今買って自分で食べちゃおうかな。
大将:あっちで牛タンの試食やってるぞ!
空腹時の人間の悲しき性といえようか・・・
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瑞巌寺の総門と牛タン試食中の大将 | この先は次回のお楽しみ |
買い食いが一段落してから、やっと瑞巌寺の境内へ。
外ではお土産屋が軒を連ねているのに、総門を越えると別世界のような雰囲気になる。
両側を杉林で囲まれ、外の喧騒がウソみたいに静かで厳粛な感じ。
参道をまっすぐ進み、拝観受付へ・・・
マコ:あっ、中には入らない方がいいかと。
Pi-子隊長:何で?ここまで来て。
マコ:添乗の仕事で来たことあるけど、見学すると時間けっこうかかるよ。
大将:けっこう見所ありそうだし、ささ〜っと流して見ちゃうのも、もったいなさそうだな。
Pi-子隊長:そうなんだ。またの機会リベンジしたいね。
ここでUターン・・・だが、瑞巌寺には「洞窟群」があるというので、そっちを見学しながら戻ることにした。
「洞窟」といっても中に入って探検できるわけではない。
瑞巌寺の洞窟は元来納骨や供養のための施設で、造営は鎌倉時代に遡り、江戸時代まで続いたそうだ。
五輪塔や笠付塔婆など無数の墓標が安置されたり、壁面に彫りつけられており、探検なんかしたらバチがあたりそうだ。
 瑞巌寺の洞窟群 |
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| 鰻塚!? |
そして、出口近くに「鰻塚」なるものを発見!!
るむ:「うなぎづか」!?鰻の供養のために作られたのかな?
大将:松島って、そんなに鰻が獲れるのか?
Pi-子隊長:浜松なら分かるけど、なんで松島で?
鰻塚の建てられた理由は分からないが、鰻の冥福を祈りながら(?)松島を後にした。
今度は牛タンを求めて仙台市に向かう。
さすがに仙台市内は渋滞もあるだろうと予想していたが、幸運なことにまったく渋滞なしで到着。
マコ:仙台で牛タンというと「き助」が有名だけど。あと「太助」「利休」・・・
Pi-子隊長:「き助」はおいしいけど、東京駅にお店が出来てたから、せっかくなら違う所にしない?
るむ:「太助」しない?ここ(駐車場)
から近いし、「牛タン発祥の店」だって。
るむさんの命令(?)には誰一人逆らえるワケもな老舗で有名な「味・太助」に決定。
近くに支店(?)と思われる「旨味太助」もあり、どちらにしようか迷ったが、結局、行列ができていた「味太助」へ。
まる子:もうすぐ5時かぁ。まだ夕食の時間にはちょっと早いのに行列できてるなんてすごいね。
前後に並んでいる人たちの会話を聞くと(聞くつもりはなかったが聞こえた)みな、観光客で、地元の人ではなかった。
時間的な問題だったのかもしれないが。
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 まいう〜な牛タン定食 |
すでに行列ができている味太助 | |
しばし並んだあと、せまいカウンターに通され、6人並んで座る。
全員迷わず定食1.5人前(牛タン4枚、テールスープ、麦めし/1,700円)オーダー。
出てきたのは炭火であぶられた厚切りの牛タン。
麦めし&テールスープのマッチングもサイコー!
う〜ん、やっぱり本場はうまい!
弾力があるのに、すぐかみ切れる独特の歯ごたえ。
ぜひとも麦酒が欲しいところだが・・・
マコ:麦酒飲んでもいいっすよ。ここからは運転交代して、たぶん最後まで運転していけると思います。
ピッキー:大将どうします?
大将:おれはやめとくよ。万が一もあるし。
ピッキー:そうだな じゃあおれもやめとこ。
大将:いいよ 遠慮しないで。
るむ:・・・・・・・・・・・(私も運転できるわよ)
結局、麦酒はなしで牛タンを堪能したところで車に戻る。
ここからは運転交代、ハンドルをマコちゃんに渡した。
ラジオで渋滞情報を聞くと、やはり東北道では、すでに速度規制中。
そこで東北道よりは渋滞が少ないと思われる常磐道を通るルートへ決定。
順調なら4時間弱で付くはず。
走り出す車の中、なぜか私が運転しないとみんな起きてて、会話も盛り上がるようで・・・
まる子:マコの運転荒っぽいから。ピッキーの運転の方が安定していて眠くなるんだよ。
チョコ姉がフォローを入れてくれたが、いまいち納得いかず。
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注:ひんしゅくを買っても責任はとりません |
計画通り郡山からは磐越道へ。
ここで若干の渋滞にはつかまったが、40〜50キロの速度で車は流れており、GW期間ということを考えれば極めて順調。
関東地方(茨城)に入ると、ちょっと安心。
一休みのためにSAに入るか。
そして、取り出したモノは・・・カップラーメン!
昨夜の夜食にしようと秋田のMaxvalueで購入していたのだが、オヤジの雷が落ちたこともあり食べなかったので余ってしまったのだ。
大将:持って帰るのもかさばるしな〜。
マコ:SAで食べちゃいましょうよ。
という展開になったのである。
カップラーメンに欠かせないのは、なんといってもお湯!
温度がちょっと足りないかもしれないと思いつつ、SAの給茶機で「お湯」を投入!!
後ろに並んでいたおじさんに視線は少々冷たかったが、カップラーメンは熱々に出来上がり。
本日のトリビア:高速道路のPAでカップ麺は食べることが出来る。(間違えて「お茶」を入れると味が変わるので注意)
その後も車は順調に走り、23時頃に市川駅に到着、解散となった。(車はマコ&まる子が返却)
皆さん、お疲れさまでした。m(_ _)m
とにかく忙しかった今回のadventure
しかし、GWであれだけ渋滞に遭わなかったのは奇跡といえよう。
一番渋滞したのがGAOまでの道だったのではないかと思う。
今回から参加したマコちゃんにはプラスのオーラがあるのかもしれない。
次回のadventureは未定だが夏の沖縄か、冬の氷渡洞窟の地底湖か・・・
来るべきその日に向けて、我々も牙を研ぎ、川口浩を万全にしておくことにしよう。
さらば、その日まで!
(ピッキー)
(お役立ちリンク) |
電脳松島絵巻 |
松島観光協会ホームページ。宿泊施設、グルメ情報、松島お散歩マップもあるので行く前にぜひチェック!! |
まだ見ぬ風景を探して |
宮城県を中心に東北の自然、お祭りなどの観光情報を写真を中心に紹介されています。東北探検隊・隊員の方のブログもあります。 |