次は本日最後の目的地、入道崎。
Pi-子隊長:暗くなってきたし、明日にすれば?
ピッキー:いや、明日は帰る日だし、早めに高速に乗りたいから、できれば今日のうちに行っておきたい。
入道崎は男鹿半島の先端に位置し、日本海が一望できる景勝地だ。
到着したのは17:30、辺りは薄暗くなりつつあった。
ま〜、ぐいっと一杯 |
本日曇天ではあるが、入道崎で沈み行く夕日を見るのも一興と思いつつ、車から出ると皆の足はなぜか横並びに軒を連ねているお土産屋にむかった。
数人はトイレに、また数人は・・・
まる子:あっ、このお酒おいしい!
マコ:濃厚な味わいだね。
もはや定番となりつつある二人の試飲コーナーめぐり
今にも倒れそうなチョコ姉であるが、この時ばかりは元気を取り戻したようだ。
酒パワー恐るべし!?
トイレから戻ってきた者たちも入道崎の景観・・・ではなくお土産の物色を始めている。
そういえば今まで土産類をまったく買っていないことに気がついた。
明日の朝には秋田を離れるので、秋田のお土産はもうここがラストチャンスになるかもしれない。
しかし・・・
Pi-子隊長:入道崎見ないうちに日が沈んじゃうよ〜
るむ:でも、お土産屋さんも閉まっちゃうよ〜
究極の選択だな。
急ぎめにお土産をチョイスして、入道崎の景勝を見にいくが
すでに太陽は沈んでいる上、厚い雲に覆われていてほとんど見られなかった。
記念写真を何枚か撮影すると、早々に撤退することにした。
落差30mもある荒々しい海岸 残念ながら夕日は見れず
いよいよ本日のお宿「なまはげ荘」へ。
マコ:昨日の北国なのに「南国」とか男鹿半島で「なまはげ荘」とか絶妙な名前の宿だよね。
ピッキー:宿の名前だけで選んでるから。
Pi-子隊長:あと宿泊料金ね。
お楽しみの夕食 |
大将:それにしても、腹へった〜
確かに。昼は車中でおにぎりと惣菜をちょっと食べただけだったからな。
(実はGAOのレストランで何か食べようと思ったのだが、混雑しており、順番待ちがはんぱじゃなかったのでやめた)
宿には19:00頃に着くと言っておいたが、予想通り19:00ぴったりに到着。
素晴らしい時間配分だ。
チェックインも早々に夕食タイム。
ここは漁師の宿ということで、地元で採れた海の幸が名物。
お刺身おいしいし、なまこやホヤも歯ごたえがあってまいう〜
しかし揚げ物が冷めていたのが残念。
GWだったせいか、事前に準備していたのだろう。仕方がない。
しかし腹ペコだったせいかお櫃が空になるまで完食。
一服の後は風呂。
風呂は2〜3人で一杯になるもので家庭用の風呂に毛が生えたようなものだ。
温泉旅館ではなく、民宿なので、これも仕方がない。
大将と俺が先にN.Y(入浴)。
伝承館でのなまはげと
対決 対面、渋滞を経て水族館GAO、五社堂で999段の階段をのぼり、ゴジラ征服未遂、そして最後の入道崎
・・・バスツアーのようなきつきつプランの今日一日の疲れを癒すとしよう。
大将:アツーイ、どっかで水を埋められないのか!?
蛇口はあるが・・・これは水なのか、お湯なのか?
ピッキー:水かお湯か分かりませんけど。
大将:とりあえずいっとけ!
とりあえず、目についた蛇口をひねってみる。
バシャー
大将:アツーイ、お湯だよ、これ!!
ピッキー:なんかシャワーの出がいまいちですよ。
嗚呼、ぬる湯旅館の Memory が Come back。(
茨城・福島編参照)
ほとんどがまん大会のノリで湯につかっていたが、出る頃になってもう一つ蛇口があるのに気がついた。
ピッキー:蛇口、ハッケーン!!
大将:とりあえずいっとけ!
バシャー
あまりにも熱かったので、しばらくそのままたれ流し続けた。
脱衣所へ戻ると、ちょうどマコちゃんが
戦闘銭湯体勢に入っていた。
マコ:湯加減どうでしたか?
ピッキー:熱いから埋めといた。
マコ:おっしゃ、突撃!!・・・・・・・・・ぬるーい!
大将:埋めすぎだー
まあ、そんなこんなで入浴も終わり、あとはまったりtime。
戦士たちも一時の休息のはずが・・・今日はこれで終わりではない。
実は小さなプロジェクト進行していたのだが・・・それはもう間もなく明らかになるだろう。
風呂から出れば当然飲み物が欲しくなる。
まあ、チョコ姉さん瀕死の状態ということもあったので珍しくソフトドリンクで・・・というところであったが、聞くと宿にはサイダー
とオレンジジュースしかないらしい。
大将:アイスコーヒーが飲みたい
マコ:同じく
ピッキー:同じく
大将:どうせ宿だとお値段高めだから、ちょっと出て何か買って来ようか
しかし男性陣は食事の際に麦酒を飲んでしまっており、車の運転はできない。
るむ:近くにお店とかないでしょ(私運転できるよ)
ピッキー:自動販売機・・・なかったっけ?
Pi-子隊長:あったっけ?いや〜、記憶にないな〜
るむ:・・・(私運転できるよ)
マコ:水族館の入口あたりになかった?
大将:あったかもしれない
ピッキー:そういえばそんな気がする
思い立ったら、いざ出撃!
宿のサンダルをはいて、水族館GAOの駐車場を横切る途中、地元の(と思われる)おっちゃんに遭遇。
念のため、おっちゃんに自販機の有無をたずねると
おっちゃん:この先?自販機なんかねぇよ。(置いても)売れねぇもん。
あっさりFinal Answer
仕方ないので宿でサイダー、ジュースを購入。
ピッキー:俺とマコちゃんでサイダーとジュース持って行くから、大将は人数分のグラスを借りてきて。
大将:おう、分かった。
大将にこの任務を与えたのには訳がある。
なぜなら、部屋ではプロジェクト発動の準備をしていたのだ。
プロジェクト名、
「大将のお誕生日を驚かして祝う会」
大将:グラス借りてきたよ。両手ふさがってるから襖、開けて〜
パン、パンッ!!
襖を開けたところで、Cracker 炸裂
一同:お誕生日おめでとう!!
大将:びっくりした、ありがとう。よく俺の誕生日知ってたね?
まる子:今回、レンタカー借りるのに運転免許のコピーもらったじゃない、あれ見て気がついたんだよね。
大将の誕生日は本日5月5日である。
「生まれた日らしくいつまでも子供の心を持ち続けるように」というご両親の願いが込められているそうだが、まったくその通りになったようで本望だろう。
トントン
突然、襖が叩かれた。
おじさん:あのさぁ、ちょっとうるさいんだよね。こっちはもう寝ようとしてるんだから、静かにしてくれないかな?
3部屋隣の宿泊客のおじさんから苦情が来てしまった。
まぁ、確かにクラッカーの音は非常識だったかもしれない。
一同:すみません!
と言ってはみたもの
マコ:でも、まだ10時じゃん(小声)
Pi-子隊長:秋田の夜は東京の夜より早いんだよね〜、忘れてた。
ピッキー:とりあえず、今日の経費清算をして、早めに休もうか。
Pi-子隊長:まず伝承館となまはげ館の入場券は私は立て替えたでしょ、で、ピッキーがガソリン代払ってるから・・・
大将:あ〜、今、細かいお金ないや。
おじさん:うるせぇって言ってんだろ!!
再びさっきのおじさんの怒鳴り声。
こっちは何も大騒ぎしてたわけでなく、普通に会話してただけなのに(しかも控えめに)
なまはげ荘2Fの図(記憶による)
我々がいたのは一番左の女性陣の部屋 |
し〜ん
我々とおじさんたち以外にも若い女性客2人組もいて、彼女たちの話声も聞こえていたのだが、おじさんの一声で何も聞こえなくなった。
マコ:頭ごなしに怒鳴りつけることはなくない?
マコちゃんの言うことももっともだと思うが、これはこの宿の構造にも問題があるのかもしれない。
説明をすると、部屋と部屋が壁で隔てられているのではなく、すべて襖で隔てられているだけなのだ。(開閉は不可)
もともと大部屋だったのを民宿用に仕切っただけなのかもしれない。
しかも襖の上には彫刻の入った欄間になっており、これも音を伝わりやすくしてるらしい。
Pi-子隊長:・・・清算も一通り終わったし、今日はもう寝ようか。大将は明日、お金がくずれてからでいいよ。
まる子:歯、磨きに行くのどうしよう。洗面所、おじさんの部屋の前なんだよね。
マコ:オヤジも相当機嫌悪くなってるみたいだし、こっちも歯を磨きに行くだけで怒られたら気分悪いしな。
るむ:1Fにもお風呂の横にトイレと洗面所があったからそっちに行く?
るむちゃん、さすがの観察力である。
6人いっぺんに歯を磨けるほど広い洗面所ではなかったので、準備が出来た者から行くことにするが・・・下へ行くとまだ11時前だというのにすでに真っ暗。
(下は宿の方々の生活スペースになっているらしい)
不用意に廊下の電気をつけて、女将さんたちを起こすことになっても申し訳ないので、真っ暗な中、歯を磨いたり、寝支度をするが・・・
ざ〜〜〜〜〜!!
先ほどから降り出してきた雨がさらに強くなっている上
ゴロゴロゴロ・・・
なんか、雷まで鳴り始めてるんですけど
いや、雷はオヤジだけで十分間に合ってますぅ!!
ごぉ〜、ごぉぉぉ〜
風はいっそう強くなり、昼間「なまはげ館」で聞いた吹雪の音を思い出させる。でもって・・・
ごぉぉぉ〜・・・うぉ〜・・・うぉぉぉ〜・・・
同じく「なまはげ館」で聞いたのと同じ声が・・・い、いや、これも風の音だ。
海が近いし、風も強いからそんな風に聞こえるんだろう。
ドンドン!ドンドン!
し・・・しかも、ドアを叩く音まで!?
い、いや、これも風の音だ。
暗闇の中で怖いという気持ちがあるからそう思うんだろう。
「なまはげ荘」なだけに・・・
「なまはげが出そう」
・・・お後がよろしいようで m(_ _)m
(ピッキー)
本日のお宿: なまはげ荘(TEL:0185-37-2514)
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