関西空港〜崎の湯


三段壁の岩畳

決戦当日

東京(羽田) 7:15発という早朝便であったにも関わらず、誰一人集合時間に遅れることなく、搭乗手続きにも大きなトラブルなく予定通り出発。(そりゃ全員いい大人だからな)



そして関空には定刻通り8:15に到着。
「そんなの当たり前じゃん!」なんて思ってはいけない!!
「世界征服宣言」ご愛読しているみなさんは周知の通り、たいてい「大雨」「台風」「大雪」の予報が出ていて、ちゃんと出発するか分からない…というのが日常茶飯事!
知らない人はホームに戻って他の話を読んでから出直すがいい!!

ま、ともかく、今回はスタートから超晴天!
まる子:すごいね〜、パターンでは最初は雨で最終日になってくると晴れるんだけどね。
マコ:まだ分からないぞ、隊長は降水確率10%でも雨降らせるぞ!
Pi-子隊長:たまたまそんな時もあるだろうさ?。でも、今年は雨女卒業だから大丈夫。

ピッキー:でもこんなに晴れてたら今日は暑くなるぞ〜、晴れでも雨でも迷惑ってことだ。
Pi-子隊長:コラコラ、晴れまで私のせいにするんじゃない!


関空到着
今回の愛車

レンタカーの手続きも問題なく終わり、出発進行!
Pi-子隊長:そういえば、私、大阪に来るの初めてだな。通ったことは何回もあるんだけどね、新幹線で。
マコ:でも関空だけだと大阪に来たといえるのかどうか…。空港のために作られた人工島だからね。

島なのは知ってたけど、人口島だったんだ。

車は和歌山に向けて出発



天気は晴天、最高の海水浴日和。
ところどころ渋滞遭遇しながら、南紀白浜に到着。

Pi-子隊長:ちょうどお昼時になっちゃったね。じゃあまず海の幸を堪能するとしよう。

和歌山県・南紀白浜にある「とれとれ市場」は、西日本最大級の敷地面積をほこる海鮮マーケットだそうで、全国から集まった新鮮な魚介類をはじめ、和歌山の特産品が販売されています。

とれとれ市場場内

中に入るといけすがあり、新鮮なお魚がいっぱい!
その横では「紀州の梅」が販売されています。(試食の梅おいしかった)
ほかにも地域限定のお菓子、ストラップ、ぬいぐるみなどもあり。

しかし、なんといっても耳に残りそうなメロディーが…

♪南紀ぃ〜 しらぁはまぁの〜 (中略)♪と〜れ とれとれ とれとれ とれとれ と〜れ とれとれ い〜ち〜ば〜♪

とれとれ市場のテーマソング!?
これが場内大音量で繰り返しかかっているのです。
マコ:覚えちゃいそう。
ピッキー:思わず口ずさみそうだな。

海鮮丼
大将:お土産ばかりで飯食うところないのか?
Pi-子隊長:いや、奥にフードコートがあるみたいだよ。


奥にあるフードコート「とれとれ横丁」
丼物、麺類、海鮮焼き、お寿司など色々売られていますが、ちょうど昼時ということもあり、どこも長蛇の列。
なんとか5人座れるスペースを見つけ、あとは人海戦術それぞれ好きなところへ並び、いろんな料理をゲット!

Pi-子隊長:しらす丼うまいな、しらすと梅干しというシンプルさから、ビジュアル的に豪華な海鮮丼を選んでしまったが。
マコ:しらすも梅も和歌山の特産品だしね。
まる子:でも、どれ食べてもおいしいよ。お土産に買ってきたいけど…この暑さでこれから3日間持ち歩くのは無理だよね。
マコ:半日でも無理なんじゃないか?
Pi-子隊長:ここから送っちゃうんならいいんじゃない?量買わないと送料もったいないけど。
まる子:そうだよね〜。まぁ、いいや。


外にはバーベキュースペースもあり、そちらも家族連れ、グループのみなさんがいっぱい。
この暑いのにバーベキュー…楽しめるんだったらいいかぁ。

大将:あ〜、食ったら暑くなったな。汗がすごいよ。
ピッキー:大将はいつもだろ!
Pi-子隊長:次は涼しいところに行くよ。


そして次にやってきたのは三段壁洞窟。
Pi-子隊長:三段腹じゃあないぞう。
ピッキー:それは自虐ギャグだな。


景勝地・三段腹…ではなく、三段壁の地底36mに広がる海蝕洞。
平安時代末期、源平合戦で活躍した熊野水軍の隠し洞窟だったという伝説のある場所です。

駐車場から三段壁洞窟までは約150mの距離なのだが、日差しが強すぎて暑い!
大将:あち〜
Pi-子隊長:洞窟の中は涼しいよ。


入口で入場料を支払い(大人 1300 /人 けっこう高い!)エレベーターでいっきに地底36mへ。
36m…ビルで考えれば12階分ということ。

エレベーターが開き、地下は涼しいぞ…と思ったけど…
大将:そんなに涼しくないな。
マコ:気温的には地上より涼しいんだろうけど、湿気がすごい。
Pi-子隊長:想像していたのと違うね。でも鍾乳洞じゃなくて、海蝕洞だから湿気は仕方ないよ。

ちなみに海蝕洞というのは、波の浸食によってできた洞窟のことですよ。

洞窟の出入り口目の前は太平洋という海蝕洞


弁天様が祀られた祠熊野水軍の番屋(再現)


海水が吹き上がるという潮吹き岩荒々しい波が洞内に入り込んでくる


約1000年前、この洞窟に熊野水軍が潜んでいたのかな?という歴史ロマン(妄想?)を感じつつ、洞内をよせては返す波を見ていると心が洗われそう。
波がけっこう強烈で身を乗り出すと波しぶきがかかるぐらい。(危ないのでマネしないように)

何時間でもぼ〜っとしていられそうだけど、行程というものもあるので、地上に戻り、今度は三段壁の上を散歩。

地上の展望台より あーシャバの空気うま!断崖絶壁の景勝地である三段壁


長さ2km、高さ50m - 60mに及ぶ柱状節理の大岩壁で、昔、魚の群れを見つけるための監視場(見段・みだん)があり、これが転じて三段壁と呼ばれるようになったという説があり。(諸説あり)

まる子:わ〜、きれい!だけど、安全柵とかないんだね。見た目的にはその方がいいけど、ちょっと危ない。
Pi-子隊長:東の東尋坊、西の三段壁で有名らしいよ。どちらも景勝地だけど、自殺の名所ってことで。


い…いのちの電話!?言われなくても…

高さがある上に壁下の海流が早いため、飛び込んだ時に助かったとしても、浮き上がるのが困難だから…というけれど、自殺は絶対にダメですよ。
家族など周りの人にも、関係のない地元(三段壁)の人たちにも迷惑かけますからね!

ピッキー:ここは多いよね、怪談話。崖の下で死者(幽霊?)が手招きしている、とか、足をつかまれた、とか。どれも月並みだけどね。
確かに崖の下をじっと見ていると吸い込まれそうな気分になってくる…いけない!自殺する気も霊感も皆無だが、ちょっと恐ろしくなってきたので、次に行きましょう。(^_^;;;

さきほどまでいた洞窟を崖の上から眺める下を覗くと…思わずぞっとする(((( ;゚Д゚)))

駐車場まで戻り、車に乗り込もうとするが…

ピッキー:アッチ〜!これじゃハンドルも握れないよ!
本日の最高気温 37.1度、車の中なら軽く50度は超えていたのだろう。

マコ:次は温泉だっけ?こんなに暑いんじゃ温泉なんて入れないよ!
大将:よけいに汗かきそうだ。
(すでにすごい汗)
Pi-子隊長:行くだけ行ってみようよ、海に面していて眺めがいいんだからさ!
ピッキー:ここからは車で10分とかからないんだし、様子みてもいいんじゃないか?


若干2名の反対を受けながら、とりあえず 次の目的地「崎の湯」へ。

暑すぎてハンドルを握れない崎の湯 太平洋を見ながら入浴できる

駐車場は10台ぐらいが停まれるスペースがあるが、すでにいっぱい。
マコ:この暑いのにけっこう混んでるんだな。
ピッキー:絶景温泉として有名だしね…あ、1台出た!あそこに止めよう。

大将:暑いのに…
(ぶつぶつ)
車を停めたからにはつべこべ言わず温泉へ行きましょう!
入口で入場料(420円)を払って、男女分かれて入浴。(混浴ではありません。)

中に入ると湯船が3つに分かれており、1つは木造、あとの2つは岩をくりぬいて作られているワイルド仕様。
海に一番近い湯船に行くと逆に海が見えず、逆に入ってすぐのところにある木造の浴槽からは海がきれいに見えます。(段差があるので)

温度はかなりぬるめで心地よい。
冬はもっと熱くするんだろうけどね。

崎の湯が知られるようになったのは、今から約1400年前の飛鳥・奈良時代。
657年(斉明3年)時の孝徳天皇の皇子である「有間皇子」が、この「崎の湯」に逗留され、その有間皇子の薦めで、翌年には、斉明天皇が、701年(大宝元年)には、持統天皇、文武天皇が行幸され、また熊野詣での往来に、後白河法皇の他、都の貴族たちが沐浴されたのだとか。
道後・有馬と並んで日本最古の三湯の一つとされています。

まる子:気持ちいいね〜、眺めもいいし。
Pi-子隊長:そうだよね、遮るものがなくていいね。
まる子:本当、でもあそこの展望台
(近くにある)からカメラの望遠とかあれば覗けそうじゃない?
Pi-子隊長:キアイ入れれば可能かもね。

女湯にはついたてがありますが、男湯はたぶん展望台から丸見えなんだと思う。
(我々以外にも入っている人がいたので残念ながら写真は撮れまませんでした。「和歌山 崎の湯」で検索してみてください。)

ほどほどに癒されたので、外に出ると男性3名はまだ入浴中。
Pi-子隊長:大将、あんなに文句言ってたのに…
まる子:ぬる湯だから快適なんでしょ。

ブオン ブオン!

この時、水上バイクのけたたましい音と共に聞こえてきたのは…

きゃー!

女湯から数人の悲鳴が。

覗き目的か!?こんな輩は呪わてしまえ!
三段壁下で成仏できない方々が彼らのところまで出張してくれることを祈る!

駐車場に設置されている自販機で冷たい飲み物を買っていると、男性陣が上がってきた。
Pi-子隊長:なんだかんだ言って、けっこう長かったね。
大将:うん、よかったけど、洗い場がないんだな。
Pi-子隊長:自然に優しい温泉だからね。


頭や体を洗いたい!という方には近くに日帰り温泉可な温泉旅館や公共浴場もあるので、そちらがオススメ!

(Pi-子)



(お役立ちリンク)
とれとれ市場  南紀白浜の海鮮マーケット「とれとれ市場南紀白浜」堅田漁業協同組合直営店です。日本全国から取り寄せた海産物と紀州の特産品を販売しています。
三段壁洞窟  平安時代に力を誇った熊野水軍の隠し洞窟だったと伝えられる白浜の古跡。地上から約14秒の高速エレベーターで地下36mの洞窟へ神秘体験ができます。
南紀白浜観光ガイド  白浜観光協会公式サイト。海と温泉のリゾート南紀白浜の見処を紹介しています。